宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【速報】参議院自民党が「国立大学法人法改正案」強行採決の地ならしか「朝9時開会」きわめて異例の日程、来週火曜日(12/12)の連合審査会

2023年12月08日 15時45分40秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 参議院自民党が「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)を来週火曜日(12/12)に強行採決するかまえとみられる地ならしをしました。

 きのうまでに、法務委員会と文教科学委員会は連合審査会を開くことにしています。法務委の「統一教会など宗教法人の財産管理処分の特例法案」(212衆法10号衆議院修正)が議題です。

 この連合審査会が、12月12日(火)朝9時から3時間コースで質疑することが決まりました。

 参の本会議・委員会は、午前10時から始まります。朝9時から始まるのは、予算委員会・決算委員会の基本的質疑1・2日目と集中審議だけです。

 連合審査会を異例の「朝9時」にしたことは、同日午後の審議時間を確保するためとみられます。このうち「212衆法10号衆議院修正」は自公立維国共が賛成して参に送られてきており、粛々と13日に成立すると考えられます。文教科学委員会の「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は立共令が反対しています。野党の質問がゼロ回のまま、会期末(13日)の前日の正午を迎えることから、蓮舫・野党筆頭理事は徹底抗戦路線をとると考えられます。同じ参議院議員である榛葉賀津也・国民民主党幹事長もきょう8日の定例記者会見で内閣不信任決議案の提出などでの連携を否定しない考えを示しました。

 今回は、13日に閉会して、14日から東京地検特捜部が安倍派・二階派のパー券裏金問題を捜査することが、自民傍流を含んだ与野党・世論の相場となっており、衆議院与党は会期延長ができないことが確実視される、異例の構図となっています。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘密保護法の熱気は完全に冷めた冬に、衆参それぞれの時間の関数の中で、蓮舫さん国立大学法人法改正案で来週に先送り、中谷元さんは「通常国会で条文作り」来年9月前の改憲発議前提にせず

2023年12月07日 17時55分15秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]10年前の2013年の国会議事堂。

 国会議事堂を十重二十重に有権者が取り囲んだ特定秘密保護法国会から10年。国立大学法人法改正案をめぐっては蓮舫さんが一人気を吐き、党執行部のおしりをたたく展開。憲法では「岸田文雄さんの任期中の改憲発議」の任期が来年9月ではないとの珍解釈を示した中谷元さんが、「通常国会で条文作り」を呼びかけました。しかし、参議院の審議を考えれば、通常国会で条文作りでも9月前の改憲国民投票は間に合わないと考えられます。人の命がかかった拉致問題や領土問題の国民運動化より罪は浅いですが、憲法もネット右翼をつなぎとめるかたちで、時間の関数で漂流しそうです。

【参議院文教科学委員会 きょう令和5年2023年12月7日(木)】
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は与党のみの50分間の質疑だけで委員会、理事会が散会しました。

 議事ではまず下術する法務委員会の法案との連合審査会をやることを決定しました。これは火曜日(12/12)になるとみられます。朝の理事会は、蓮舫さんが省に要求した資料が提出されなかったと反発し、時間が延びました。当然、火曜日の午後に野党質疑と採決をしないと会期末(12/13)の本会議に間に合いません。

 現在、世論も与野党も政局は来週水曜日の翌日から東京地検特捜部が安倍派パーティー券裏金作りで誰を聴取などするかに移っています。このため与党は会期延長をすると逃げ腰とみられるため、水曜日でこの国会は終わるでしょう。蓮舫さんは、今後来週火曜日に内閣不信任決議案を出してほしいと衆議院側の党役員に求めることになりそうです。

【衆議院憲法審査会】
 今国会5回目となりますが、初めから議題が「総括的な自由討議」と今国会最後を前提にした、自公維国側から見てやる気が感じられないタイトルでした。

 入閣した新藤義孝さんにかわる中谷元・筆頭幹事は次のように語りました。

 中谷さんは「この際、少し具体的なご提案をさせていただきたいと思います。まず、来年の常会に議員任期延長や解散禁止などを含めた緊急事態における国会機能の維持の憲法改正について、具体的な条文の起草作業のための期間を設け、条文起草作業のステージに入るということを提案をいたします」としました。

 中谷さんは幅広い取り込みをねらって「また、立憲民主党の提起するデジタル時代の新しい人権すなわち、自己情報コントロール権、情報アクセス権、情報管理権、情報訂正権、情報環境権についても9条自衛隊明記等とともに協議し、筆頭幹事として、それらのご意見を踏まえて、今後とも円満で丁寧な議論ができますように、環境整備に努めてまいる所存であります。以上委員各位の引き続きのご指導、ご協力をお願い申し上げまして私の意見と決意の表明をさせていただきました。どうもありがとうございました」と述べました。

 ちょっと参議院での審議時間を考えている人が自民党内にいないような気配となりました。

 「黄金の3年間」はまだ半分以上残っていますから、当面、政局は大きく動かないことになりそうです。その後の流動化は急かもしれません。

【衆・決算行政監視委員会】
 「令和2年度決算承認案」「令和3年度決算承認案」「令和4年度決算承認案」が財務大臣から趣旨説明され、審議入りしました。新しい会計検査院長らもあいさつし、検査報告をしました。

【衆・本会議】
 細田博之前議長の追悼演説を、同期当選の、山口俊一議院運営委員長がしました。

【参・総務委員会】
 「NICT法改正案」(212閣法6号)が共産のみ反対で可決すべきだと決まりました。

【参・法務委員会】
 「統一教会などの財産の処分管理特例法案」(212衆法衆議院修正)について、柴山昌彦さんらが法案や修正部分の説明をし、質疑しました。上述の法務・文教科学連合審査会の段取りも進めました。

【衆・総務委員会】
【衆・安全保障委員会】
【参・内閣委員会】
【参・外交防衛委員会】
【参・財政金融委員会】
【参・厚生労働委員会】
【参・経済産業委員会】
 政府や日銀総裁に対する一般質疑がなされました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮舫筆頭理事が「国立大学法人法改正案」審議未了廃案のかまえ、野党は他力本願「特捜部・自民派閥パー券」「維新・万博水増し」政局のきざし

2023年12月06日 21時56分04秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]立ち上がるかまえを見せた立憲民主党の蓮舫さん(左)、3年前の2020年10月、神奈川県内で、宮崎信行撮影。

 ことし2本目となる恒久的新法・官報発行法が成立。東京地検特捜部による派閥パーティー券問題と、維新の万博水膨れに世論も議員も期待する他力本願政局となりますが、蓮舫・筆頭理事が「独立行政法人法改正案」の審議未了廃案のかまえをみせました。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年12月6日(水)】
 「TPP(CPTPP)への英国加入議定書」(212条約1号)が両院承認されました。
 「官報発行法」(212閣法8号及び212閣法9号)が可決し、成立しました。なお、ことしの恒久新法は合計2本(もう一つは議法の認知症基本法)となりました。税法のシンプル化も期待したいところ。
 「麻薬取締法及び麻向法を改正する法律」(212閣法7号)が可決し、成立しました。

【参・憲法審査会】
 先々週は衆・予算委、先週は参・本会議で開かれず、今国会で2回目の開催となりました。前回は、「特区合憲」「特定枠合憲」の判決を参・法制局長が説明しそれに対する質疑と自由討議がありました。今回は自由討議となりました。平和安全法制でも理事をつとめた自民党の元議運委員長・山本順三さんは「今後の日程を議論したい」としましたが、立憲の辻元清美さんは「国民投票法成立時と違ってディープフェイクの技術が出てきた」と改憲議論の手前の手前でお茶を濁しました。

【衆・厚生労働委員会】
 9時から17時まで一般質疑。ちなみに、午後3時40分から、筆者は言質傍聴しましたが、同57分から傍聴人が私1人となりましたので、何かを一人でしょって立つ立場でないので、午後4時に帰り、傍聴人はゼロとなりました。立憲の大西健介さんはマイナンバー保険証と来年秋の紙の受給者資格証の発行について質問。マイナンバーカードを使っている人も病院も客もメリットがあるとする割合が少なく、補正予算も無駄だと指摘しました。厚労相は「コロナ禍で言われた日本の電子敗戦から脱却したい。カルテを効果的に管理でき
る。カルテを進化させる一歩だ」と答弁しました。大西さんは「カードリーダーの買い替えもある」と語りましたが、今国会でのマイナ保険証追及はうちどめとなりそうです。

【衆・外務委員会】
 上川陽子外相らへの一般質疑。上川さんは「馬蹄型」委員室でも相変わらず姿勢が良かったです。意外と、分かっていない人なのかもしれませんが。

【衆・経済産業委員会】
 元清和会事務総長の西村康稔さん(61歳)は「私は若いころ、事業承継税制に取り組んだ」と語りましたが、官僚時代でなく、若いころとは自民党政府外議員として取り組んだという意味のようです。

【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
 沖北相らへの一般質疑。

【参・東日本大震災復興特別委員会】
 一般質疑でした。

●あすの参議院文教科学委員会は、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の法案審査は与党のみ。来週火曜日(12/12)に連合審査会が開かれる見通しとなりました。与党は同日(12/12)午後に野党審議をして採決し、会期末当日(12/13)に本会議で可決・成立したい考え。しかし、内閣不信任決議案が出ると、本会議がずれ込むかもしれません。蓮舫さんは、世耕弘成・参議院自民党幹事長の夫人と同期当選・同性・選挙区選出・テレビキャスターの共通点が仲が良く、石井準一・議院運営委員長も「じゅんちゃん」と呼ぶほど仲が良いことから、蓮舫さんに花を持たせようという見えない力が働く可能性もあります。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[国会審議後の状況]塩村あやか議員のお手柄に歌舞伎町ホストクラブが売掛金自主規制表明

2023年12月06日 08時52分58秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]塩村あやか・立憲民主党参議院議員、4年前の2019年、東京・巣鴨で、宮崎信行撮影。

 東京新聞などの報道では、きのう5日、新宿区が主催した連絡会に、「グループダンディ」の最高執行責任者ら13のホストグループの経営者が参加し、売掛金払いを段階的に減らし、来年4月に全廃する自主規制に18グループが参加する予定だと表明しました。ホストクラブの7割にあたる220店舗が対象になる見通し。一定の効果は見込めそうです。

 この問題は国会では、塩村あやかさんが先月9日の参議院内閣委員会で取り上げ、消費者庁からデート商法の取消権が使えるなどと前向き答弁を引き出しました。

 同党は先月13日に杉尾秀哉・ネクスト内閣府担当大臣らが政府や団体からヒアリング。被害者からオンラインも含めて5回以上のヒアリングをし、先月30日に超迅速に法案作成。「特定遊興高額債務問題の推進に関する法律案」として定義規定や基本理念規定を盛り込みましたが、国や自治体に政策の推進、啓発などの努力義務を課す「理念法」にとどまっていることから今国会での審議は見込めません。

 が、地域の業界団体の自主規制となり、一歩前進といえそうです。


[写真]誰が誰に向けた宣伝かは不明だが、ホストの売上ランキングを宣伝する「横浜」ナンバーのデコトラック、宮崎信行撮影。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西村ちなみ本部長を除けば野党尻すぼみ、統一教会の民事財産保全法案が通過し、参・文教委の「国立大学法人法」は2時間で散会

2023年12月05日 22時42分26秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]意気込んで、自公国・立維修正協議に臨んだ西村ちなみ・立憲民主党代表代行(前幹事長)、2023年12月1日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 統一教会の民事保全は自公国案が修正で通過。国立大学法人法改正案は参考人質疑で1日を費やしましたが、2時間10分だけとなると「徹底審議で廃案」ということにならなそう。

 4カ月の夏休みで給料をもらった衆参与野党議員713議員。プロ野球選手も4カ月ありません。医療事務専門学校は4カ月夏休みですが、学生は2カ月ずつの現地実習を2班でやります。正社員教師が4カ月休みはないでしょう。「物価高なのに首相の給料アップは有権者の理解を得られない」「給付金中心で消費が拡大すると物価がさらに上がってしまう」というのは私にはさっぱりわからない経済理論です。

 政局は、東京地検特捜部による安倍派、二階派からの逮捕者による内閣支持率低下という、自民党傍流と野党にとっては他力本願で、黄金の3年間の2度目の年越しとなりそうです。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年12月5日(火)】
 西村ちなみ前幹事長(本部長)は気を吐きました。
 「自公国案」(212衆法10号)と「立維案」(212衆法11号)。まず、自民柴山昌彦さんが10号の修正案4項目を提出し、被害者の財産目録の閲覧権の変更や3年後見直し規定を述べました。質問で、西村さんは、柴山発議者に「安倍派の1員」としてのパーティー券の質問もしました。採決では、212衆法10号衆議院修正が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【衆・本会議】
 津島雄二さんへの弔詞朗読。
 「212衆法11号」は賛成少数で否決。「212衆法10号衆議院修正」が令和のみ反対で可決し、参議院に送られました。討論で立憲の鈴木庸介さんは「信者が現金で韓国に運んでいる」とし自公国の動きが遅かったことを批判しつつも法案に賛成しました。なお西村さんらが出した「212衆法4号」はこのまま審議されず会期末を迎える見通し。
【参議院・文教科学委員会】
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の徹底審議を期待したいところですが、野党はしりすぼみの兆候。まず大臣が趣旨説明。さっそく参考人質疑となりました。が、本来徹底審議なら審議時間をかけて煮詰まらないところを演出すべきだと思いますが、昼過ぎには散会し、残り2営業日。
【参・厚生労働委員会】
 「大麻取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)。令和の修正案には共産も同調。政府原案は共令のみ反対で、可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。
【参・内閣委員会】
 「官報発行法案」(212閣法8号及び212閣法9号)を可決すべきだと決めました。
【参・外交防衛委員会】
 「TPPに英国が加入する議定書」(212条約1号)を承認すべきだと決めました。
【衆・農林水産委員会】
【参・農林水産委員会】
 毎年恒例で、閉会中審査になることも多い「畜産物価格等決議」がなされ「資材の高騰が価格転嫁されていない」としました。
 ●衆・決算行政監視委員会理事懇談会 令和2・3・4年度決算案の趣旨説明をあさって(12/7)聞くことを決定。
 ●衆・予算委員会理事懇談会 金曜日(12/8)に集中審議。
【参・総務委員会】
 「NICT法改正案」(212閣法6号)が審議入り。地方交付税が飛び越していました。
【衆・環境委員会】
 一般質疑には、立憲の近藤昭一さんらが登場。アスベスト被害の質問も。
【参・国土交通委員会】
 一般質疑で、電動キックボードの質問も。
●参・憲法審査会の幹事懇談会 きょうまでに開催され、あすの定例日に自由討議2回目を2時間やることを決めました。
●参・国対委員長会談 金曜日(12/8)午後の予算集中審議で合意。
【衆・議院運営委員会】
 細田博之さんの追悼演説を山口俊一委員長がすることや、スマホ解禁を閉会後も理事会で話し合うことなどを、きょうの委員会に先立って合意しました。
【参・議院運営委員会理事会】
 情報労連が来月にも第27回参院選での4選出馬を決定することが下部会議で固まった吉川さおり野党筆頭理事(47歳)が着席。委員長があす本会議を設定することを了承しました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆参拉致特別委員会は「事務総長への質問」なく

2023年12月04日 15時39分37秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[画像]皇居桜田門の前を人や車がせわしなく行き交う東京地検特捜部が入る庁舎など。

 国会は安倍派・二階派のパー券ノルマ超過分キックバックの裏金化で今週金曜日(12/8)の衆参予算委集中審議で追及。来週13日(水)の翌日以降の東京地検特捜部の捜査に対する納得感が高まっています。

【衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 きょう令和5年2023年12月4日(月)】

 上川外相、松野拉致問題相の所信的あいさつに対する質疑がありました。松野さんに「元・清和会事務総長」としての答弁を求める質問は、野党はきょうは控えました。

 相変わらず当選1回生が登板することが多い特別委となりました。公明党の四国ブロックで唯一の衆議院議員である山崎正恭さんは「私は中学校の社会科の教員だったが、公民では中学校3年生の最後に、国際社会の諸課題で領土問題と拉致問題を取り上げる」と語りました。「拉致問題の解決には国民の世論の形成が重要だと松野官房長官も所信演説でふれた」「私は中学校教員のころ、どこまで我が事として考えているのかという点で大きな反省がある」と述べるなど、異次元の低質問が続きました。

 拉致問題のように、9条を含んだ憲法改正発議を長引かせて自民党の求心力を保たせるなら、人の存否がかかわっていない分、罪が少ないような気がしてきました。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会】

 旧統一教会の「梶栗正義」大幹部が、前々回の参院選から3か月後の2019年10月4日に自民党本部での岸田文雄政調会長とニュート・ギングリッチ元アメリカ下院議長の会談に同席していたことが、朝日新聞朝刊で報じられました。

 しかし、日本維新の会の幹部が質問を求めずにこの件に言及しましたが、「3か月前に会った」としながら「ギングリッチ」を「キングリッチ」と2回誤って発音。アメリカの大統領継承順位2位だった大物政治家の名前を3カ月間間違え続けていたことは確実。私は個人的には、立憲民主党の大河原雅子国会議員が「おおかわらです」と強調しているのに連合東京幹部らが「おおがわら」と言い間違え続けるのが嫌で嫌でしょうがなかったのですが、立憲の国会議員が固有名詞の発音を、インターネット中継がある国会審議ですることはまれなように感じます。

 委員会では、立憲の川田龍平・行政監視委員長、公明の新妻秀規・総務委員長も質問しました。

【衆・議院運営委員会理事会】
 あすの本会議を設定し、旧統一教会財産保全・被害者救済の議員立法の採決などの段取りを調整しました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第50回衆院選に向けて大阪16区初報】【森山浩行】「大阪アブナイ。予算委員として副幹事長として感じる」維公共闘崩れ、維新・公明・立憲の団子レース制するか

2023年12月03日 21時08分22秒 | 森山浩行 大阪16区
[写真]演説する森山浩行さん、きょう令和5年2023年12月3日、大阪16区の堺東駅(堺市堺区)で、宮崎信行撮影。

 何も悪いことをしていないのに、次の第50回衆院選の大阪16区の6度目の選挙で、維新の候補者と初めてたたかう羽目になった、立憲の森山浩行さん(3期)はきょう、岡田克也幹事長とともに堺東駅前で演説しました。

 森山さんは「岡田幹事長の下で副幹事長・災害危機管理局長をしており、午前0時ごろ、フィリピン地震の津波の情報連絡室を立ち上げましょうと連絡したばかりだ」とアピール。先日衆議院予算委員会で首相らに聞いたら、「全国では66%の学校に体育館の空調がある。堺はゼロ」と語り、「大阪ワクチンの開発に数百億を使ったが、でけへんからもうやめます。期待を膨らませるけど中身が伴わないという政治・行政が大阪でははびこっている」と述べました。

 森山さんは「2025年万博の予算がどんどん膨らんでいる。全体でなんぼになるか聞いたら、分からへんという。なんでやねんと聞いたら、府、市、協会に任せていて国は分かりません。それでできたのが、木製のリング。344億円。東京スカイツリーが400億円でできたそうです。釘を一本も使わないと知事がおおみえを切ったが、釘は使っています。その場その場でデマカセをいい、全体像が見えず、なんとなく万博と言ったらみんな喜ぶんちゃうか、景気よく感じるんとちゃうか。そういう感じですすめてきた大阪の行政というのをかえていかなきゃならない。」とし、「古い政治、利権の政治、しがらみの政治。大阪はアブナイ」と語りました。この文脈では聴衆から大きな拍手を浴びました。








[写真]森山、岡田両氏の街頭演説会のようす、2023年12月3日、宮崎信行撮影。

 第50回衆院選は来年の5月ごろにあるのではないかとの観測があります。「10増、10減」は「5都県、10県」で大阪府内19選挙区の区割りは変わりません。第45回衆院選から5連続で、「公明党の北側一雄対立憲の森山」の一騎打ちが続いています。前回森山さんは惜敗率86%の高率で近畿ブロックで議席を得ました。

 ところが、4月に大事件が起きました。都構想の住民投票を発議するためには、府議会と市議会の両方の過半数が必要ですが、維新に有利な区割りとなり、初めて大阪市議会でも単独過半数をえました。このため、4回続いた「維公共闘」が崩れ、維新が候補者を立てました。

 このため、立憲の現職・森山浩行さん、維新の新人・黒田征樹さん、公明で衆転をはかる山本香苗・同党参院政審会長、参政党新人の4人が立つことになりました。

 維新が先行。この後、ある調査では、立憲・森山さんがくらいつき、与党・公明の現職の後継者である山本さんが追いかけているという調査もあります。半数前後が「答えない・投票にいかない」なので情勢は大きく変わる可能性があります。また、現職は与党副代表の座にいながら6月解散説を信じて疑わず、堺市長選挙のさいちゅうに、衆議院代替わりの挨拶周りをしたとの情報を聞いた友好政党地方組織が鼻白んだという、一方の当事者からの情報もあります。

 ちろん17区の馬場代表ですら前回は得票率53%。堺市では維新の風も少しだけそよ風になります。団子レースですから可能性はどの候補予定者にもあります。

 一つ前の任期では、念願の予算委員として、スガ首相長男の問題で、総務省の元、前、現の3局長と高橋洋一内閣官房参与の「4つのクビをあげる」(野党国対用語)お手柄。これが辛勝につながったのでしょう。今の任期では、当選の府連代表、予算委員、党副幹事長、国対副委員長をつとめています。

 「国権の最高機関」の「優越する院」の衆議院の本会議の出口は不思議なもので、様々な立場の人が交差します。森山副委員長は、統一教会ヒアリングの民間参考人、先輩・後輩議員、国対幹部、他の野党議員、若手・中堅新聞記者、各省国会連絡室員らと良好なコミュニケーションをとっています。今、政治家として最も充実しているように、私の目からは見えます。この任期では奥さんは地元張り付きで、東京の大学に通う長男と宿舎暮らしですが、予算委員会のため土日に地元に帰れない週が初めて発生。父と長男で、休日の表参道を2人で歩き、「東京もええな」との話し合いました。なお、筆者の判断で、この森山エピソードは4月の統一地方選よりも前に出すことは延期していました。そして、長男は自分の分野の大学から自分の分野の希望する会社に内定し、次男も堺で夢を追いかけ受験勉強中。ノリにノッテますが、それと維新旋風は全く別。




[写真]森山さんを応援する岡田克也幹事長、中百舌鳥で、14年前の2009年8月25日(火)、宮崎信行撮影。

 政権交代直前の中百舌鳥ですが、コンサート会場のようでした。私は内心で盛り上がり過ぎだと懸念していました。風はアッというまに逆風になります。岡田幹事長は3週間後に「外相に左遷される」という与党でしか考えられない仕打ちを受け、3年3カ月で政権は終わりました。それと、この十数年、森山さん(52歳)と私(49歳)の共通の友人がこの世を去りました。日大卒でおそらく政策担当秘書になりたかった人、明治卒で定数2で2人とも自民党だった県議、東大卒でNHKニュースにもレギュラーで出ていたかなり著名な作家・教員・経営者。そのたびに、どういうことだったのだろうと話し合ってきました。

 小雨はやみつつも、寒風かつ強風というコンディションでしたが、本人、スタッフ、ボランティアに迷いがない印象がありますから、政治アナリストはあながち無風区と決めつけないでいただきたいと思いました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岡田克也】維新代表のおひざもとで、万博の設計変更を要求、「1月に副知事は何もできていない会場で私に予算の範囲内と語った」自民政府の増額「まったくおかしな政治が続いている」

2023年12月03日 19時30分33秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]立憲民主党の岡田克也、森山浩行正副幹事長、きょう令和5年2023年12月3日、大阪16区の南海・堺東駅前(堺市堺区)で、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の岡田克也幹事長はきょう3日(日)、大阪16区の森山浩行副幹事長を応援。災害・緊急事務局長を兼ねる森山さんに「フィリピン地震による津波情報連絡室設置のメールがずいぶん早朝に来た」と言葉を交わし後に、街頭演説をしました。

 堺市は日本維新の会の馬場伸幸代表のおひざもとですが、市役所は16区にあり、馬場さんの17区は「泉北ニュータウン」など趣は違います。岡田さん到着前に聞いたところ「大阪・関西万博は間に合うのか」という意見があり、全国世論とはやや違うかもしれません。

 岡田さんは演説でのっけから、大阪・関西万博を批判し、「まだ間に合う。設計変更をして国民の負担を減らすべきだ」と語りました。

 岡田さんは「今年の1月、万博会場を訪れました。まだ何もできていなかった。副知事や博覧会協会の幹部も来ていましたから、予算の範囲内に収まるのか聞きました。そのとき、『やります』と言ったんです。3年前に600億円追加した。それから3年間。建築資材価格も、建設現場の人件費も上がり続けてきたのに、傍観していた。2年前、1年前に見直せば変わったかもしれない。なぜ1年前、2年前にやらなかったのか。それは博覧会協会だけじゃありません。副会長誰ですか?大阪の府知事であり、大阪市長です。一時期、全額を国が持てなんて、とんでもないことを維新の皆さんは言ってきた。まずしっかり責任を感じてほしい」と述べました。

 そのうえで、自民党も含めて「まったくおかしな政治が続いている」と語り、大阪府内で唯一の立憲当選者である森山さんの16区を「旗頭にしたい」として、同党にとっては底這いから底打ちへのてごたえをかすかににじませました。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「宗教法人被害者救済」の「自公国」「立維」5党修正は決裂の兆しで来週へ「国立大学法人」は残り3営業日

2023年12月01日 21時49分06秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 補正予算が成立し、第212回臨時国会は終盤となりました。「国立大学法人」と「宗教法人の財産と被害者」の2つが焦点となりました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年12月1日(金)】
 柴山昌彦さんら提出の自公国「法テラス法の特例及び宗教法人財産処分特例法案」(212衆法10号)と立維「解散請求された宗教法人の財産保全特例法案」が審議されました。まず、第一委員室で、法務・文部科学・消費者問題特別委員会連合審査会がありました。散会後には、衆議院第二議員会館で、柴山、西村両座長が「自公国」「立維」の5党協議を開きました=写真・宮崎信行撮影=が、冒頭から雰囲気は険悪。きょうは結論出ず、来週火曜日の採決より前に再会しましたが、決裂して、自公国案が国会の結論となるシナリオが濃厚になりつつあります。







【参議院本会議】
 定例の10時から始まり、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の盛山文部科学大臣の趣旨説明とそれに対する代表質問がありました。この議事のため法案は「吊るし」されており、きのう文教科学委員会では議論されませんでした。来週火曜日以降に、同委員会の開催は3回。衆議院同様に参考人質疑を1回することが予想されます。このため、参議院内の自立が机の下で握れば、「再考の府」が審議未了廃案で廃案に持ってシナリオはあります。

 当事者としては、18歳になった東京工業大学、東京医科歯科大学第一志望者が「私たちは国立大学法人合併が遅れてもいいから、文科省による運営方針会議への介入に反対しますので、徹底審議のための今国会での審議未了廃案を求めます」とアピールして「よくわからないけど、受験勉強に戻ります」とやってくれたら面白いと思います。

【衆・議院運営委員会理事会】
 火曜日に本会議を開くてはず。

【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
 参議院側だけに設置されており、ODA特が開かれ、外相、沖北相が所信的あいさつをしました。

●来週月曜日は、衆参とも拉致問題特別委員会のみの開催となります。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする