Dietrich Fischer-Dieskau (1925年5月28日 - 2012年5月18日)
5月18日、ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウさんが亡くなられたことをメディアが報じていた。長い間、仕事場の本棚に、このブロマイドを置いていた。気がついてみると大分色あせてはいる。かつてベルリン・オペラに伴って来日された時、なにかの理由で聴きに行くことができなかったことを聞いたドイツ人の友人が、1969年訪独した時に機会を作ってくれた。ピアノはギュンター・ヴァイセンホルンだった。コンサート後、会場でサインをしてくれた思い出の一枚である。私の名前を聞いて書き込んでくれたことに感激した。友人を含め数分だったろうか、日本旅行のことなど、楽しく話をした。大変親日的な方であった。この時はバリトン歌手として、最盛期であったのではないだろうか。その後、しばらく歌詞を覚えるほどLP、CDを聴き続けていた。また時代を創った巨人が去っていった。
*去る2012年6月30日、NHKが『名歌手フィッシャー・ディスカウをしのぶ』番組を放映していた。あの独特で穏やかな話し方が耳の底から戻ってきた。難しい時代を生きる力を与えてくれた。ありがとう、フィッシャー・ディスカウさん!
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