獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

環境広場さっぽろ2015で、MIRAI体験。

2015年08月01日 | CARS&F1


 サタデイ・モーニング。
 我々取材班2名は、「環境広場さっぽろ2015」を見学のために、アクセスサッポロへと向かった。
 入場無料な上に、そこでは「エコカー試乗・同乗会」が、開催されているというからである。




 ます、場内の展示車で目を惹いたのが、ホンダの燃料電池車「FCVコンセプト」。
 そのデザインテイストには、どことなく同社の「S660」に、相通じるモノを感じる。



 同じく、ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」は、まさに「手に届きそうな未来」といった、趣き。
 それ自体が発電し、電気供給をすることも可能なのだという。
 災害時等には、大いに重宝しそうな、予感がする。



 さて、この日の最大のお目当てが、この「MIRAI」(税込メーカー希望小売価格723万6000円)。
 水素を燃料源として自ら発電して走り、排気口からは水しか出ないという、究極のエコカー。
 なんと今回、この技術革新燃料電池カーに、同乗試乗体験をさせてくれるというじゃありませんか!


 で、そそくさと、同乗体験会のチケットをGET。
 これは、発売したばかりの希少車ゆえか、自分でステアリングを握ることはままならず、ドライバー氏のドライビングに同乗できるというに、とどまる。
 とはいえ、これはなかなか貴重な体験となること、請け合いだ。



 往年のシトローエンCXを連想させる、ビッグサイズ4ドアファストバックセダン。
 エッジの効いたスタイリングに、トヨタが時折放つ「攻めのスピリット」を、感じずにはいられない。


 履くシューズのブランドは、やはりBSのエコタイヤ「ECOPIA」であった。


 ボンネットを開けると、そこは一見エンジン横置きのFF車のような雰囲気。
 だがしかし、そこに鎮座ましましているのは、「エンジン」ではなく、「モーター等の駆動ユニット」。
 上の写真左に見えるブルーの液体は「ウオッシャー液」で、ピンクの液体は「冷却水」である。


 エンジンが無いのに冷却水が必要だというのは、一見奇異な感じがする。
 だがしかし、モーター等の駆動ユニットは、きっちりと冷却しないと本来のパワーを発揮できないのだそうだ。
 余談だが、今年のホンダがF1でめざましい結果を残せないでいるのも、一説では「冷却の問題をなかなか解決できないから」であるらしい。


 その走りはやはり、三菱i-MIEV日産リーフに相通じる、いわゆる電気自動車テイスト!
 どこからでも瞬時にトルクが湧きあがり、まるで地下鉄のようにシームレスな加速をする。


 試乗後。車体後部下からしたたり落ちるのは、排ガスではなく、「水」。
 これはまさに、究極のエコカー!
 セールスマン氏によると、冬期間の凍結等のリスクについては、鷹栖のテストコースで実験を繰り返し、当然ながら解決済みであるという。
 水素スタンド等のインフラ整備等、残された課題はまだ多いとは思うが、この「MIRAI」というクルマの登場は、今後の自動車のあり方についての試金石となりうる、大きなインパクトのあるものと思われる。

 


 同行した尾車氏はさらに、メルツェデスの「ML350BlueTEC 4MATIC」(税込車両本体価格829万円!)のステアリングを握った。
 私は、リアシートに、同乗。
 そのディーゼルエンジンは、不快な振動や騒音は皆無で、快適性については通常のガソリンエンジン車とまったく変わりなかった。
 足回りについては若干固めのような気がしたものの、素晴らしい出来栄えの、このクルマ。
 ま、お値段がお値段だけに、当然なのかもしれませんが・・・


 排気ガスも当然、無色透明無味無臭である。


 現在日本国内ではマツダががんばっているが、国内他メーカーからも、クリーンディーゼルエンジン搭載車が、もっと多くリリースされることを、私は願う。
 インフラ整備にコストを掛ける必要のない「クリーンディーゼル車」は、現在最も現実的なエコカーであると思う。
 スバルも、ボクサーディーゼル搭載車を、早く日本でも売ってほしいものだ。
 日本の排ガス規制クリアが、なかなか難しいのかもしれないが・・・

コメント
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