夢の中で何かに不満を漏らしていたから、昨晩の講演会はやっぱり満足できていなかったんだろう
2日続けて真面目な講演会に出かけた
1日目は昨日のここで取り上げたもの
2日目はこれまた堅苦しいタイトルの「関係人口の創出に向けて」
一般社団法人奥三河ビジョンフォーラム決算総会の基調講演で
講師は総務省の地域力創造グループ 地域自立応援課のスタッフ
人口減少と高齢化が一気に進む地元新城市の現状をなんとか打開できるヒントが
得られるかも知れない、、そんな期待と、めったに接することがない
現役の官僚さんの思考方法とかアイデアを聞けるのは貴重な機会と足を運んだ
(なんでお前さんがここにいるんだ、、と感じた人もいたかも知れないが、これはちょっとしたきっかけで)
講演は74ページにも渡るパワーポイントの画面を中心に行われた
当然のように現状分析からスタート
見慣れた人口減少・高齢化の様子、それと人口の転入・転出の傾向が説明される
それを聞いていて、早くもなんだかつまらない感じが湧き上がってきた
ただでさえ文句言いの性格だが、なんか違うな、、の思いが募ってきて
それ以後の話に集中できなくなってしまった
何がつまらなかったのか、、
それは現状分析の把握が定量分析の範囲を超えていなかったからだ
現に人口の転入・転出は大都市圏への転入が加速している
ただ大都市圏の出生率は低い、、、
この事実を報告しているのだが、「何故そうなっているのか?」に対する考えが
その仮説すらこの日は明らかにされなかった
定量分析(の報告)は極端な言い方をすれば誰でもできる
でも肝心なのはその結果から何かを想像する直感とか洞察力で
これは多分、社会人として生きている人間の移ろいやすい感情とかを把握することから始まる
データに現れた抽象化された数字ではなく、今を生きている人間の実態として把握するには
「思いつき」が必要なのではないか、、と思ったりする
パワーポイントは74ページに渡っていた
講師の官僚さんはイメージと違って、偉そうな様子もなくとてもいい人のようだった
そして74ページにも渡る内容をよどみなく説明できていること、その把握力、総合的な視野は
さすが、、の思いをもった
でも、それだけだ
これらは慣れれば誰にでもそれなりのレベルに達することができる思考方法とかテンプレートのようなもの
としか感じられなかった
実際のところ一番聞きたかったのは直感とか洞察力に満ちた仮説とか思いつきだ
昔の本(科学とか哲学)を読んでいても面白いと感じるのは、今ならば間違ったことを述べているとしても、
本人がどのように思いついてどのように考えたか、、という部分はとてもおもしろい
この大胆な仮説とか思いつきとか(ノーベル賞に値するアイデアは思いつきのような仮説から生まれるのでは)
そうしたものを、確固とするために裏付けとなる定量分析のデータが必要になるのだが
そこに至らずに手慣れた思考方法で解決の方法論やらシステムづくりに行くものだから
出てきたものが何も新鮮ではなく、それどころかがっかりするようなものでしかなかった
ほんと文句言いだな、、と改めて実感するが
事実から積み上げて何かをするのは、その過程は必要だがそれにプラスアルファとして
何か直感とか洞察力とか思いつき、、といったものが必要なのではないか
囲碁将棋の高位にいる人は、最善の策をコンピュータのように全部あたってから探り出すのではなく
(AIはもう少し違った方法らしいが)瞬時に思いつくらしい
この直感とか思いつき(ノーベル賞に値するアイデア)、そうしたものは長年の訓練やら粘り強い思考のもとにもたらされるだろうが
官僚さんにその覚悟があるのかといえば、、どうなんだろう
ということで、肝心な人口問題は頭の片隅にしか残らず、官僚さんの慣れた思考方法に不満を持っただけ終わってしまった
それにしても、何言ってんだか、、かもしれない
自分ですら何年後に読み返すと、何言ってるかわからないかも知れない
でも、それはそれ、、
あいかわらすまとまりのない話