獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

代車は「サンバー」

2018年11月24日 | CARS&F1


 11月17日(土)。
 マイレガシィが、車検のため、スバルディーラーさんに入庫した。


 今回の代車は、なんと、「サンバー・バン」。
 かねてから試乗してみたかったクルマなので、個人的には、むしろ喜ばしい(^^)
 できれば、かつての「スバル謹製RRサンバー」に乗ってみたかったのだが、現代のサンバーは、「ダイハツ・ハイゼット」のOEMである。


 このスクエアなボディは、積載量を最大限にするための、機能的デザイン。

      
 1泊2日でお借りしたクルマのグレードは「トランスポーター」(5MT セレクティブ4WD:税込車両本体価格1,188,000円)である。


 フロントサスは、マクファーソン・ストラット。
 

 リヤサスは、トレーリングリンク車軸式である。
 時節柄、すでにスタッドレスタイヤを履いていた。
 ブランドはBSの「W300」で、サイズは145R12だった。


 1眼メーターの、ビジネスライクなインパネ。
 ステアリングも、汗っかきに悲しい、ウレタン製である。
 とはいえ、現代のクルマだけに、パワーステアリングは装備。


 右の液晶パネルは、バー式の燃料計&マルチインフォメーションディスプレイ。
 それは、アイドリングストップ時間・アイドリングストップ積算時間・平均燃費・航続可能距離・外気温・・・等を切替表示できるようになっている。


 なんとも素晴らしいのは、ディーラーさんが、自称MT派の私のために、5MTの代車を用意してくれたこと!
 そのシフトレバーはインパネ中央上部から、元気よくむっくりと立ちあがっていた。
 

 雪国の代車だけに、このクルマは、パートタイム4WD仕様。


 「4WDボタン」は、シフトレバーの上方に配されている。


 だがしかし。
 ステアリングに隠されて、運転席からは完全に死角の位置。
 この配置は、一考を要すると、私は、気弱に思う。


 スピーカー一体型の、AM/FMラジオ。
 その音質は、FMも、AMとそう変わらない、貧弱さ。
 まあ、トランスポーターの情報源としては、これで必要十分だし、私はこのクルマにこれ以上のモノは望まない。


 下から2番目のグレードである「トランスポーター」だが、フロントドアは、パワーウインドウである。
 この辺は、さすがに、21世紀の商用車。


 しかしながら。
 サイドミラーがリモコンでないのは、大いに不満。
 「不特定多数のドライバーが乗るであろう商用車」にこそ、リモコンミラーは、マストアイテムだと、私は考える。
 とはいえ、空調の風が当たる位置にあるドリンクホルダーには、花マルを捧げたい。


 3ペダルはやや左にオフセットされており、フットレストは無い。
 ホイールハウスも、トリムされておらず、鉄板むき出しである。
 まあ、それも「軽量化の一環」だと思って、笑って許したい。


 助手席側の足元も、「商用車風情」といえましょう。


 グローブボックスには車検証が鎮座ましましており、その他のモノはあまり入らなそうだ。
 花粉症の私がこのクルマのオーナーだったなら、ポケットティッシュを忍ばせておくことでありましょう。

       
 意外に良かったのが、このハイバックフロントシート。
 それは肉薄ではあるが、低反発枕のごとき弾力性で、私の小太りなカラダを、しっかりと受け止めて支えてくれる。
 ファブリック表面が撥水加工というのも、雨や雪の日にも出たり入ったりすることが多い商用車には、見逃せないチャームポイントだ。


 シートベルトのアンカーは、シートごと移動するタイプ。
 リクライニングレバーも、ここに付いている。
 私はこのクルマに乗った時、ポジションを合わせるためにシート右側を必死に探し、左側にそれが付いていることに気が付くまで、数十秒を要した。
 とはいえ。かつて仕事で某社の軽トラックを運転した経験のある、尾車氏曰く。
 「リクライニング機構すら無かったかつての軽トラのことを思えば、このクルマは素晴らしいですよ!」との意見であった。

       
 空調コントロールは、手探り操作性に優れた、レバー&ロータリースイッチ。
 最近、空調コントロールすらもタッチパネルにしてしまうクルマが増えつつあるが、私はトラディショナルなこのタイプを好む。


 インパネ右下方には、ヘッドライトの光軸調整と、アイドリングストップのスイッチが鎮座ましましている。
 誰かがドリンクをこぼしたのか、そこは、やや汚れていた(^^;
 

 天井には「オーバーヘッドシェルフ」という、物入れが取り付けられている。
 伝票等を放り込んでおくのに、重宝することでありましょう。


 大きく直角に開く、バックドア。
 背の高いクルマだけに、それを開けるのには、後方にそれなりのスペースを要する。
 まあ、全長の短い軽自動車なので、この部分は大きなネガではないと思料される。


 

 シートを倒した際のラゲッジスペースは、広大といっていい。
 単身赴任の引越しくらいには、余裕で使えそうである。


 リヤシートは、そこはかとなく、「バスの補助席」風情。
 基本、商用車なので、これはあくまで「非常用」という位置付けなのでありましょう。
 ここに座っていた次女は、「この席は、決して、快適ではない。」と、冷静に語っていた。
 だが、「手回し式ウインドウレギュレーターハンドル」を、(おそらくは)初めて見た彼女は、「ええーっ、こうやって窓開けるの!面白ーい!」と、無邪気に喜んでいたのだった。
 私がコドモの頃は、パワーウインドウのクルマにこそ、喜んでいたものだったが・・・
 ホント、時代は、変わりましたネ(^^;


 私が適正なドライビングポジションを取った際の、後席のニールームは、こんな感じ。
 私が短足なせいもあってか、余裕しゃくしゃくである。


 リヤシート使用時でも、ラゲッジスペースには、かなりの荷物が積めそうだ。
 まさにそれは、トランスポーター!
 軽自動車なのに、その純粋な積載能力は、私のレガシィを、大きく凌駕する。


 ラゲッジルームにも、ドア連動の照明が付いているのが、これまた素晴らしい。



 なかなか乗る機会のない、この「サンバー」というクルマ。
 日曜日。妻と次女を連れて、プチドライブに繰り出した。
 10時25分。まずは、石狩浜へ。


 晩秋の、誰もいない海


 さすがにこの時期だけに、日本海は荒れており、海鳥の姿も見当たらなかった。



 そして15時20分には、野幌森林公園北海道百年記念塔へ。

        
 ここは、老朽化により、近々取り壊される予定である。
 私は、コドモの頃、親や友人の親に連れられて、この塔の内部に立ち寄って、「記念メダル」とかを買ってもらったものだ。
 それから、40年以上が経過し、この塔もおそらくは今回が見納めかと思うと、なんだかしみじみとしてしまう。


 さて、この辺で、代車「サンバー」のインプレッションを、簡潔に語ろう。
 このクルマ。ステアリングも、クラッチも、ブレーキも、アクセルも、全てが、軽い。
 上下にヒョコヒョコ揺れる、その乗り心地。
 タウンスピードでの直進性は、まあ許せるレベルだが、このクルマで「高速道路は走りたくない」というのが、正直なところ。
 とはいえ。必死でエンジンを回して、パワーを使い切れば、市街地交通の流れに乗ることは可能。
 そのダイレクト感は、「自ら運転している」という、プリミティヴな愉しさというか、緊張感がそこにある。
 足回りは、重い荷物を積んだ際のマージンをおもんぱかったがゆえか、かなりの固さ。
 静粛性という概念はこのクルマには無く、床下に置かれたエンジンのノイズは、にぎにぎしく室内に侵入する。
 まあ、タコメーター未装備のこのクルマなので、騒音でエンジン回転数を類推できるというメリットも、あるかもしれない。
 しかしながら、アイドリングは意外にも静かで、アイドリングストップに気付くのは、再始動のセルが回った時だったりする。
 総論として。今回の代車は、まだ3,000kmちょっとしか走っていない「ほぼ新車」だったのだが、気分は「昭和にスリップ」だった。


 さて。
 このサンバーをディーラさんに返却する際。
 ディーラーさんからは特に何も言われていなかったのだが、少しは給油してお返ししようとフューエルリッドオープナーを探した。
 しかしながら、それがなかなか見当たらない(^^;
 そこで、いわゆる「トリセツ」を確認したところ・・・


 それは、なんと、運転席横のBピラー下部に、配されていたのだった。
 これは、なかなか、ワカランよなぁ。
 

 そして、給油口は、運転席ドアの下部。


 給油キャップが、付け忘れ防止のためか、ヒモで繋がっているのが、セルフ給油全盛の現代を感じさせる。


 クルマ返却時。
 オドメーターは、たったの3326km!
 サンバーの新車を代車として提供してくださったディーラーさんに、感謝感激雨あられ・権藤権藤雨権藤である。


 1泊2日の借り上げで走破した距離は、216.1km。

 
 燃費計上の平均燃費は、13.8km/Lであった。

 今回の代車のサンバー。
 実に、面白い体験をさせていただき、私は、大満足です(^^)  

コメント (2)
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