すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

いてよしおちつけ

2019年03月12日 | 読書
 短いシリーズを始めたら、いろんな言葉をメモしたくなってしまった。

 今回はこの二つを!


Volume.150
 「いてよし!」

 先日、読了した本のこと。
 『木皿食堂』という題をつけなかったら、おそらくこの一言になるかもしれない。木皿泉の脚本にあるセリフだ。そして本の第二章の小見出しとして挙げている。
 「『いてよし!』って言ってあげられるようなドラマを!
 つまり、作家の願いが象徴されている。

 自己肯定と流行りのことばとはちょっと違う気がしている。
 これは、他者に対する声かけでもあるし、同時に自分への信頼でもある。
 大きくなるが、排除しない世界の宣言でもある。


Volume.151
 「おちつけ」

 「落ち着け」である。

 ごく普通に使われる日常会話の一つでもあるが、糸井重里はこの言葉を折にふれて口にし、「ほぼ日」でグッズまで売り出してしまった
 書家石川九楊の掛け軸なんか、すぐ売り切れてしまった。

 商売のことはともかく、なぜ今「おちつけ」なのか

 みんな落ち着いていないから。
 すぐに感情的になり、すぐにスピードを求め、すぐに決着をつけようとし…

 みんないったいどこへ向かおうとしているのか。

 「おちつけ、じぶん」