補正予算編成は今年の2月以来。1兆円を超えるバラマキ補正は、製造業、、医療、不動産・建設業、農業など自民党の伝統的支持基盤と、社会保障、政府系金融など公明党の支持基盤に特定した徹底的なバラマキになるでしょう。
8月2日発足の第1次福田改造内閣では、伊吹、谷垣、与謝野といった大蔵族(財政再建派=消費税増税派)が主導権を握りました。
内閣改造時は、2009年度予算の政府原案で徹底的なバラマキを盛り込み、来年1月の通常国会に提出し、国会審議前に解散--というシナリオが最有力と思いました。
規模が大きい当初予算案では、財源難からバラマキ色が弱くなります。そこで、政府自民党は公明党の主張を入れ、9月補正で徹底的なバラマキをし、財源不足から消費税率引き上げを既定路線にしたうえで、バラマキの効果だけを長年の支持団体にアピール。底堅い選挙戦を展開しよう--という思惑(おもわく)が見えてきます。
補正予算案は憲法60条の「30日ルール」は使えるのでしょうか?今年2月の補正審議では参院で否決しましたが、「衆院優越」で成立しました。
今回の9月バラマキ補正は、臨時国会冒頭から審議が難航する可能性があります。自公、とくに公明党は9月補正が成立しだい解散するよう、福田首相に要望するのではないでしょうか?
9月バラマキ補正に民主党が反対すれば、自民党は「民主党は景気対策に反対した」と宣伝できます。1兆円の財源不足という数字が一人歩きすれば、消費税率引き上げへの道筋ができます。自民党、公明党、財務省の思惑が一致したのでしょう。
170臨時国会冒頭から、大きな争点になりそうです。
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大型補正予算編成へ 自公一致(朝日新聞) - goo ニュース
自民、公明両党の幹事長ら幹部が13日、東京都内で会談し、最近の原油高などに対応する景気対策として、1兆円を超える規模の大型補正予算を編成し、秋の臨時国会に提出するよう政府に求める方針で一致した。近く自民党の麻生幹事長が福田首相と会談し、臨時国会の召集日を含めて協議する。
政府は8月末までに緊急経済対策を打ち出すことを決めているが、次の総選挙を見据え、与党内では財政出動を求める声が強まっていた。