[写真]額賀福志郎・衆議院議長、おととし2021年9月、都内で宮崎信行撮影。
額賀福志郎・新衆議院議長のもと、令和6年2024年1月に直属の諮問会議ともいうべき議員による協議会が2つ設置されることになりました。
一つは、「皇位継承」。(1)女性の内親王(秋篠宮佳子内親王殿下ら)が結婚後も「皇女」などの名称で皇族に残る(2)皇籍離脱した男系男子が養子として皇室復帰できるーーの2制度の創設が論点となります。
もう一つは、「選挙制度」。(1)人口動態に大幅な変化があった際の区割りの変更と反映(2)平成6年改革の政党本位選挙の政策と政治とカネの「残された課題」(3)主権者である国民の目線に立つ衆参両院の関係や憲法との改正ーーの3つの論点となります。
この結論は、国の骨格につながる大きな政策課題となり、額賀議長79歳・当選13回は「総理になれなかった旧竹下派領袖」として並々ならぬ決意で、議論を促すことになると予想されます。
「皇位継承」は第193回国会で、当時の川端達夫副議長・野田佳彦議員(元首相)が汗をかき現在の「上皇」を新設した「皇室典範特例法」の附帯決議にもとづく政府有識者会議が、令和3年2021年12月22日にまとめた報告書を議論します。
「選挙制度」は、2020年国勢調査にもとづく「10増10減法」の附帯決議にもとづく衆議院選挙制度協議会(逢沢一郎座長)がきょう令和5年2023年12月26日に出した報告書を議論します。
附帯決議は「面積の格差」を議論するよう初めてうながしました。協議会は、「平成6年の経緯を知らない」実務者が半数以上で、細川護熙、河野洋平、佐々木毅各氏からヒアリング。その内容のまとめにとどまる意向もありました。実務者から「衆参一体改革が必要だ」の声は各党に持ち帰ってもらう考えでしたが、きょうの報告書には「有権者目線の衆参両院」が論点として入りました。「面積の格差」は国立国会図書館から2つの国で憲法に入っているとの指摘があり、党是として憲法改正に積極的な党の若手から毎回前のめりな発言がありましたが、衆参両院の選挙制度のシンプル化の論点の一つとしてまとまったようです。
議論は、非公開で議事録無しで行われますが、各会派の実務者議員にとっては真剣勝負となりますから、アタマ撮りと出席者によるブリーフィングがなされることになりそうです。
結論の締め切りは「皇室」は不明、「選挙制度」は2025年国勢調査が判明する3年後令和8年2026年2月以降となります。
ジャーナリストの腕が試されます。一方、政党の党首または若手が、変に解散など政局と絡めた発言をすると実務者や有権者からの求心力を下げることもありそうです。10年続く官邸独走政治の中で、与野党の衆議院議員たちに気迫がみなぎってきたことを感じさせる年の瀬となっています。
以上です。
額賀福志郎・新衆議院議長のもと、令和6年2024年1月に直属の諮問会議ともいうべき議員による協議会が2つ設置されることになりました。
一つは、「皇位継承」。(1)女性の内親王(秋篠宮佳子内親王殿下ら)が結婚後も「皇女」などの名称で皇族に残る(2)皇籍離脱した男系男子が養子として皇室復帰できるーーの2制度の創設が論点となります。
もう一つは、「選挙制度」。(1)人口動態に大幅な変化があった際の区割りの変更と反映(2)平成6年改革の政党本位選挙の政策と政治とカネの「残された課題」(3)主権者である国民の目線に立つ衆参両院の関係や憲法との改正ーーの3つの論点となります。
この結論は、国の骨格につながる大きな政策課題となり、額賀議長79歳・当選13回は「総理になれなかった旧竹下派領袖」として並々ならぬ決意で、議論を促すことになると予想されます。
「皇位継承」は第193回国会で、当時の川端達夫副議長・野田佳彦議員(元首相)が汗をかき現在の「上皇」を新設した「皇室典範特例法」の附帯決議にもとづく政府有識者会議が、令和3年2021年12月22日にまとめた報告書を議論します。
「選挙制度」は、2020年国勢調査にもとづく「10増10減法」の附帯決議にもとづく衆議院選挙制度協議会(逢沢一郎座長)がきょう令和5年2023年12月26日に出した報告書を議論します。
附帯決議は「面積の格差」を議論するよう初めてうながしました。協議会は、「平成6年の経緯を知らない」実務者が半数以上で、細川護熙、河野洋平、佐々木毅各氏からヒアリング。その内容のまとめにとどまる意向もありました。実務者から「衆参一体改革が必要だ」の声は各党に持ち帰ってもらう考えでしたが、きょうの報告書には「有権者目線の衆参両院」が論点として入りました。「面積の格差」は国立国会図書館から2つの国で憲法に入っているとの指摘があり、党是として憲法改正に積極的な党の若手から毎回前のめりな発言がありましたが、衆参両院の選挙制度のシンプル化の論点の一つとしてまとまったようです。
議論は、非公開で議事録無しで行われますが、各会派の実務者議員にとっては真剣勝負となりますから、アタマ撮りと出席者によるブリーフィングがなされることになりそうです。
結論の締め切りは「皇室」は不明、「選挙制度」は2025年国勢調査が判明する3年後令和8年2026年2月以降となります。
ジャーナリストの腕が試されます。一方、政党の党首または若手が、変に解散など政局と絡めた発言をすると実務者や有権者からの求心力を下げることもありそうです。10年続く官邸独走政治の中で、与野党の衆議院議員たちに気迫がみなぎってきたことを感じさせる年の瀬となっています。
以上です。