東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

試行錯誤中、紡いだ単糸を間違って双糸に紡ぐ(4/5)

2022年01月13日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 単糸2本を双糸に紡ぐ前に、片方の単糸を濃く藍染めしました。藍染めは気温が暖かい夏にすることが多いですが、夏まで待っておれません。そのため、鍋を使って藍染めをしました。使ったのは2年前ほど前に収穫した藍の葉を乾燥したものです。私の藍染めは、自分の畑で収穫した藍の葉を使います。購入した藍や科学的に合成された藍(インディゴ)を使いません。一度では濃く染まらないため、何度か染めを繰り返して濃く染めました。今回は5回程度染めを繰り返しました。

         双糸に紡ぐ前に、片方の単糸を濃く藍染め


 私の冬の藍染め方法は、単糸1束が入る程度の小さめの電気鍋(ステンレス)を使います。温度調節ができるタイプの鍋です。水温が70度位に設定して使います。最初、70度に設定した熱めのお湯に5分程度藍の乾燥葉を浸しておきます。すると、あくが出るのか水が薄く茶色に染まります。その茶色の水を全て捨てた後に水を入れます。再び水温70度位に上がるとソーダ灰などを入れます。その後、数分間かき混ぜていると水面が虹色になる瞬間があります。この瞬間に単糸の束を入れます。なお、単糸はあらかじめ水で湿らせ絞っておきます。

  温水に浸した藍葉     茶色の水を捨てる    単糸の束を入れる
  

 最初、毛糸の束は黄色に染まっています。そのまま空気に当てていると、だんだん青色に変色していきます。一度では薄い青色ですが、何度か染めを繰り返すと濃い青色になります。希望の濃さに染まると、流水に入れて藍の葉の残渣を洗い流します。そして、天日で毛糸の束を乾燥しました。これで、片方の単糸を濃い青色に染めることができました。次に、白い色の単糸と濃い藍色の単糸をZ撚りとS撚りの二つの双糸に紡ぐことにしました。

     一度目は薄い藍色に       染めを繰り返し、濃い藍色に
 


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