『さらば長き眠り』、『天使たちの探偵』
原、1997、『天使たちの探偵』、ハヤカワ文庫
原、2000、『さらば長き眠り』、ハヤカワ文庫
沢崎探偵シリーズ。前者は短編集で、後者は長編。前回取り上げた二冊、今回の二冊で文庫に収録された作品をすべて読んだことになる。シリーズと銘打っているので、作品に登場する人物が重なり合っていて、それぞれ味を出している。たとえば、新宿署の錦織刑事や暴力団清和会の橋爪、市会議員の草薙、もと相方の渡辺、彼らの役割も沢崎探偵シリーズで捨てがたい魅力となっている。
短編も含めてどの作品もストーリーは最後になって読者の意表をつく結末を迎える。あとから考えるとちょっと凝りすぎという感もなきにしもあらずだが、最後まで一気に読みたくなってしまう。ただ、ストーリーをひねりすぎるせいか、長編では中だるみがあるようだ。ひょっとして、原の本領は短編ではないのか。
原、2000、『さらば長き眠り』、ハヤカワ文庫
沢崎探偵シリーズ。前者は短編集で、後者は長編。前回取り上げた二冊、今回の二冊で文庫に収録された作品をすべて読んだことになる。シリーズと銘打っているので、作品に登場する人物が重なり合っていて、それぞれ味を出している。たとえば、新宿署の錦織刑事や暴力団清和会の橋爪、市会議員の草薙、もと相方の渡辺、彼らの役割も沢崎探偵シリーズで捨てがたい魅力となっている。
短編も含めてどの作品もストーリーは最後になって読者の意表をつく結末を迎える。あとから考えるとちょっと凝りすぎという感もなきにしもあらずだが、最後まで一気に読みたくなってしまう。ただ、ストーリーをひねりすぎるせいか、長編では中だるみがあるようだ。ひょっとして、原の本領は短編ではないのか。
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