15時頃から、蟹江のポンレヴェックというパン屋さんにパンを買いにいった。そこで買ったバゲットをつかう料理ということで。
ジャガイモのポタージュ(白ネギを小口切り、セロリも同様。タマネギを薄切り。以上をバターで炒める。しんなりしてきたところで、白ワインと水を加え加熱。ジャガイモを適当なサイズに皮のまま入れて煮る。火が通ったところで、野菜とジャガイモを取り出す。ジャガイモは皮をむき、フードプロセッサーにいれ、スープ少々を加えてペースト状にする。これをスープに戻して塩こしょうで味付けをする。青ネギ小口切りを散らして供する)
メカジキのムニエル(メカジキの切り身に塩こしょうし、薄力粉をはたいて、オリーブオイルで両面を焼く)
ブーランジェリー・カフェ ポンレヴェック:http://www.pont-leveque.co.jp/
久しぶりに料理する感じだ。
今日は出汁を使った料理。だし昆布と鰹節、日本酒で出汁をとる。
親子丼ぶり風(鶏もも肉に両面軽くしお胡椒しておく。包丁目を入れて丸くならないように。フライパンで、皮目からじっくり焼く。両面を焼いて取り出して、食べやすいように切る。鶏を焼いていたフライパンに削ぎ切りした白ネギを入れて炒める。鶏もも肉を戻し、薄口醤油で味をつけた出汁を加えて一煮立ちしたところで溶き卵をかけ回し、一瞬ふたをする。大皿に汁ごと移し、三つ葉を散らす)
モロヘイヤのおしたし(モロヘイヤの葉をちぎって塩ゆでし、水さらしして、包丁で粗く刻んでたたく。薄口醤油で味を付けただし汁を注いで、冷蔵庫に入れて冷やして食する)
豆腐と三つ葉のみそ汁
昼食には近くの「千種豊月」にかき揚げ蕎麦を食べにいった。
出汁の味が、久しぶりに食べたかった料理の味ということであった。
朝7時頃、成田に到着。成田エクスプレスと新幹線を乗り継いで名古屋に帰宅。11時には名古屋駅に到着していた。なかなか早かった。
荷物の整理をしたり、昼寝をしたりして過ごす。
やはり、寿司を食べたいと近くの「そめいよしの」にいく。シャルドネ系の白ワインだけをおいているのだが、ピノノワール系の赤もおいてほしいなとお店にお願い!
ここの材料は仕込みがしてあって、単に新しとかいう話ではない。その意味で、オーストラリアとニュージーランドでは、材料は新しいかもしれないが、それなりの味でしかない。新鮮な魚を材料とする料理というだけではなく、もうすこし、手間ひまをかければもっとおいしくなるのだと、今更ながらに理解する。
本田 良一、2009、『イワシはどこへ消えたのか:魚の危機とレジーム・シフト』、中央公論社 (中公新書)
大昔、豊後水道に浮かぶ小島の漁業の歴史について修士論文で書いたことがある。そのとき考えていたことは、以下のようなことだった。巻き網船団を所有する網元の数は、時代とともに変化する。一方、漁法は大きく変化する。大規模に高機能に。この両者は密接な関係があるはずだ。
私が書けたのは、歴史的な変遷と村の人口流動で、漁獲量の変化についてうまく追いきれなかった。しかし、本書のいうレジーム・シフトが、おそらく関係があることが想像できる。漁業は装置産業であるにも関わらず、自然に依拠する狩猟と基本的に同じで、資源が無限であれば、よいが、効率的な漁法が開発されればされるほど、資源を枯渇させることは想像ができた。私の調査地では、魚群がきたりこなかったりで網元が倒産するが、人々は大阪近郊に出先の村を作り、そこで出稼ぎを続けて、魚群が帰ってきて網元が再興されると聞くと、再び故郷に戻って船に戻る。人間の方が網元の数と漁師の数を増減させるシステムを作っているというストーリーにした訳だ。
レジーム・シフトについては、東北大学名誉教授の川崎健さんが作り上げた理論で、国際的な評価をえていて、日常の食卓に上る魚種の変化が、地球環境の変化に直結するという、大変魅力的な理論である。本書は、ジャーナリストの著者が、川崎さんらにインタビューをして書き上げた。おくれて川崎さんの著書『イワシと気候変動』(岩波新書)が出版されるので、ご本人よりも先にでてしまった。ちょっと、複雑な裏がありそうだが、ま、それはともかくも、そちらの方も入手済みで、近いうちに読むことにしよう。
2009-09-05 03:39:47 |
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オークランド大学のお世話先の研究所で午前中仕事をしつつ、帰りの挨拶のタイミングをみていたら、昼前になって、午前中のミーティングで昼食を持ち込んだ人がいて食べ物がたくさん余っているから、一緒に食べようという誘いが会って、お相伴した。
いずれも手製で、ラザニア、薄焼きジャガイモのグリル(チーズたっぷり)、クマラ(サツマイモ)入りのサラダ、さらに、マッドケーキなどもあった。
13時に宿にシャトルバスの予約をしていたので慌ただしく、食後に挨拶をして宿に戻り、空港へ。
16時頃の便でシドニーへ。トランジットが4時間もある。悪いことにフードコートなどが工事中で面積が小さく、暇を持て余した。本を読んだり、チーズをつまみにワインを飲んだり。10時過ぎに成田に向けて出発。
夜便は眠れないことを覚悟。
テレビシリーズのドキュメンタリーで「First Australian」というシリーズの2本をみた。ちょっと知識の欠落していた部分もあって、お勉強になりました。

篠田節子、2004、『インコは戻ってきたか』、集英社 (集英社文庫)
女性誌の編集部で働く響子は、家庭を持ちながらも、つらくなったときには「響子、がんばるのよ」と自らを励ましながらタフな生活を送っている。子供に優しく、響子の仕事に理解を示してくれている夫だが、性生活も途絶えてひさしい。30代後半の懸命に働く女性、そんなそんな彼女に、久しぶりの海外取材旅行がとびこむ。
東地中海のキプロス島のリゾートの取材旅行である。女性誌であるので、高級リゾートや地中海の夕日、世界遺産の教会など、限られた日程と予算をやりくりして、取材プランを立てる。予算をカットする目的もあって、以前に依頼したことのあるヨーロッパで仕事をしている日本人カメラマンとロンドン空港で待ち合わせることになっていた。しかし、予定していたカメラマンは、都合がつかず、待ち合わせにやってきたのは風采のあがらない、とりつくしまのない雰囲気のカメラマン檜山であった。
キプロス島でレンタカーを借りて予定の場所の取材をつづけるが、地元を知っているらしく、実用英語を駆使する檜山にたよらざるを得ない。それなりに順調に取材を続けるが、方向をよく間違うトラブルが時々ある。
キプロスは、南半分がギリシャ、北半分がトルコが支配する分裂国家である。ギリシャ正教とイスラム教という対立も当然存在する。高級リゾートを要する一方、分裂国家としての矛盾と陰謀が渦巻いていた。カメラマンの檜山は、それまで、ビルマの少数民族の取材の際、やまれず銃をとったこともある。日常の生活をしているのが少数民族、それを破るのが政府軍という状況の中で、かれは、少数民族のが後して戦うことになったのだ。彼の背中には、そのときに追ったという傷があることに響子は気づき、かれはファッションや風景をとるカメラマンではなく報道カメラマンではないかとの疑いをもつ。
彼らの旅の中で、事件は起こった、ギリシャ系の少年が境界線を越えて北側に侵入し、殺され、そのことをきっかけに愛国的な行動が起きる。しかし、それには、国際的な政治的陰謀が隠されていて、巻き込まれたの市民がひどい目に遭うのだが、主人公の響子と檜山もまた渦中にはいる。檜山の運転するレンタカーが境界線を越えて、警備するトルコ軍に逮捕される。
檜山の写真のねらいは、戦争のような渦中にありながらも、人々の日常である。アナロジーとして、人生という戦争を戦う響子の一瞬息を抜いた写真やキプロス紛争のさなかの白いインコを持つ少年の写真という檜山の撮影した画像が本書の最後のキーとなる。
檜山は紛争に巻き込まれて死亡し、響子は日常に帰るが、しかし、檜山の遺作展に文章を寄せ、会場で先の画像を見た響子の胸の中、読者はどのように読み取るだろうか。

2009-09-04 21:19:50 |
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今日、午前中、お世話になっている研究所で二人してプレゼンテーションをする。
昨日、昼食後、日本で旧知の若手研究者と路上でばったり出くわした。彼女とその友人の当大学のマオリ院生と今日は昼食、また、今日の午後、ワン・ツリー・ヒルというところに、われわれの訪問先のホスト研究者が連れて行ってもらったのだが、彼らも一緒に出かけた。
オークランドの市中(および周辺)には小さな噴火口(数十メートルの標高の休火山)がたくさんあって、このワン・ツリー・ヒルもそのひとつ。オークランド市民の憩いの場所である緑いっぱいの公園なのだが、地元のマオリの人びとにとっては、自分たちの旧地でもある。山頂近くには、マオリ戦争、部族間戦争などの際にこもったピット状の住居跡や食料庫の跡を見せてもらった。彼らは、この地を、引き続きその土地権の移譲をもとめて係争中とのことである。
それは、それとしても、羊が草を食む丘からのスペクタクルなオークランド市街の眺めはなかなかのものであった。
今晩は、オークランド最後の夜で、おすすめレストランの”O'Connell Street Bistro”にでかけた。なかなかシックなレストランで、スターターから食後のコーヒーまで3時間ほどの至福の時間であった。
Seared Northland Scallops, Coriander, Mint & Chilli salad w chargrilled Lime & Vanilla syrup
今日の特別料理のスターター:アトランティック・サーモンのグリル(シャケの切り身のグリルなのだが、身のなかは半生で、醤油をかけて食べるとおいしそうな、かんじ)
Panko crumbed Veal sweetbreads, Witloof & Apple salad & sauce Gribeche :子羊の胸腺のカツレツ
Roasted Duck breast & confit leg, braised red Cabbage, Dauphinoise Potatoes & Porcini jus
O'Connell Street Bistro: http://www.oconnellstbistro.com/the_bistro.htm
今日はオラケイのマラエに案内してもらった。昨年12月にも行ったのだが、今日の説明を聞いてさらに印象を深めた。
今夜は、宿の近くの"Snobby on Shortland"(Wine & Bar)にいった。以前から、店の前を通っていて、気にかかっていた。なかなかカジュアルでよかったと思う。
イカリングのフライ
海老のグリル
スノビーのピザ(要は、オリーブの乗ったピザに、ドレッシングをかけた葉っぱが乗っている)
宿の近くのタイ料理の"Thai Yanee Restaurant"にいった。
昨年12月あるいは9月にいったはずなのだが、なぜか記録がない。ま、それはそれとして、
シュウマイのように巾着に入れた豚ひき肉等をからりと揚げて甘辛いソースにつけて食する
チキンレッドカレー
シーフードの炒め物
ヤムウンセン
いずれも、野菜が多く楽しめた。