すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

出てきた言葉にぶら下がって

2014年09月12日 | 雑記帳
 「レジリエンス」…英和辞典を調べると「1 弾力性 2 回復力」とある。もともとは物理学用語らしいが、人間の心理に対してつかわれ始めているらしい。なるほどと思う。目の前を見ても、真剣に取り組みなかなか報われない状況は多い。個人の資質に寄りかかるわけではないが、心を折らないことが一番だ。


 子どもたちに身につけさせたい大切な要素とも言える。意図的にするためにどんなことが必要か、思いつくまま挙げる。挫折も含めた困難を乗り越える体験、試行錯誤できる機会、そして協働して作り上げる活動…学校教育として設定する限界はどのあたりなのか。周囲の賛同ばかりに目を奪われては、見極めを誤る。



 「キー・コンピテンシ―」…文科省サイトの中に「未定稿」と記されたページがあることに少しびっくり、それはそれとして実に興味深い集約だ。もちろん、グローバル化を意識した設定に違いない。それは将来子どもたちの生きる範囲をどこまで見通せるか、教師に突きつけられた課題でもある。自分は得心できるか。


 よく読むと、主述が照応しない部分もあるが、言い回しの面白さもあり触発される。特に、自立について述べた箇所「自立とは孤独のことではなく、むしろ周囲の環境や社会的な動き、自らが果たし果たそうとしている役割を認識すること」なかなか新鮮に思える。役割認識が自立と結びつく…やはりキャリア教育か。