パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

開店が遅いと閉店も遅くなる(当たり前!と考えないようにしてみては)

2009年05月08日 21時38分06秒 | Weblog
自分の住んでいる田舎では、たいがいの小売店は
午前10時開店で(中には9時もあるが)
勝手に東京でも、そんなものだろうと
ラ・フォル・ジュルネのコンサート前の時間つぶしに
秋葉原に出かけ、雑誌に紹介されていたカリスマ店主に
以前から気になっていた
CDとレコードの比較についての質問をしようと思ったのだが
店の前の開店時間の案内には
11時~8時までの文字

そこでこの店だけがそうなのだろうと
別のオーディオ専門ショップに向かったのだが
そこもやはり11時~8時まで

11時までの時間が余ってしまうのと
11時に店主と話せてもコンサートの時間までには
忙しくなってしまう現実に
なんだか訳もなく腹が立ってきた

それは自分の時間が都合に合わないというだけではなく
むしろ11時に開店という事実に
そこで働く人たちの不必要な(?)
苦労を思い浮かべてしまったからだ

確かに11時開店の方が10時開店よりも
来客数などの統計的にも合理的なのかもしれない
だが開店が遅い分閉店も遅くなっている

つまりは全てが、遅く遅くと時間がずれてしまっている
そんなことは当たり前!
と都会に住んでいる人は思うかもしれない
だが、田舎に住んでいる人間からすると
どこか変!と思わざるを得ない

まずは8時閉店となると、
仕事を終えて家に帰るのが遅くなってしまう人が
少なくないだろう

そのところが気に入らない
10時~7時にしたら、
競合店に負けてしまうかもしれない
という理由以外になにか不都合があるのだろうか

仮に会社などで働いている人は、
7時までには買い物に来られないというなら
ウィークデイは11時~8時で
週末と休日は10時~7時にしたらどうなのだろう

買いにくる人の都合ばかりを考えているけれど
そこで働いている人の状況も
考えなくてはいけないのではないのかな

消費者だって実は過酷な理不尽な
労働条件下にいることもあるだろうから
労働者の休む権利に対しては(早めの閉店などの)
そんなに理解されない事柄ではないように思える

だが厳しい競争の中では
わがままな客の要望に応えないところは
負けてしまうとの不安感もわからないではない

だからある種の法律的なものをつくって
何時以降の小売業の営業は禁止!
にしたらどうなんだろう

いやいや、自由が規制されてしまっては
経済の発展、進歩にはよくない
と反対意見も出てきそうだが
それらを踏まえた上で
そして数多の欠点を認めた上での意見として
人の働く時間はなるべく昼間に限定する!
とした方がいいような気がする

なんだかこの世の全ての価値基準が
経済主体になっているけれど
この経済なるものは
よりよい人間らしい生活のための手段であるべきものなのに
いつの間にか目的になってしまっていて
そのことに都会の人は何の疑問も
持ちにくくなってしまっている

今必要なのは
本当は何が一番大切かを
個人個人が深く考えること、、、

だが、そうは言うものの我々は
この時代の雰囲気(頼れるものは結局お金)
経済第一主義の考え方の流れに乗ってしまっているから
考え方の基準を変えるなんてことは難しいし
現実的でないかもしれない

困ったものだ



コメント
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