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カラクリ県のコトワザ考

2014年09月13日 | 雑記帳
 大手週刊誌Bが「全国学力テスト1位 秋田県のカラクリ」と題した記事を載せた。「カラクリ」という表現は、「計略・たくらみ」を意味するので、好意的な記事とは言えない。建設的な批判になっているかどうかが問題だが、そこは大衆週刊誌?の限界だろうか。やはり表面的な点について煽っている印象を受けた。


 それはともかく、調査結果発表を受けて自校でも分析を行った。全体傾向をみて気になったのが国語Aの「故事成語」。全国平均、県平均、自校いずれも低い。「五十歩百歩」「百聞は一見にしかず」は、およそ半分の子が意味を知らないということだ。自分が六年生の時はどうだったろう。細切れの知識はあったのか。


 この結果を受けて全国で一斉に故事成語の学習が始まったら、それはそれで気持ちが悪い。ただ、故事成語やことわざの類は、やはり人間の知恵の結晶といった趣があるし、学校で取り上げていいと思う。ことわざと言えば庄司和晃先生の本。読んだ記憶がある。じっくりと取り組んだわけではないが、印象が強い。


 道徳授業に真面目でなかった自分が、新しい授業開発を進めようと考えたのが、ことわざや故事成語を必ずまとめに使うというシバリを入れた授業展開だった。「浅い川も深く渡れ」や「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる」などは印象深い。一定の継続は学級づくりにも通じた。今でも出来るか…ああ「取らぬ狸の皮算用」?。