パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

日本の車窓から

2009年09月08日 05時29分51秒 | Weblog
ゴールデンウィークの東京
ぽっかり時間が空いたときの京都
これがここ数年の旅行

一昨日の7日、少年サッカーの練習は地域の運動会で中止
久しぶりの完全オフの日曜
ということで京都に出かけた

旅行の楽しみは電車
車窓から眺める景色が好きだ
なによりもボーッとしていられる
何の脈絡も無い考えがあれこれ浮かんで
昔を懐かしんだり、季節の移ろいを感じたり
大げさに言えば自分との対話ができる感じが好きだ

景色に飽きれば本を読んだり
眠り込んだり(ホント電車の中は熟睡できる)
お酒を飲んだり
「乗り鉄」と言えるほどではないが
電車は便利なだけでなく、風情があっていい

さて、車窓から眺めていて意味も無く浮かんできた印象は?

「ずいぶん電信柱が多いな」
世界の車窓から等と比べて何か違うのは
この電信柱の所為かもしれない
バイタリティーにあふれた電信柱の多い光景だけれど
残念ながら美しくない

美しくない!
これだけの理由で電信柱をなくす事に取り組むのは
無謀な事?
もっとも理由の一つや二つは他にもつけられるけれど
根本は美しくないから電信柱の無い風景にしたい!

美しくないといえば家の佇まい
コンクリートうちっぱなしの家やら
トタンの家やら今風の外壁材の家やら
色もスタイルも本当に種々雑多過ぎて
いったいここはどこの国か?と思えるほど

もう少し何らかの統一感があった方がきれいなのに
と思うのは当事者でないから言える事?

この家々の外壁
新しいものもあれば古いものもある
気になるのは古くなったときの美しさが
自然素材のものは経年変化と言う言葉で現されるように
これもまた別の味わい
くらいの感覚で受け入れられるが
うちっぱなしのコンクリート等は時間が経つと
ただひたすら時間が経っただけ
シミが浮かんできたり、色が沈んできたり、、、

ここでまたもや美しいと言う観点で
外壁材の業者に頼みたい事は
機能だけで製品開発するのではなく、
時間が経ったときでも美しくいられるようなものの開発
といってもいつまでも新品のままなのは不自然
年を重ねてもそれなりの変化を重ねて
周囲に違和感を感じさせないようなもの

日本にはいろんなクラスの人がいるが
基本的にはモノにあふれている国といっていい
これからは「美しいか否か」と言う判断基準で
物事を考えていく事も必要なのでは
美しければ観光立国としての立場を確立できるだろうし






コメント
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