パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

日本語スピーチコンテスト

2019年01月28日 09時22分23秒 | 徒然なるままに

「東三河日本語スピーチコンテスト」を見に行った

会場は新城市の文化会館の少ホール
中学生以下(持ち時間3本以内)と一般(持ち時間5分以内)に分かれて
ブラジル・ペルー・フィリピン・インドネシア・ベトナム・アメリカなどを母国とする方々が
日頃感じていること、考えていることを慣れない日本語で発表する

我が家の近くでも以前は中国の方々、最近は東南アジアのどこかの国の方々を見かける
彼らが日本に滞在していて、どんな思いをしているか、それが気になるところだが
一度、一人で歩いている男の若者に「日本の生活は楽しいですか?」と聞いたことがあった
「楽しいです」と彼は答えて、なんだかホッとしたのを覚えている

多くの外国の方々、旅行者ではなくて実際に暮らしている人が、日本の生活をどのように感じているのか
よく言われるように「日本はすごい」がそのまま信じて良いものか
気になるところはいくつもある

発表者の中には、ごく小さいときから日本で育ち日本語も流暢に話すひともいれば
日本人が知らないことわざを発表する人もいたし、まだ少しばかり不安な感じの方がいた
共通していることは、言葉の問題は自分で解決するしか無い、、ということで
運良く楽に覚えられた人もいれば、それこそ頑張って身につけた人もいる
そして、その壁を乗り越えたであろう自信がどこかに感じられた
(バイリンガルはすごい)

それは個々の自己肯定感につながって、特に若い人たちの発言の中に見られる
前向きな姿勢は屈託がなくて、どこか救われる気がしたものだった

外国の方が日本に来て初めて会う日本人
それが学校であろうと企業であろうと、この最初に会う人の対応の印象は
外国の方の生き方・感じ方に大きく影響するだろう
言葉が通じなくても理解しようとしてくれて、親切に接してくれれば単純に
この国は良い国だと思うのではないか
(我々はそのように接したい)

しかし子供は残酷で自分と違っているものに対して警戒感をもち、接したくない傾向があるのも事実で
昨日の発表者の中にはそれで苦労されたかたもいた

発表者の中から各部門の最優秀賞を選ばれた
個人的にはなかなか優劣はつけれなかったけれど、真面目で前向きな姿勢とか発言は必要なのだが
それにプラスしてユーモアが加わると、そこに余裕とか人間性とか思いの深さが加味されるような印象をもった
そこで思い出したのが、ずっと昔、偶然に見たNHKの放送大学講座みたいなもので、
西部邁氏が何か小難しい話をしていた最後に、人間にはユーモアが必要みたいな結論を出していたが
昨日それを実感したような気になった

と言っても全体的にチコちゃんに叱られそうな、ボーッと聞いてただけ
縁あってこの国に来ている人たちが楽しい時間を過ごしていけて、日本人も大切な仲間という実感を
持つことができるなら、最近の国同士ののややこしいことは少しはなくなっていくと思うのだが、、

昔「人間は共感する生き物です」と言う言葉を知った
それが肩に力がはいることなく、ごく普通にできていければ良いのだけれど




コメント
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