South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


中華風炒め物二種

中華風炒め物二種
・セロリと豚肉のいためもの(セロリを斜めに繊維を切るように薄切りする。豚ロースを一口大に切る。中華なべでニンニクと赤唐辛子を入れていためて香りだしする。豚肉を加えて火を通す。セロリを加えてあおる。塩胡椒。紹興酒)
・青梗菜と豚肉のいためもの(青梗菜の軸と葉とを切り分け、葉はざく切りしておく。軸は斜めに1センチほどの幅で切っておく。中華なべにニンニクと赤唐辛子を入れていためて香りだしする。軸から加える。あらかた火が通ったところで、塩、中華醤油、紹興酒で味を調える。仕上げ前に葉の部分をくわえて、仕上げる)

イワシはんぺんのベトナム風(イワシはんぺんを1センチほどの幅に切って、フライパンにオリーブオイルをしいたところに入れていためる。軽く焦げ目ができたところで、皿にとり、香菜のを散らし、バインセオソースをかけて仕上げる)

2007-01-17 22:29:02 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


DVD『裸足の1500マイル』

DVD『裸足の1500マイル』、2002年製作、オーストラリア

いつも思うことだけれど、邦題の奇妙さ。1500マイルを歩きとおした足はスニーカーを履いていて、裸足ではなかった。原題の「Rabit Proof Fence」は確かに日本ではわからないかもしれないけれど、映画の重要なキーワード。アボリジニの少女たちは、故郷に向かって「Rabit Proof Fence」を伝って歩いていく。彼らを追跡する警察や追跡人もこのフェンスを手がかりに彼女らを追うのだ。
「Rabit Proof Fence」は、オーストラリアの白人がうさぎ狩りをしたいがためにヨーロッパから野ウサギを持ち込み、原野にはなった。オーストラリアにはこうしたげっ歯類は棲息することがなかったので、大繁殖して大陸中に広がった。巣穴を掘ってそのために家畜が足を取られ、穀物が食われるというので、毒を使ったりするが、他の生物への影響から、ついには、ウサギの耕地や牧場への侵入を防ぐために延々と築かれたのである。万里の長城ではないが、衛星写真からも見ることができるほどであるという。
「Rabit Proof Fence」はアボリジニたちの大地を白人の意のままに区切るシンボルでもある。アボリジニやカンガルーが駈ける大地を区切っていき、農場や牧場をつくったのだ。そして、このフェンスを作る労働者がアボリジニの女性たちをはらませ、混血児を作った。これは、映画のバックストーリーなのだが、現実は、フェンスを作る労働者以外にも、オーストラリアへの移民たちが、アボリジニの女性たちをはらませたのである。
そして、この混血児たちをアボリジニの悪癖から守るという名目のために、アボリジニの母親たちから隔離し、彼らの言葉を忘れさせ、英語で白人たちの中で生活するよう訓練しようとしたのである。

映画は、1931年こうした「Kidknap Policy」に基づき、混血児たちを施設に収容させようとの決定から始まる。アボリジニ監督官は、ジガロンコミュニティの混血児のモリー、グレーシー、デイジーを収容することを決定し、とらえて、はるか離れた施設に送らせる。監督官は劣等民族であるアボリジニから切り離し、白人とさらに混血させることでアボリジニの血を薄め、文明に近づけると信じていた。
三人の子どもたちは、施設から抜け出し、母親の元へと向かう。知恵を絞ってアボリジニの追跡人を巻きながら、「Rabit Proof Fence」に添って北上していき、ついには母や祖母に再会する。途中、グレーシーはとらえられて施設に送り返され、たどり着いたのは二人だけだった。
最後、ナレーションが続く。彼らは、砂漠に逃れたがとらえられ、施設に送られる。モリーは子をなすが、その子をつれて再び、脱出する。またとらえられ、また脱出。最後、本書のモデルとなった老婆となったモリーとデイジー自身の姿が映し出される。暴力によって抵抗するのではなく、ただただ何度も可能な限り脱出してふるさとに戻っていった彼女らが眩しく見える。

オーストラリアでは、こうして親から離されて育てられた混血児たちを「Stolen Generation」(盗まれた世代)とよぶ。各地で補償を求めた訴訟が起こされているというが、現政権は、当時の政策についての責任を負うすべがないというので、補償は行われない。「ご免なさい」の言葉もないようである。それでもなお、系譜を求める人々のためのデータベース・サービスが各地にもうけられている。

裸足の1500マイル

ハピネット・ピクチャーズ

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2007-01-17 16:24:33 | 映画/TV/DVD | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )