すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

これも寺山の言葉だったか

2014年09月16日 | 雑記帳
 『寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや』(PARCO出版)より,もう一つ書き留めておきたい。

 ここにある警句を目にして,これは寺山修司の言葉だったのかと思ったものが三つあった。
 ずっと以前にどこかで読んだり聞いたりしたことが,頭の中にしまわれていて,ふっと立ち上がってきた。

 忘れてしまった,いや眠っている,沈んでいるのかもしれない,そういう無数の言の葉たちの上に位置しているということだろう。


 P11
 人には「歴史型」と「地理型」がある

 P109
 なみだは,にんげんの作る一ばん小さな海です

 P289
 方法を持たない思想は,思想を持たない方法にも劣るものである



 この三つを挙げてみて,何かがつながっているとは思われない。

 ただ,自分は昔から「歴史型」とはっきりしている。
 それから,どちらかと言えば「思想を持たない方法」志向(笑)の時があった。
 そして「小さな海」と縁を切ろうとしていた。

 などという,ちょっとしたそれにまつわる自覚があったことは確かなのだなあ,と,改めて言の葉上位群の存在理由を知った気がする。