【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【速報】大野病院事件に無罪 国会でのこれまでの審議

2008年08月20日 10時12分22秒 | その他

 NHKニュース速報。
 「大野病院事件」で福島地裁は、産婦人科医に無罪を言い渡しました。

 「地裁判決は変」と最近、言われますが、これは「業務上過失致死と医師法違反」に関する刑事事件です。行政訴訟ではありません。

 福島地検が「控訴しない」という英断(ではなく当然の判断)をすれば、すべて終了します。

 福島県警富岡警察署のむりやりな理屈による逮捕は大いに反省すべき事案といえるでしょう。

 そして、医学部生のみなさん、産科医になってください。最もゆりかごに近いところで働くお医者さんって何とすばらしいんでしょうか!!!

【大野病院事件の概要】

 (これは2006年3月17日、民主党の仙谷由人さんに対する大林法務省刑事局長の答弁)

 ○被告人は、福島県立大野病院において産婦人科医師として医療業務に従事していた

 ○平成十六年(2004年)十二月十七日、大野病院において被害者に対し執刀医として帝王切開手術を実施した

 ○術前検査において前回帝王切開創部への胎盤の付着を認めるなどしていた上、女児を娩出した後、胎盤が子宮に癒着していることを認識していた

 ○直ちに胎盤の剥離を中止して子宮摘出手術等に移行し、胎盤を子宮から剥離することに伴う大量出血による同女の生命の危険を未然に回避すべき業務上の注意義務があるのにこれを怠った。

 ○クーパーを用いて漫然と胎盤の癒着部分を剥離した過失により、胎盤剥離面から大量出血させ、同女を失血させた

 ○以上が業務上過失致死、また、医師法違反の公訴事実の要旨は、

 ○同日、大野病院において死体を検案した際、

 ○手術中の胎盤の癒着部分を剥離した結果、胎盤剥離面から大量に出血しこれに起因する出血性ショックによって同女が死亡したものであり、同死体に異状があると認めた

 ○それにもかかわらず、二十四時間以内に所轄警察署にその旨届け出をしなかったというものである。(法務省刑事局長の答弁おわり)

 これは、2006年の第164通常国会で3月17日、衆院厚生労働委員会で民主党の仙谷由人ネクスト厚労相(当時)が政府をただしました際の答弁です。

 2006年4月16日の本会議では仙谷さんが

 「そもそも医療事故は、医師を含めた人為的なミスによってだけ発生するわけではありません」と強調。
 例として、「最近、福島県立大野病院事件が発生をいたしました。医師法二十一条の異状死の届け出義務違反によって産科医を逮捕し、業務上過失致死を加えて起訴に至る、私に言わしめれば暴挙ともいうべき事件が発生した」

 として、福島県警・福島地裁の対応は「暴挙」だと、産科医の立場に立って政府をただしました。全共闘世代・弁護士の仙谷さん。それとは関係なく「大野事件が暴挙だ」というのは、日本中の産科医のコンセンサスです。そのコンセンサスとは、産科医の極端な不足というあまりに大きな代償で裏打ちされてしまいました。

 仙谷演説の続き。

 「全国の勤務医から怒りや絶望が巻き起こっております。三百六十五日・二十四時間の連続勤務など、過酷な労働環境の中で患者のニーズに誠実に対応しようとして奮闘している医師を、事故が起きたときに個人に対して刑事責任を問うという、極めて短絡的な対応がなされているのであります。他方、公正な立場からの原因究明の制度、手段はなく、多くの事故被害者は怒りを抱えたままであります」

 表現は違うかもしれませんが、「割に合わない」のが産科医ということになってしまいました。今回の大野病院・福島地裁判決の無罪は当然ですし、これを契機に医師が安心して医療に取り組める社会=一人一人の国民が安心して生活できる社会を民主党はつくらければなりません。これは絶対的なマニフェスト。

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河村たかしさんが推薦人集めで秘策 中小企業の“営業”手法をいかす

2008年08月19日 23時52分38秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党代表選に手を挙げた河村たかしさんが、家業の「河村商事」で培った営業手法を使った「推薦人20人集めの秘策」を当ブログに明かしました。

 河村ビジョンに添付されたあいさつ文には次のように記されています。

 「(私は)200名を超える民主党議員候補者皆様のご要請にこたえ応援に伺い、数え切れないほどの場所を回りました。その中から、日本は、議員は、民主党は、どうあるべきか、自ら書いたものです」として、「河村ビジョン」を紹介しています。

 ここにあるように河村さんは全国の民主党議員・総支部長の応援に飛び回っています。

 ことしのゴールデン・ウィークは北海道12区入り。松木けんこうさんと何と600キロの遊説(そのうち100キロちょっとは自転車!!)を敢行しました。若い!


[松木けんこうさん(北海道12区)と宗谷・オホーツク600㎞を自転車などで縦断遊説した河村さん=松木けんこうさんのHPから


[松木さんと河村さんの感動的な北海道12区遊説=松木けんこうさんのHPから

 知名度とユーモア抜群の河村さんが応援に入ると、一気に人が集まります。そして、お年寄りの民主党ファンが増えると言われています。

 さあ、ここで河村商事元社長(現在の社長はむすこさん)の営業手腕の出番です。

 河村さんが明かしたところでは、頃合いをみて、この200人に営業のダイレクト・メールを送る予定だそうです。

 内容はざっとこんな感じになりそうです。

 「先日、河村ビジョンをお届けしました」
 「お読み頂けましたでしょうか?」
 「そういえば、○年前の○月○日には、応援演説で入らせて頂きましたことを懐かしく思い出します」
 「ところで話は変わりますが、私、推薦人集めに苦労しております」
 「今後ともよろしくお願いします」

 という国会議員の読解力なら何の営業か分かるお手紙作戦に打って出ます。河村さん、今回は半年前から「河村ビジョン」を書いていたそうです。本気度が違います。

 河村商事を従業員4人→数十人に発展させた営業手腕は政治の世界にもいきるはずでしょう。

 
「今度はワシを応援してね!」

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8月19日付本記エントリ)【総理をねらう男】河村たかし、民主党代表に手を挙げる【夢・負けるものか】

【総理をねらう男】河村たかし、民主党代表に手を挙げる【夢・負けるものか】

2008年08月19日 22時25分42秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


 民主党衆院議員(愛知1区)の河村たかしさんが19日、民主党代表に手を挙げました。

 「消費税5%→4%への引き下げ」などを柱とする「河村ビジョン」を発表。製本した「河村ビジョン」(全76頁)を携え、推薦人になってくれるよう要請するため、議員会館(衆院第一、衆院第二、参院)に民主党議員の事務所を全戸訪問しました。

  
[左=愛知1区で当選5回。落選した初陣から毎回、得票数が増え続けている]
[右=河村ビジョンを“全戸配布”して、応援(推薦)をお願いする河村たかしさん]


 国会閉会中なので9割方は秘書に手渡しました。

 「河村たかしです。これ、河村ビジョンです。ご推薦頂ければありがたい」との口上。

 私は衆院第一議員会館周りにすべて同行しました。すべて気持ちの良い対応でした。通り過ぎた自民党議員室から「あっ河村たかしだ!」との声も上がり、知名度の高さをうかがわせました。

 原口一博さん、細野豪志さんらは在室中でしたので、直接手渡しお願いできたようです。

 右上の写真の田島要さん(千葉1区)は、河村さんと高校の同窓生なんですね。びっくりしました。ツイてます河村さん。田島さんは電話中にもかかわらずポーズをとっていただきました。ありがとうございました。

 河村さんは「総理をねらう男」を公言してきました。

 今回の河村ビジョンは今年初めから、国立国会図書館調査員の協力も得て河村さん本人が書き上げたものだそうです。


[図、イラスト入りの「河村ビジョン」]

 河村さんは、1993年夏の第40回総選挙で日本新党1期生として当選しました。
ちなみに代表選で名前が出ている枝野幸男さん、野田佳彦さんも同じ日本新党1期生です。

 その後、小選挙区の愛知1区で連続当選。落選した初陣以来、総得票数が増え続けているのが証明するように選挙が強く、民主党の全国最大の牙城である東海ブロック&愛知県の旗手として全国的知名度も高いです。


[名古屋を愛し、日本を愛す]


[NPO法案の筆頭発議者として新進党を代表して演説=衆院本会議]


[河村ビジョンに添付した推薦書用紙。これが20枚集まれば立候補手続きへ]

 そして、当ブログは「河村商事」社長としての経験をいかした中小企業の営業手法をいかした「推薦人20人集め」の秘策を独自に入手しました。これは中小企業主、やり手の営業マンなら「そんなの当たり前だよ」という手法なのですが、国会議員としては異例かもしれません。この秘策は次のエントリでご紹介します。


[この笑みに隠された秘策とは?]

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170臨時国会は「9月中旬召集」首相決定 9月12日か?

2008年08月19日 22時16分05秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め
 福田康夫首相は第170臨時会(秋の臨時国会)を「9月中旬」に召集することを決めました。

 9月12日(金曜日)に召集。3連休で事実上休会。
 翌週に補正予算案を提出。仮に民主党代表選が行われれば、紳士協定による政治休戦。
 そして、9月21日週は国連総会出席。
 事実上の審議は9月29日週から本格化し、実質的には公明党が求めた「9月下旬召集」に近い格好になる可能性があります。

 国会の召集は憲法第7条「天皇の国事行為への内閣の助言と承認」に基づきます。ですから、国会の召集は首相の専権事項で、民主党など政権準備政党には一切の権限はありません。

 第170臨時国会では、
 ①景気対策の大型補正予算案(9月補正)
 ②消費者庁設置法案
 ③インド洋での海自の特別措置法(来年1月期限切れ)の延長
 ④中国製冷凍ギョウザ食中毒に関して7月8日の中国側からの提供された情報を官邸・外務省が隠した疑惑
 ⑤米海軍原子力潜水艦「ヒューストン」が放射能が漏れたまま横須賀市、佐世保市、沖縄県うるま市に寄港していた事件

 などが争点になる見込みです。

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「友人でも選挙の話タブー」→「酒の席でも選挙が話題」 八郎潟にデモクラシー

2008年08月19日 20時52分18秒 | その他

[写真は朝日、説明・19日に村長選と村議選が告示される大潟村。15ヘクタールの大豆畑では、男性が草刈りをしていた=大潟村]

 任期満了に伴う秋田県大潟村長選が19日告示され、5日間の選挙戦の火蓋が切られました。

 立候補は届け出順に小林肇さん、黒瀬喜多さん(現職・女性)、高橋浩人さんの3人です。

 当ブログ7月9日付でご紹介したように、日本最大の国営干拓地「八郎潟」を擁する大潟村で、「減反政策(生産調整)」に公然と反対する新人が立候補しています。

 新聞社各紙も昨日付で村長選では異例の事前まとめ記事(通称・前触れ原稿)を出しています。朝日新聞秋田版が詳しく分かりやすいので、ご紹介します。

 結果は分かりません。

 とはいえ、47歳の男性の証言。

 「4年前までは友達同士でも選挙の話はタブーだった」
    

 「今回は酒の席でも選挙がよく話題になる」


 これだけでも、部外者の私にとってはすばらしいことだと思います。

 このことを欧米では「デモクラシー」と呼ぶそうです。


秋田県大潟村の公式ウェブサイト
http://www.ogata.or.jp/

当ブログ内7月9日付エントリ
【八郎潟】「生産調整・減反政策に疑問」30・40代が候補者 秋田・大潟村長選

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20年ぶり3氏の争いか 大潟村長戦(朝日新聞)
2008年08月18日

 八郎潟の干拓地を使った大規模農業で、日本のモデル農村と呼ばれた大潟村の村長選と村議選(定数12)は、19日に告示される。村長選にはこれまでに3氏が立候補を表明し、これからの農業などを争点に20年ぶりに三つどもえの争いとなる公算が大きい。投票は24日で、即日開票される。

 村長選に立候補を表明しているのは、現職の黒瀬喜多氏(63)、元村議の高橋浩人氏(48)、元JA大潟村専務理事の小林肇氏(41)=いずれも無所属。

 村は日本で2番目に大きかった湖の八郎湖を干拓し、64年に出来た。政府が米を管理する食管法時代、米余りを背景とした国の減反政策に従う「順守派」と、従わずに独自で販売した「ヤミ米派」が対立。88年の村長選では両派の3人が立候補、「順守派」の当時の現職が当選した。その後、両派の候補による一騎打ちが続いた。

 食管法は95年に廃止、流通規制を緩和する食糧法が施行された。04年の改正食糧法施行で自由に米を流通、販売できるようになり、対立感情は和らいだ。ただ、しこりは残る。今回の村長選は、かつて「ヤミ米派」と呼ばれた人々が担いだ黒瀬氏陣営が分裂した。

 「若い力で、村の二極化を崩したい」。小林氏は8日夜、JA会館で催した政策説明会で約150人を前に訴えた。黒瀬氏が初当選した00年、黒瀬陣営の総括責任者だった。しかし今回、黒瀬氏が相談なしに立候補表明したことなどに不信感を抱いたという。

 元「ヤミ米派」分裂の背景として、村内の土地利用を巡る訴訟も指摘されている。

 黒瀬氏は06年、畑作地として購入した土地で稲作をした8人に対し、有利な融資が受けられる認定農業者の指定を取り消す行政処分をした。反発した農家は「03、04年度は計画に従って畑作をしたが、塩害などで大幅な赤字が出た。村や県に畑作指導を求めたが回答がなかった」と、処分取り消しを求めて秋田地裁に提訴した。原告農家の一人は04年の村長選で黒瀬陣営の後援会長だったが、今回は小林氏の支援にまわる。

 一方、「順守派」と呼ばれた陣営からは、前回に続き高橋氏が立候補する。
 同村内の対立を見てきた農家の男性(47)によると、4年前までは友達同士でも選挙の話はタブーだったという。しかしこれまでの構図が崩れた今回は「酒の席でも選挙がよく話題になる」という。

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自民党がポスターで募集していました

2008年08月19日 08時20分30秒 | その他
 朝の散歩中にインパクトのあるポスターをハッケン!

 荒川区議会議員選挙の候補者を自民党が募集していました。

 補欠選挙なので、定数1。

 興味のある人は応募してみたらどうでしょうか。

(このエントリは松島みどり先生に敬意を表してイメージカラーの赤で書きました)

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「年内に解散しなければ福田首相はのたれ死に」菅直人さん

2008年08月19日 07時12分31秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党代表代行の菅直人さんは、今年中に解散しなければ、首相はのたれ死にをまぬがれないとの考えを示しました。また、麻生自民党幹事長と二人三脚で選挙対策を取り仕切る古賀自民党選対委員長が「2兆円-3兆円の大型補正予算案の編成」を明言していることについて、「今の自民党の迷走状態を象徴する」と指摘しました。

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首相は解散せねば「のたれ死に」 民主党の菅氏(日経新聞)

 民主党の菅直人代表代行は18日、茨城県つくば市内で講演し、福田康夫首相の政権運営について「今年中に衆院解散に打って出なければ首相はのたれ死にを免れない」と述べ、早期の解散・総選挙は不可避だとの認識を示した。

 その後の記者会見では、自民党の古賀誠選挙対策委員長が赤字国債を発行せずに2兆―3兆円規模の補正予算を編成できると主張したことに関して「理解不能だ。今の自民党の迷走状態を象徴する」と批判した。(00:09)

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【代表選】枝野幸男さんが野田佳彦さんに話し合い提案

2008年08月18日 22時57分46秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党代表選(9月8日告示・21日投開票)への立候補を検討している枝野幸男さん(44)は、野田佳彦さん(51)さんと話し合うことを毎日新聞に明かしました。

 枝野幸男さんは「凌雲会」の中心メンバー、野田佳彦さんは「花斉会」の会長です。

 凌雲会、花斉会の中にも「代表選より、解散総選挙に力を集めるべきだ」という考え方と「代表選を盛り上げて国民の関心を集めよう」という考え方の議員がいます。

 そのため、枝野さん、野田さんとも単独では推薦人20人を集められない情勢だと毎日新聞は伝えています。

 打開策として、枝野さんが野田さんと話し合うことで、候補者を1人に絞ることを提案するようです。

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<民主代表選>小沢氏3選への対抗馬 野田氏と枝野氏軸に(毎日新聞)
8月18日21時59分配信

 民主党の枝野幸男元政調会長は18日、毎日新聞の取材に対し、党代表選(9月8日告示)への立候補について「野田(佳彦広報委員長)さんと私がざっくばらんに話すことが大事だ」と述べ、野田氏と協議した上で判断する考えを示した。小沢一郎代表の3選支持が大勢となる中、複数立候補による選挙が実施できるかどうかは、枝野、野田両氏の動向が焦点となる。

 枝野氏は、代表選について「任期満了で代表を選ぶという時に、出ようという人がいるなら選挙をやるのは当然だ」との認識を示した上で「皆が選んだ代表なら強い求心力を持って総選挙に臨める」と意義を強調した。

 関係者によると、枝野、野田両氏は「2人のうちどちらかが出ることになる」との認識では既に一致しているという。

 代表選立候補には国会議員20人の推薦人が必要。野田氏を中心とする「花斉会」と枝野氏が属する「凌雲会」は、いずれも主要メンバーが20人前後だが、小沢氏の対抗馬擁立を求める「主戦論」は一部にとどまり、2人分の推薦人確保は難しい状況だ。このため両グループの主戦論者は、枝野、野田両氏のどちらかに候補者を絞り込むことを模索している。【田中成之】


【前哨戦情勢】小選挙区300選挙区のうち「民国社」が173選挙区で優勢 政権交代へ

2008年08月16日 20時33分57秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 全国300小選挙区のうち、173の選挙区(57・7%)で、民主党・国民新党・社民党の公認・推薦予定候補が優位に次期総選挙の前哨戦を戦っており、この勢いを維持した場合、民主党・国民新党が過半数を獲得し、社民党ともに3党連立政権が発足。政権交代が実現する可能性が濃厚になっていることが分かりました。

 「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」が300小選挙区すべてで北京五輪開幕前日の2008年8月7日時点での当選確実者300人を予想。各ブロック・政党別に集計しました。

 政党別では、民主党が160議席(議席占有率53・3%)、国民新党が5議席(同1・7%)、社民党が4議席(同1・3%)を獲得。これに無所属議員・元職・新人が優勢となっている6選挙区のうち、4人の議員が「民・国・社」と行動をともにすると見られ、「民・国・社」は173議席を小選挙区で獲得、小選挙区では57%の議席占有率となりそうな見込みです。

 ただし、民主党が単独過半数を獲得するには、比例代表で45%の議席占有率(≒得票率)が必要で、現時点では手が届かない情勢。そもそも国民新党の推薦がなければ勝てない小選挙区が多いので、連立を組むことは確実と思われます。

 自民党は118議席(39・3%)、公明党は7議席(2・3%)を獲得。自民系無所属が優勢な選挙区は現在ありませんので、自公は125議席(41・7%)にとどまりそうな情勢です。仮に比例で逆転するには両党で64・4%の議席占有率(≒得票率)が必要となり、比例区ではあり得ない数字です。よって、現時点では、政権交代は確定的な状況となっています。

 無所属のうち、中立的な立場を表明している2議員(0・7%)が、総選挙後のキャスティングボートを握ることはありえず、憲政史上118年目にして初となる「国民の投票行動による政権交代」が実現しそうな現状となっています。日本共産党は小選挙区での議席獲得はなさそうです。

●地域ブロック別の前哨戦情勢(小選挙区のみ)

【北海道ブロック(定数12)】

 民主党が9勝3敗で、自民党を圧倒する情勢です。

【東北ブロック(定数25)】
 民主党が15議席と圧勝。岩手県で独占の可能性が高まります。自民党は10議席にとどまると予想。

【北関東ブロック(定数32)】

 茨城・栃木・群馬のベテランが強い自民党はブロック全体で15議席と奮闘するが、同3県でも都市部では民主党が浸透。同3県は自民党最後の“聖域(サンクチュアリ)となりそう。民主党の現職が多く活動量が豊富な埼玉県は県北の一部の選挙区を除き、民主党が地滑り的に圧勝。ブロック全体で17議席を獲得しそうです。

【東京ブロック(定数25)】

 前回わずか1議席の民主党が14議席に増やしそうです。自民党が10議席、公明党が1議席。民主党東京都連は空白区での擁立が全国で一番後れていますが、今後の擁立で2~4つほどの選挙区で上積みが可能です。自民党全滅はあり得ません。

【南関東ブロック(定数34)】

 神奈川県は自民党長老と若手が強く堅調。ブロック全体で、自民党は17議席を獲得する情勢です。公明党が1議席。民主党は16議席に止まりそうです。民主党・社民党は同県で候補者調整が遅れており、その後も最終盤までテコ入れが必要となりそうです。千葉県、山梨県は都市部は民主党、地方部は自民党が分け合う情勢が続いています。

【東海ブロック(定数33)】

 東海は民主党最大の金城湯池。伸びしろが少ない中、22議席と堅実なたたかいで比例などでの上滑りに要注意です。自民党は10選挙区で優勢ですが、ギリギリの戦いが続いています。このほか、無所属で城内実さんが有利なたたかいを進めています。

【北陸信越ブロック(定数20)】

 民主党9議席・国民新党2議席・無所属1議席(田中眞紀子さん)と大健闘。自民党は8議席にとどまりそうな現状です。

【近畿ブロック(定数48)】

 民主党が27議席と大幅に回復しそうです。国民新党1議席、社民党1議席、無所属1議席(滝実さん)とあわせて政権交代に大きく貢献しそうです。自民党は13議席と大幅減、公明党は5議席。滋賀県は民主党独占の可能性が全都道府県で一番高い情勢です。

【中国ブロック(定数20)】

 民主党10議席・国民新党2議席と地滑り的圧勝の勢い。「民・国選挙協力」が全国で最も功を奏しそうなブロックです。無所属1議席(平沼赳夫さん)も政権入りの見込みです。自民党は7議席と大敗しそう。同ブロックでは現行選挙制度で初の無投票当選が出る可能性があります。

【四国ブロック(定数13)】
 自民党が6議席と「第一党」を維持しますが、民主党5議席・社民党が1議席と大幅に増やしそうな勢い。香川県では過半数の可能性もあります。自民党、民主党とも独占県はなさそう。無所属では1議席(橋本大二郎さん)が有力。

【九州ブロック(定数38)】
 自民党が19議席と「第一党」を守りそうですが、福岡県など都市部では番狂わせもありそう。民主党は16議席、社民党は大分と沖縄で計2議席。無所属1議席(下地幹郎さん)も政権に加わる見込みです。

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第45回総選挙の最大の争点

2008年08月14日 21時22分06秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 本質論=岡田克也。

 文藝春秋2008年9月号に寄せた岡田論文『小沢さんと私は違う 政権奪取宣言』を読んで、私は自分自身の不明を恥じました。

 岡田論文を読む直前に、「第45回衆院総選挙の争点は何か?」と問われたら、私は年金(最低保障年金)、農業(農業者戸別所得補償)、ガソリン(暫定税率廃止)と答えていたでしょう。

 しかし、岡田論文を読んで、それを上回る大前提を再確認しました。

 「第45回衆院総選挙の争点は?」「政権交代ある政治システムを日本に確立すること」に決まっています。私は何をうっかりしていたのでしょう。当たり前すぎて、ついうっかりしそうでしたが、そんなの許されませんね。マニフェストをそれを補強するためだけにあるわけで、「政権交代=二大政党制」そのものがすべての争点に優先するというところで軸がぶれてはいけないと自戒しました。

 岡田論文は次のように説明します。

(部分引用はじめ)

 インタビューではよく「なぜ今、政権交代が必要なんでしょうか?」と聞かれますが、その問いかけそのものが、民主主義を否定していると思うのです。言うまでもなく、政権交代ある政治が議会制民主主義の前提です。ところが、この国においては1995年の結党以来、細川・羽田両政権の11ヶ月間を除き、ずっと自由民主党が与党の座を占めてきた。それ自体が異常なことなのです。

 その結果、族議員が跋扈し、政・官・財が様々なしがらみ、既得権益によってがっちりと絡み合い、身動きがとれない状況に陥ってしまった。こうした癒着を断ち切り、政策を大きく転換するためには、政権交代が絶対に必要なのです。

(部分引用おわり)

 このように軸がしっかりした政治家を持てた国民は幸せです。

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民主党総支部長が多摩川で犬を救う 藤田憲彦さん(東京4区)

2008年08月14日 14時04分23秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


 民主党東京都第4区総支部長の藤田憲彦さんが東京都・神奈川県境の多摩川河川敷で脚が引っかかり動けなくなっていた犬を助けていたことが14日、明らかになりました。

 藤田さんが犬を助けたのは8月10日日曜日の午後5時25分ごろ。藤田さんは大田区の多摩川沿いに数分、街宣車を置いて、ミニ遊説をしていました。そこに自分の飼い犬を連れて散歩していた50歳前後の女性が藤田さんに助けを求めてきました。

 女性の指さす方向を見ると、対岸の神奈川県川崎市中原区の河川敷で、白い犬が水際のアシにひっかかり、水面を叩きながら、ほえて助けを求めていました。この付近では、川幅は200メートルほどありますが、犬の周りに数人が集まっていたので、対岸から状況がよく把握できたようです。



[大田区側から見た多摩川河川敷(対岸は川崎市)。右は多摩川大橋(国道1号線)、左手が東京湾方面になる]

 藤田さんは、ケータイを使い、川崎市消防局の電話番号を検索し、通報しました。ちなみにその遊説場所から「119」をかけると、東京消防庁につながってしまったでしょう。

 川崎市消防局は事情を聞き、出動。藤田さんは女性に連絡先と名刺を渡し、消防にも連絡先を教え、次の遊説場所に向かいました。消防局は通報からおよそ55分後に犬を救出しました。

 犬には鎖がついていたそうで、消防が預かり、飼い主を捜すことになりました。事情は分かりませんが、飼い主はしっかりしてほしいものです。

 藤田さんは「犬の鳴き声が不安そうだったので、速やかな対応が必要だと判断した」と話しています。

恒三さんが野田佳彦さんと話し合い

2008年08月14日 10時45分54秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党(DPJ)の渡部恒三・最高顧問(75)と野田佳彦・広報委員長(51)が13日、お盆で閑散とする国会内で会談しました。読売新聞が報じました。

 会談の内容は明らかになっていませんが、9月7日告示・21日投開票の民主党代表選について話し合ったのでしょう。

 恒三さんは、読売のインタビューでも野田さんを「演説がうまく、若手に人望がある」として、岡田克也さん、古川元久さんらとともに将来の民主党代表(首相)候補の一人に上げています。野田さんは「花斉会」という派閥の会長で、松下政経塾・1期生として党内に影響力があります。

 恒三さんは今週のTBS「時事放談」で「無競争で小沢さんになるのかもしれないが、それはそれで結構だ」と述べましたが、昨日の会談で野田さんにどのようにアドバイスをしたかは分かりません。長老と中堅がざっくばらんにサシで意見交換する姿は自民党ではあまり見られません。現在の民主党が老・壮・青のバランスがとれた良い雰囲気であることを示しています。若手はもっとやんちゃでもいいと思いますが。

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tag Democratic Party of Japan(DPJ)

公明党内に「参院で補正予算否決→解散」案が浮上

2008年08月14日 10時42分00秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め



 自民党の幹事長に麻生太郎さんが就任した直後から、公明党の発言力が一気に強まりました。麻生幹事長、古賀選対委員長はかつてから公明党と関係が深いと言われていました。1年前の安倍改造内閣で、遠藤武彦農相を麻生幹事長=与謝野官房長官コンビが安倍総理不在で更迭したのを連想させる状況です。

 ①麻生幹事長と太田代表&北側幹事長が政策を決める→②官邸に上げる→③福田総理が承認する--というのが現在の政策形成過程です。麻生=太田&北側会談には国対委員長、政調会長が同席するという形式まで整いつつあります。

 さて、公明党内に、9月大型補正予算案が衆院を通過→参院で審議→参院で否決となったタイミングで解散をするというアイディアが浮上しているようです。

 1兆円以上の補正予算案ですので、「組むのに4週間以上かかる」(自民党)との声があります。このため170臨時国会は9月下旬召集という案が有力になりつつあります。衆院通過後、参院に送付。参院予算委員長は自民党であることを考慮すると、参院での否決は10月中旬~下旬になるでしょう。

 10月解散の可能性が出てきました。

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政府・与党、補正予算案提出へ…臨時国会召集は9月下旬軸に(読売新聞) - goo ニュース


小沢代表、裁判員制度見直しを示唆

2008年08月14日 10時18分25秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党の小沢一郎代表と鳩山由紀夫幹事長は13日夜、居酒屋でイッパイやりながら話し合いました。小沢代表は、解散が早まる可能性を指摘し、鳩山幹事長に小選挙区の総支部長に「もっと歩けと指示してほしい」と伝えたそうです。

 NHKニュース「おはよう日本」によると、小沢さんと鳩山さんは、法務省&検察が来年5月の導入を急ぐ「裁判員制度」に関してもフランクに議論。小沢さんは「日本にはそぐわない面もあり、衆議院選挙を経て民主党が政権を取ったあとに、制度のあり方をもう一度考えていきたい」と語りました。

 衆院議員の任期満了は来年9月ですが、その前に解散し、第45回総選挙で主権者が民主党・国民新党・社民党に過半数の241議席以上を与えたときには、同制度を見直す考えを示唆したようです。ただし、当ブログでもたびたび指摘していますが、小沢一郎のこの手の発言はぶれやすいので、関係者はあまり額面どおり、発言を受け止めないほうがいいと思います。

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小沢代表 選挙準備加速を指示(NHKニュース)

民主党の小沢代表は13日夜、鳩山幹事長と会談し、福田総理大臣の政権運営は行き詰まっており、早ければ次の臨時国会の会期中に衆議院が解散されることもありうるとして、選挙に向けた準備を加速させるよう指示しました。

この中で、小沢代表は「福田内閣は、あらゆる面で政権の体をなしておらず、行き詰まっている。ことしじゅうに衆議院の解散・総選挙が行われる可能性はより高まっており、次の臨時国会の会期中に解散することも十分にありうる」と述べました。そのうえで、小沢代表は「選挙区によっては、候補者の準備が十分でないところも多いが、来月中にも、党としての1次公認候補者を発表できるようにする。また、社民党など他党との選挙協力についても、『真に強い候補の擁立』を大前提に、調整を急ぎたい」として、鳩山幹事長に衆議院選挙に向けた準備を加速させるよう指示しました。また、会談では、来年5月に導入される裁判員制度についても意見が交わされ、小沢代表は「日本にはそぐわない面もあり、衆議院選挙を経て民主党が政権を取ったあとに、制度のあり方をもう一度考えていきたい」と述べました。

DPJ Japanese PM Prime Minister, Ichiro Ozawa