消化器科での検診の帰り道。
空腹だった私の目に留まったのが、この「ジャンバタラーメン」の幟&暖簾である。
11時58分。その日の朝昼兼用食は、ココでいただくことに。
「うまさのてっぱん、てっぺんへ・・・」のキャッチコピーが、空腹感を増幅させる。
入店し、私は「1番人気」の「醤油味」(900円)の食券を購入。
今、冷静に考えたら、「ジャンバタライト」(700円)をチョイスすべきだったかもしれない。
だが、その時は空腹だったので、900円という大枚を支払うことに、まったく躊躇はなかった。
12時ジャスト。カウンター席に着席。
そのカウンターは、ウッド&ブラックの色調がお洒落で、まるでカフェバーのような雰囲気である。
そして12時04分。
「開口部は小さいが奥行き深め」のドンブリにて、それは供された。
中太のちぢれ麺は、固めの茹で上がり。
個人的にはもうちょっと茹でてもいいかな・・・と思わないでもない。
だがそれは、時間の経過とともに、ちょうどいいあんばいになってくるタイプのモノだ。
豚しゃぶというか、ローストポーク的な「チャーシューの塊」の上に、バターが鎮座ましましている。
がっつりと振られたブラックペパーが、薫りと刺激をそこに添える。
醤油味スープはスッキリ系の味わい。
かなりシンプルな、昔風スープである。
そこに、バターを溶かし入れると、芳醇なまろやかさがプラスされ、お口の中に拡がる。
バターをプラスすることを前提に、スープの味は調整されているのだろう。
そしてバターを溶かしたスープに麺を絡ませると、ご覧のように、それはツヤッツヤに(^^)
太くて長いメンマは、2本入り。
肝っ玉かあさんの脚を彷彿とさせる、もっちりした噛みごたえである。
特筆すべきは、この幾重にも重ねられた、豚しゃぶ的チャーシュー。
まるで拳骨のような塊のそれは、量的には、いわゆる「チャーシュー麺」と遜色ない領域にあるといえる。
それを、一枚ずつ解きほぐし、じっくりじわじわと、味わう。
一気にかぶりつかずに、一枚ずつベールを剥がすようにいただくのが、紳士のダンディズムなのだ。
12時12分に、めでたく完食。
900円という価格相応の満足感を、私は得ることができた。
とはいえ、次回ココに来た時は、700円の「ジャンバタライト」を試し、「CPが高いのはどちらなのか」を、舌と胃袋で確認してみたい。