例年8月か9月に開催されている、北海道におけるフランス車の祭典「フレンチ・ブルー・ピクニック」。
当日。現フランス車オーナーの尾車氏と、将来フランス車オーナーになるかもしれない私は、「千歳アウトレットモール・レラ」のP4駐車場に潜入した。
今夜は、シトローエンのクルマたちの見聞録です。
まずは’80~’90年代のシトロ達から。
AX。この「14TRS」というグレードが、日常のアシとして使い倒すには、それらしくて「すごくイイ」のだ。
日本国内での販売開始当初から、これの「右ハンドル・MT」が入っていたなら・・・
当時20代だった私は、購入しちゃっていたかもしれない。これ、ホント。
BXは、シトローエンの日本国内普及に、大きな役割を果たしたモデルだと思われる。
事実、今まであまり公にはなっていなかったかもしれないが、友人の尾車氏も「かつてコレに乗っていた」のだ!
緑色の球体「スフェア」の根元に置かれた、ジョージアの缶。
缶の色がフレンチブルーなのは、オーナーさんのコダワリであろう。
リアシートを倒すと、ステーションワゴン並の積載能力の、このクルマ。
レジャーやバカンスに使うには、もってこいであろう。故障しなければ・・・
月見草のようにさりげない存在の、ZX。
プジョー306とプラットフォームを共有しているのだという。
XMのラゲッジルームも、フラットで使いやすそう!
さすがは、ビッグ5ドアセダンである。
キックアップしたウエストラインが美しい、XMブレーク。
ブラックアウトされたDピラーに、BPレガシィ乗りの私は、強い親近感を覚える。
続きましては、21世紀のシトローエンの、ご紹介。
フレンチブルーなかぼちゃの馬車、初代C3。
ブラックにオレンジのコントラストが鮮やかな、DS3。
こちらは「こ~ちゃん」の、DS3。
今年のコンセプトは、「トリコロール」である(^^)
「ブラン バンキーズ」のボディに、「ブルー ボッティチェリ」のルーフの組み合わせが、ブルースカイブルーでヤングマンだ。
そして、私が今最も欲しいフランス車、DS3カブリオ。
コレ、嬉しいことに、MTなのだ!
まあ、後方視界は、絶望的に悪そうだが・・・(^_^;)
エッジの効きと曲面の柔らかさが融合したC4クーペ。
まさに「21世紀におけるホンダCR-Xのフランス的解釈」といえましょう。
初代C4ピカソは、一時、私が最も欲しかったクルマである。
「パークアシスト」機能で、スロットルワークとブレーキ操作のみで縦列駐車をこなす、現行グランドC4ピカソ。
実演を見ていたが、右フロントが、前車の左リアを数センチ・・・いや、数ミリ単位で、ほんとうにかすめるように軌跡を描く!
人間には、あのステアリングさばきは、不可能だ(^_^;)
現行C4は、キリッと凛々しい。
そのフェイスはちょっとだけ、三菱車的なイメージも、感じられる。
ビッグでダンディなステーションワゴン、C5ツアラー。
タカラジェンヌのようなその目ヂカラに、クラクラしちゃう、DS5!
そして、この「C6 3.0HDI」が積むエンジンは、V6ディーゼル!
今こそ、正規輸入してほしい、垂涎のクルマである。
凹んだリヤウインドウの前衛性。まさに、シトロ風味炸裂である。
現代のシトローエンのプロダクトは、本当に魅力的だ。
そして、唯我独尊を絵に描いたような、クラシックシトローエンたち。
フラットツーエンジンでパタパタ走る、2CV。
現代の空力ボディ全盛を、45年前から予見していたかのような、GS。
マゼラッティのV6DOHCエンジンを積む、宇宙船のようなSM!
そして、60年前から君臨する大御所、DS。
フロントに置かれたスペアタイヤは、「トラクション確保」と「衝突時の衝撃吸収」の二役を担ったという。
シトローエンの生命線である緑色のオイルは、この缶の中に蓄えられているのだそうだ。
ステアリングコラムから立ち上がったシフトレバーは、スタータースイッチも兼ねる、良妻賢母。
赤丸の中の、丸いボール状のモノが、ブレーキなのだそうだ・・・(^_^;)
肉厚な革シートは、本当に柔らかい。
「シートに埋もれて溺れてしまうのではなかろうか」と不安になるぐらい、深く深く、カラダが沈む。
シートだけではない。後席の床も、座布団のごとく、柔らか~く、沈むのだ。
天井の色彩や、室内灯の意匠が、半世紀の歴史の重みを感じさせる。
まさに、大御所というか、生きた化石の、DS21。
美空ひばりがそこにいて生で唄ってくれたかのような、奇跡の1台である。
ありがたや、ありがたや。
これまたココロを和ませる、段ボール製の、アミ6(^^)
次回は「プジョー編」を、お届けします。