パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「同情」、「共感」も世界の共通語

2010年10月14日 21時07分03秒 | Weblog
チリ落盤事故、そして救助
世界中の人たちが(時間のある人は)固唾をのんでテレビに見入った事だろう

チリ国内はかつてないほどの一体感を感じたらしい
その気持ちはよくわかる

みんな助かった!
本当によかった!
家族の人たちはどんなに心配した事だろう!
そんな感情が世界中に溢れたに違いない
そして助かった人たちを見て自然と涙を流した人も少なくないだろう

世界の共通語は残念ながら「お金」と「暴力」
この事実は否定しがたいが
ここに「共感」とか「同情」という言葉が入る
そんなことを考えさせるのが今回の出来事

そして、このあまり実用的でない(?)感情こそが
人を人として他の動物と区別する最上のもののような気がする

知恵と記憶力を用いて効率的な弱肉強食をするだけだったら
人は単に動物に過ぎない
そこに同情とか共感の感情を身につける様にしてもらったのは
想像主からの(?)プレゼント

自分以外の人の幸せを単純に願う
しかも多くの人が!
これは本当に良い事だ

たとえ今回の事が、見せ物的な要素があったとしても
素直に湧き出た感情のいくつかは良きもの

本当はこの感情に素直にしたがっていける世の中が一番良いのだろうが
なかなかそう言うわけにはいかない

感情に素直に生きていけない世界は
暮らしにくいし、幸せな世界ではないのではないか

いったい何が阻害しているのだろうか?



コメント
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