「エレクトラは、母クリテムネストラとその情夫エギストによって殺された父アガメムノンの復讐を誓っている。 ・・・
・・・オレストはクリテムネストラの寝室へ忍び込み、やがて母の断末魔が響く。王宮に戻ったエギストもオレストの手にかかる。
復讐を成就させたエレクトラは喜びのダンスを踊り、そのまま崩れ落ちる。」
復讐を成就させたエレクトラは喜びのダンスを踊り、そのまま崩れ落ちる。」
演奏会形式だが、歌手は全員暗譜しているし、たっぷりと演技している。
やや気になるのは、演奏会形式ゆえに、オケの音が声をかき消す場面が散見されたこと。
だが、その点を除けば、歌手の実力はさすがで、「オレスト!」と叫ぶラストは圧巻であった。
当然のことながら、終幕後は拍手とブラヴォーの嵐となったが、日本人だとどうしても”brabo!”になってしまうのは致し方ないところ(海外の歌手や指揮者にはどう聞こえているのだろう?)。
ところで、昨年上演された「サロメ」(同じくR.シュトラウス作)は今回の「エレクトラ」とセットの扱いだが、普通に考えると、「エレクトラ」とセットにするのであれば、「オイディプス」あたりではないかと思うが、どうなのだろうか?