以前読んだ本で、圧倒的に面白かった印象があったので
自分にしては珍しく読み返そうとしたのが
「黄金をつくる男」 フリーマントル著 新潮文庫
ご存知スパイ小説 チャーリー・マフィンシリーズの
作者による国際経済小説だ
本当はもっと速く読み返そうと思ったのだが
あるはずの本が自分の棚に見つからない
そこで本屋に行って新たに購入しようとしても
もう並んでいない
チャーリー・マフィンシリーズは昔のものは依然として並んでいたが
自分の評価ではこのシリーズに勝るとも劣らない内容なのに
どうやら廃刊になったらしい
それが先日、廃刊本の販売会を近くの本屋でやっていて
そこでラッキーにも見つけて新刊時よりも80円高い680円で手に入れた
だいたいの内容は覚えていた
オランダの飛行場で、まだソ連だった頃のアエロフロート機が
事故を起こし、そこで南アフリカの刻印のある大量の金塊が
見つかった というのがイントロ
世界第2番目の金の産出国がなぜ秘密裏に
南アフリカから金を運ぼうとしたのか
そこからが南アフリカの多国籍企業の会長と副会長の
株の持ち分、地位をかけてのバトル
アメリカの財務長官の大統領の人気を支えるための
ドルを強くするためのよからぬ工夫
ソ連国内のの穀物の不作を全世界に隠すための必死な努力
周りに非協力的な国の多い南アフリカのエネルギー政策
投資で大損したサウジの大臣のなんとか損を回収したい欲望
それらにエンターテインメント的に
主人公南アフリカの多国籍企業の会長の恋愛関連がプロット的に
混ぜられて本当にスケール感のある展開
だが自分が年齢を重ねたせいもあるが
以前よりも違った印象を持った
以前は話の展開にひたすら追われて007を読む類いの
楽しみ方だったが、今回はフリーマントルの
どこか湿っぽい、単にお気楽に楽しむだけでは終わらない文体に
つまり会話を楽しむみたいなところがあった
もっともおまけな部分に属する奥さん、愛人とのエピソードは
多少男のご都合主義やら希望、夢的で
女の人から見ればちょっと甘過ぎ!
との批判は受けそうだ
それにしても、これだけの本
その当時も大して話題にならなかったがとても残念だ
自分的には傑作と思うのに!
廃刊になって残念に思うもう一つの作品は
「白い国籍のスパイ」
後味がよくて、途中の料理のレシピも楽しくて
とても廃刊の運命になるようには思えないのに、、、
これもアマゾンかなんかで中古本で手に入れるしか方法はなさそうだが
新刊でどっかで発売しないかな
自分にしては珍しく読み返そうとしたのが
「黄金をつくる男」 フリーマントル著 新潮文庫
ご存知スパイ小説 チャーリー・マフィンシリーズの
作者による国際経済小説だ
本当はもっと速く読み返そうと思ったのだが
あるはずの本が自分の棚に見つからない
そこで本屋に行って新たに購入しようとしても
もう並んでいない
チャーリー・マフィンシリーズは昔のものは依然として並んでいたが
自分の評価ではこのシリーズに勝るとも劣らない内容なのに
どうやら廃刊になったらしい
それが先日、廃刊本の販売会を近くの本屋でやっていて
そこでラッキーにも見つけて新刊時よりも80円高い680円で手に入れた
だいたいの内容は覚えていた
オランダの飛行場で、まだソ連だった頃のアエロフロート機が
事故を起こし、そこで南アフリカの刻印のある大量の金塊が
見つかった というのがイントロ
世界第2番目の金の産出国がなぜ秘密裏に
南アフリカから金を運ぼうとしたのか
そこからが南アフリカの多国籍企業の会長と副会長の
株の持ち分、地位をかけてのバトル
アメリカの財務長官の大統領の人気を支えるための
ドルを強くするためのよからぬ工夫
ソ連国内のの穀物の不作を全世界に隠すための必死な努力
周りに非協力的な国の多い南アフリカのエネルギー政策
投資で大損したサウジの大臣のなんとか損を回収したい欲望
それらにエンターテインメント的に
主人公南アフリカの多国籍企業の会長の恋愛関連がプロット的に
混ぜられて本当にスケール感のある展開
だが自分が年齢を重ねたせいもあるが
以前よりも違った印象を持った
以前は話の展開にひたすら追われて007を読む類いの
楽しみ方だったが、今回はフリーマントルの
どこか湿っぽい、単にお気楽に楽しむだけでは終わらない文体に
つまり会話を楽しむみたいなところがあった
もっともおまけな部分に属する奥さん、愛人とのエピソードは
多少男のご都合主義やら希望、夢的で
女の人から見ればちょっと甘過ぎ!
との批判は受けそうだ
それにしても、これだけの本
その当時も大して話題にならなかったがとても残念だ
自分的には傑作と思うのに!
廃刊になって残念に思うもう一つの作品は
「白い国籍のスパイ」
後味がよくて、途中の料理のレシピも楽しくて
とても廃刊の運命になるようには思えないのに、、、
これもアマゾンかなんかで中古本で手に入れるしか方法はなさそうだが
新刊でどっかで発売しないかな