すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

パッと短いキニナルキ

2019年03月08日 | 読書
 この頃、パッとメモしておきたくなる短いフレーズが多い。

 その筋?ではどれも有名な言葉かもしれないが、あくまでも自分にとってのキニナルキだ…

Volume.145
 「比較三原則」

 みうらじゅん先生が語った。
 想像できるように「非核三原則」のもじりだろう。
 人が生きづらいのは比べるからである。

 だから、決して比較を持ち込まないために、原則をたてる。
 「他人」と「過去(の自分)」と「親」。
 この三つは、自分と較べない。


Volume.146
 「知進知退 随時出処」

 大相撲の立行司木村庄之助が持つ、軍配に記されてある文字である。
 知られているように、立行司は短刀を身につけて土俵に上がる。
 それは軍配を上げることに関しての覚悟を示しているということである。

 「進むときを知り、退くときを知り、いつでもそれに従う」…そんなふうに訳せるだろうか。
 どこかの国の政治家に聞かせたい言葉だ。


Volume.147
 「一点一格」

 葛飾北斎が言った「~~百歳にして正に神妙ならんか 百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん」。
 訳すると「~~100歳の頃には神に近づき、100を越えてから描く点は一つの命を帯びるだろう」らしい。

 一点一点に命を宿すがごとく描きたいという、北斎の願望。
 遥か彼方の境地だが、覚えておきたい。