パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」 4日のコンサート

2009年05月05日 08時43分11秒 | 音楽
今年は歳の所為か、なにかとチョンボの多く
やっと採れたラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」の
二日目のチケットも時間が重なっていた


ホールA 212 12時~13時15分
ホールC 243 13時~14時
確認しながら手にしたと思っていたのだが
我ながら情けない

で、どうしたかと言えば
最初のブランデンブルク協奏曲1番、3番、2番(この順番に演奏)を
前日に全く同じメンバーで(シンフォニア・ヴァルソヴィア カントロフ指揮)
3番は聞いたので
最初の1番だけで切り上げて、拍手のなっている中
次の会場に向かった

3番と5番以外は耳にすることが少ないこの協奏曲
1番はホルンとオーボエの活躍する20分位の大曲で
レコードではちょっと聞き通すのが辛くなるのだが
ライブはやっぱり違う(もっとも最後まで聞かなければならないが)

またもや演奏自体とは関係なく頭に浮かんだことは
バッハのメロディー創作能力について

バッハは作曲能力、展開能力、構成能力が高かったので
時に霊感に満ちたすばらしいメロディーを生み出すのだが
時間もそれほどなかった所為もあるかもしれないけれど
どちらかと言えば、後々に加工しやすいメロディーを
職人の腕前で中身をぎゅっと詰めて一曲を完成している感じがするのだが
この一番の協奏曲も中身いっぱいな感じは相変わらず
だが結構盛り上がった第3楽章の後(間違えて拍手した人もチラホラいた)
終楽章のテーマがイマイチで、
いい意味での全体を考えての効果がないなあ!等と偉そうに思ったりした
(この点ベートーヴェンは意識の流れというか感情の流れと言うか
 効果的な構成になっていることが多い)

次のコンサートは自分にとって今年最後の
ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」の出し物

曲はカンタータ「イエスよ、わが魂を」BWV78
カンタータ「喜べ、あがなわれし群れよ」BWV30
  バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
  鈴木雅明(指揮)

BWV78の方は家でもカール・リヒター指揮ので予習できていたので
(アーノンクールのもあったが)
聴き比べ的な、少し余裕ある態度で臨むことができていた

で、印象は
生のよさは感じるのだが、それ以上の感銘はなし

2番目の曲 ソプラノとテノールの2重唱の曲
テンポが速い!
生き生きしているのはいいのだけれど
エコーのようになっている部分が 
他の人の声も聞かずにどんどん勝手に進んでいくみたいで
ちょっと自分の好みには合わずガッカリといったところ

結局その印象は最後まで続く

以前バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
  鈴木雅明(指揮)でヨハネ受難曲を聞いたことがあったが
どういうわけかこの時も、曲に浸りきることができない自分がいた

なんでだろう?
音色があまりきれいでない?
生き生きしたリズムの割に、
円滑に横に流れないみたいな
まるで日本語のリズムで英語を話しているような
音楽で、どうも自分はバッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
  鈴木雅明の組み合わせは相性が良くないみたいだ

そんなことは人間だからいろいろあるだろう
この組み合わせ以外にも
自分はアシュケナージ、アーノンクールが苦手

いずれにしても自分にとっての今年の
ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」はおしまい!

さて来年は
不景気が蔓延している中、続いて開催されるのだろうか?
そして開催されたとして
チケットは次は好みのものを手にすることができるのだろうか?







コメント
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