パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

レベルアップは芝生のグランドから

2009年05月10日 19時09分56秒 | サッカー
マンチェスターU対アーセナル
バルセロナ対チェルシー
録画したものを見た後で、Jリーグの生放送を見た時のこと
当たり前と言ってしまえばそれまでだが
そのレベルの違いがモロに比較できて、少しばかりショックだった

まだまだ、なかなか追いつかないなあ
それどころか果たして追いつくことができるのか?

しかし、現場とはだいぶ離れている自分らが
あれこれ心配してもどうにもならないので
考えて少しは役に立つことを探すことにした

Jリーグのチームはヨーロッパのトップチームとは
スピーディーさが違うが、その根本的なところは
パスのスピード
特にインサイドキックのスピードが違う

これは骨格、身体能力の差からくるものよりは
習慣性のものの方が多いような気がする
そしてこの習慣性は練習を芝生ではなく
土のグランドで練習することの多いことに
原因があるのではないか?

流石にJリーグクラスになると練習場には
芝生のグランドが装備されているのだろうが
少なくとももっと低い年齢中学、高校には
まだまだ土のグランドのところが多いのではないだろうか

この土のグランド、実は怪我をしやすいだけでなく
いろいろ欠点が多い

まずは転がりやすいためにインサイドキックなどの
パスはどうしても弱めに蹴ってしまう

そしてインステップキックも
芝生なら少しティーアップした状態のを蹴ることができるのを
土では直に地球と触れているので
知らず知らず地球を蹴るのを恐れて
インステップがインフロント気味になってしまう

そしてドリブルもやはり転がりやす過ぎで
どうしても最後の一歩が大きくなったりするので
コーチ陣は失敗の多いこのドリブルの使用を
避けたがってしまう
それでは本当のドリブラーは育たない

そしてゴールキーパー
芝生のグランドなら心配なくダイビングできるのだが
擦り傷の絶えない、しかの落下のショックの多い
土のグランドではちょっとしたところで
ひるんでしまうのでは?
たとえ頑張って飛んだとしてもその代償は
大きすぎることになったりしないか

一番心配なのはJリーグの選手世代のことではなく
ゴールデンエージと言われる世代の子らが
知らないうちに妙な癖を身につけてしまわないか
ということ

日本人は始めから個々の能力の限界を見切ってしまうために
組織論に走りがちだが
厳しい試合になればなるほど個々の力が必要とされ
結局は全体のレベルアップは
個々のレベルアップに頼る外ない

この芝生のグランドという環境整備
いつだったかイングランドがユーロで情けない成績で
予選リーグで敗退した時(?)
国だったかサッカー協会は、
今後1年で全国に芝生のグランドを(たくさん)つくる予算を計上した
というニュースがあったのを
流石サッカーの母国!
などと聞き流していたが
今にして思えばサッカーのレベルアップの現実的な
方法であったかもしれない

本当のところ レベルアップに効果があろうがなかろうが
芝生のグランドで大人も子供も
いろんなスポーツ、サッカー、遊びができれば
それが豊かな世界の一つの形と思うのだが
こうしたことに政府はお金を使わないだろうな(きっと)


コメント
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