すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

渾身とまでは言えないが

2019年03月18日 | 教育ノート
 久しぶりに書棚の整理をしようと思い立った。整理下手を自認しているので心配だが、三年前の大整理で減らしており、その時点からどのモノを捨て、買い取りに出すか検討すればいいのだから、気楽だ。ただ平日の多くは邪魔をする可愛いギャングがいるので無理。従って勤め人並みに週末の限られた時間になる。


 ほんの少し教育系も残っていて、その中に齋藤孝氏の著書もある。「〇〇力」というネーミングがお得意の氏の本に原稿用紙10枚を書く力』があり、他の『コメント力』『段取り力』等と一緒に処分するかな、と思いパラパラとめくってみたら、なんと表紙裏に著者サインがあるではないか。こりゃちょっと保留かと思う。


 2004.10.13と日付が入っている。この本の出版が同年10月10日なので、発刊直後に今のにかほ市で講演した時に、直接書いていただいたものだ。サインをいただく間に、二言三言話をかわすことも出来た。表紙裏に名前と共に書いてくださった語は「渾身」だった。齋藤メソッドの根幹の精神と言ってもいいだろう。


 その年は教頭職であったが、一年間6年生の国語科を受け持つという幸せな機会に恵まれた。22名だった。どちらかと言えば消極的な子が多かったが、真面目で理解力に優れ、テストの点数など抜群だった。表現力を上げたいとずいぶんネタを作った。紙芝居実践が印象深い。国語科通信も担任の了承を得て続けた。


 書棚に40ページほどの小冊子がある。「明日を書く 今を書く」と題しその子たちの卒業時に集約した。「20年後の手紙」という定番と、通信に載せた作品や活動の様子等に「由利本荘市長さん、お願いです」という意見文がある。我ながらバランスがいい。「フィクションの中の本当」とした後書きの拙文に感動した(笑)