当ニュースサイトは満15年。15年前の
「参院自民党の司令塔(議員会長)に尾辻秀久さん」というタイトルからして、当時33歳の私は「啓蒙啓発」の考えがあったようですが、きょうは、有権者が何もしても変わらない「
定常選挙」だったことを確認するだけの第26回参議院議員通常選挙後初の第209回臨時国会の召集日でした。「安倍晋三衆議院議員」が欠員だということを除けば。
[画像]「衆参勢力図2022年8月3日現在」宮崎信行作成。
かなり久しぶりに衆参勢力図のグラフを作りました。さほど立憲民主党の割合も減ってはおらず、第50回衆院選での自民党下野による政権交代も十分可能に思えます。ぜひ有権者諸氏は落選した議員と同居扶養親族にも生活があることを十分に考えたうえで、引退議員の後継選挙区などに注力して持続可能な政権交代ある政治を実現するよう考えてください。
15年前の私は当時話題の「裁判傍聴」をしていましたが、「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」というブログを始めました。東京地方裁判所はインターネット中継はないが、国会はあるので経費節減につながると考えたからです。まさにこたつ記事のパイオニア。当時こたつ記事はスポーツ新聞が土曜昼放送の和田アキ子さんのラジオ番組を聞いて「今週の芸能の話題に和田アキ子が発言」したとしつつその社が落とした報道を週末にフォローするテンプレートだけだったと考えます。裁判傍聴のパイオニアだった「フリーライターの高橋ユキさん」は先々月小学館から単著を出されたようですが、弁護士ドットコムにインターネットライターの単価が低いという記事を先日書いていました。
政治ジャーナリストの廃業も増えています。私がこのニュースサイトを15年続けられた秘訣はただ一つ、安定した経済基盤。この15年間で朝日新聞社の売上高は3分の1に落ちました。当サイトはコロナ前・コロナ後の比較で、1・8倍のページビュー数となっています。過去4500晩連続して常にページビュー解析を見ながら翌日の記事を作成してきました。その中でも
「尾辻秀久さんの山本たかしさんへの哀悼演説」は書いたその後も読まれ続ける「ロングテール」というネット特有の現象が続いています。私は自分よりも若い人をつぶすようなことは絶対にしません。が、タダの国会中継を月収1万円程度で15年間記事にし続けることは他の人にはできないでしょう。
【参議院本会議 きょう令和4年2022年8月3日(水)】 山東昭子議長が参議院規則14条にもとづき議席を指定。そのまま降壇。岡村隆司事務総長が、前日付で議長を辞任したとし、全会一致で許可されました。
ここで、議長選挙。無名投票の結果、投票総数234、尾辻秀久さん234で尾辻秀久さんが当選。「第33代参議院議長に選任されまして、まことに光栄」と語りました。なお、鹿児島県出身者の三権の長就任は1世紀以上ぶりのようです。
副議長選挙は、投票総数233、長浜博行さん233で当選。
[写真]長浜博行参議院副議長、3年前の2019年9月、宮崎信行撮影。
長浜さん、山崎正昭最年長議員(元議長)、山東昭子さんがあいさつしました。山東前議長は3年間を振り返り「障害をお持ちの方が働きやすいようなバリアフリー化の推進と、耳の不自由な方へ手話画面の導入をした」と実績を語りました。
アメリカ下院のナンシー・ペロシ議長が昨夜から台湾を訪れていますが、82歳。山東前議長は2歳若い80歳ですが勇退し、尾辻新議長81歳に交代しました。
常任委員長は、引退したところの補充など。内閣委員長は酒井庸行さん、法務委員長は引き続き公明党の矢倉克夫さん、国土交通委員長は古賀之士さん、国家基本政策委員長は立憲から維新に移り室井邦彦さんらとなりました。
休憩後に、会期の件をはかり、共産・れいわが反対し、自公立維国が賛成して3日間と決まりました。散会。
【参議院消費者問題特別委員会 同日】 委員が互選され、松沢成文さんが当選しましたが、本人は欠席しました。
【参議院憲法審査会 同日】 石井準一さんが新会長に決まりました。
【衆議院本会議 同日】 細田博之議長が「諸君、第209回臨時国会は本日、召集されました」と語りました。
会期の件は、共れが反対し、自公立維国が賛成して議決しました。
特別委員会の設置では地方創生が維共れ反対、災害対策はれ反対、それ以外は、維新・れいわ反対の賛成多数で設置されました。
【衆議院特別委員会 同日】 委員長を互選しました。
【開会式 同日】 天皇陛下は「新議員を迎え全国民を代表するみなさんと一堂に会することは私の喜びとするところであります」と語りました。