ようやくにして時間の都合がつき、新型インプレッサ(5代目:GT系)をドライビングすることができた。
試乗させていただいたのは、SPORTの2.0i-S EyeSight(AWD:税込車両本体価格259万2000円)。
ピュアレッドのカラーが、目に眩しく映える。
スバルにしては珍しい、「赤いクルマ」。
このカラーは、カジュアルかつスポーティーで、なかなかヨイ。
ブラック基調の、質感高いインテリア。
見やすい2連メーターに、使いやすい3連ダイヤル式空調。
まさに「私好み」を具現化したような、このクルマ。
富士重工は、私のハートを掴むのが、上手い。
さて、いよいよ走らせてみる。
視界良好で車両感覚が掴みやすいのは、スバル車の佳き伝統である。
しっとりとなめらかに、路面を追従するように走る、このクルマ。
ステアリングフィールにも曖昧さは無く、自分の意思通りに、ラインをトレースする。
なんというか、「雑味のまったくないその乗り味」は、まさにピュアモルト!
225/40R18というファットなタイヤを、完璧に履きこなすその脚は、マンホールの段差も泰然といなす。
迂闊な人だったら「クルマがマンホールを乗り越えたこと」に、気が付かないかもしれない。
そのライドフィールは、ドイツ車というよりは、フランス車に近いイメージである。
いや、この重心低くしなやかな接地感こそが、まさに「スバルの味」なのだ。
リニアトロニックというCVTも、違和感なくスルスルと、シームレスな加速を味わわせてくれる。
加えて、その静粛性の高さも特筆もので、車両価格を大きく上回る「いいモノ感」に、溢れている。
ブログ開設以来。色々なクルマに乗り、独断的インプレッションを書き綴ってきた私だが、この5代目インプレッサは、まさにベストである。
もはや国産車には敵なしというか、欧州Cセグのクルマたちと比しても、遜色ない領域にあると思う。
5代目インプレッサ。
驚愕の「いいクルマ」というか、ものすごい力作である。
きっと、このクルマは売れるだろう。
これが売れなかったら、日本は、どうかしてる。
それにしても・・・ここ10年くらいのスバル車の出来の良さには、本当に、敬服する。
そしてこのインプレッサは、久し振りに、私が本気で欲しくなったクルマである。
さらに嬉しいことに。
このインプレッサSPORTには、オプションながらも「スペアホイールキット&テンポラリータイヤ」が用意されているではありませんか!
ここ10年で3度パンクの憂き目に遭った私にとって、スペアタイヤは、マストなのだ。
私だったら、必ずコレをチョイスする。
試乗でもらったお土産は、「アートなマグカップ」と「5代目インプレッサ ぶつからない!?ミニカー」である。
また、お宝が増えてしまった。うっしっし。