パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「漫画を見る」より「漫画も見る」

2008年09月08日 22時11分37秒 | Weblog
本棚を見ればその人の人となり
人間性を推察することができ
レコード(CD)ライブラリーを見れば
趣味のよさを感じることが出来るといわれる
つまり、それらを覗かれることは
裸を見られるようなことかもしれない

ところでこの国の重要な人物になろうとしている人
いくら人気取りに効果的であるとしても
「漫画を愛読している」は少し子どもっぽすぎる
それを面白おかしく伝えるマスコミも
あまり知性を感じない

ベースに政治、哲学などの本が並んでいて
そこに「漫画も」割り込んでいるならいい
しかし、優先順位が漫画が先では
外国の人から見れば普通に変に思われないだろうか

前の変人の方は「オペラ」が好きと公言し
今は音楽遍歴の本を出しているが
一般的に親しみやすいかどうかはさておき
こちらのほうが表立って外国人に紹介する時には
抵抗感がなく伝えられそう

今の世の中、なんでもわかりやすいこと
親しみやすいことが良いことになっているようだが
そんなんでは表現できない問題があることを
マスコミも我々も認めなくてはならない
そうでないと西欧の知識人たちには
結局いつまでたっても勝てないような気がしてならない
コメント
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