パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

図書館の本は満杯状態?

2018年12月07日 19時42分20秒 | 徒然なるままに

二年ほど前、市の図書館に本を寄贈した
寄贈したというよりは、だらしなく溜まってしまった本をなんとか整理しなければならず
一冊10円位で販売するくらいなら、本好きなみんなに見てもらうほうが良いと考えたからで
それほど高い志があったわけではない
その時は20冊位が二回
喜んでもらってもらえたのが、良いことをしている気がしたものだった

今日、年末大掃除を控えて増える一方になっている本の処分思いたち寄贈する本を選び始めた
一応、みんなが喜びそうな本を選ぶことにした
選んだのはものすごく感動した本というよりは、一般的には有名では個人的にはイマイチで
手元に置いておかなくても、読んだことを忘れてしまっていてもいいような本
他には、購入したのはいいけれど遂に読む気になれなかった本
(これからもその気持ちは変わらないだろうと思われた本)

それでもあまりにも古いのは悪いだろうと比較的新しいものを選んだ
ジャンルとしては小説類が多かった

勢い込んで図書館に重い紙袋を下げて「寄贈したいのですが」と受付に声を掛けた
すると、何やら以前とは違った雰囲気
前は無条件に「ありがとうございます」って感じだった
ところが今日は「少々お待ちください」と別の担当者に聞きに行った
そして一緒に戻ってきた担当者が言うには
「倉庫には寄贈された本が多くあり、未整理ままという状態になっていますので
現在では自費出版の本、郷土の本、新刊本など以外は受け付けなくなっています
すみません」
新刊本というのは2.3年の間に出版された本のことで、持ち寄った本の中には数冊含まれていた
だが在庫の中にその本は既に存在し新たに揃える余力はないのだそうだ

それでスゴスゴと帰らざるをえないことになった
フト考えた
自分の本棚にあるとても大事にしていて、人が読めば絶対に有益だったり感動したり
つまりは大げさいえば人類の宝のような本は、自分がいなくなったらどうなるのだろうと、、
例えばライプニッツ全集(10冊)西脇順三郎全集(10冊)ハンナ・アーレントの全体主義の起源(3冊)
メルロ・ポンティ、フッサール、ベルクソン、サルトル、キエルケゴール、ヘッセの本
他にも科学・産業の分野では「不思議な数eの物語」「エレガントな宇宙」「プログラムはなぜ動くか」
ひところ凝った新選組関連の本(一時資料的な本)
あと古代史に関係しそうな本(秦氏の歴史とか蘇我氏関係の本)、、
まだまだ探せば、、いろいろある、、これらの本は、、
(こうしてあげてみるとつくづく変な好みの本ばかりだと改めて気づく)

でも手元に置いてそれらに囲まれていると喜びを感じ
それらの本で自分の個性はおおよそ想像できるような重い本、、
こうした自分にとってはかけがえもなく大切な本が
実社会では変人の単なる好みとか商業的にあまり価値がなさそう、、
という価値判断で、いつか無残な末路になってしまうのでは、、と不安になった

おせっかいな気持ちからすれば、自分が大事にしている何冊かの本は、人は絶対に読んだほうがいい
だから図書館には、読む人が少なくてもこれらの本は絶対揃えておくべきだ、、と思っている
気楽に読まれなくても、読んだ人は大きな影響を受けるに違いない本、
それらを揃えておくことは、とても価値のあること、
それこそがその地区の文化の度合いを測るもの
本好きはついそう考えてしまうが、、、








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