たまたま目にしたテレビの昼のワイドショー
とても嫌な気分になった
元徴用工の件での日韓のゴタゴタを日本側サイドの視点で専門家(?)を交えて解説していた
それは1965年の日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決している
この二国間の協定は国際法的にも国内法よりも上位で、それ故
韓国の対応は常識はずれとのトーンで話していた
だが、韓国は日本はこの理屈で反論してくると容易に想像できるにもかかわらず
日韓請求権協定で個人の請求権は消滅していないとしている
これは何らかの根拠があってのことに違いないと思えるが
仮にそれがこじつけであったとしても、専門家は韓国がどういう理屈をつけてくるかを予想して
解説するのが冷静なテレビ番組と思えるのだが、公平・中立なテレビがなにやら嫌悪感を煽るような
放送を意図的か無意識的か行っているようにみえる
このあとの話題がまたいけない
中国の少しみっともない話だ
特急列車の中、指定席券を持っていない人物が寝転んで、本来の人間が座ろうとしても座れなくなり
警察が退くように言っても聞かずに揉めているという画面が何度も繰り返される
この2つの報道を続けてみると、知らず知らず韓国は理不尽でひどい、
中国は市民の程度が低いとの思いを視聴者にもたらすことにならないだろうか(嫌韓・嫌中に繋がりそうな)
最初の徴用工の話題は少し仕方がないとしても、中国のこの話題はわざわざ報道する必要があるのだろうか
反対に中国の報道で、日本で問題になっている煽り運転の動画や
新宿のチーズドックの食べかけのゴミを所構わず捨ててるところや
日本を代表する企業が不正なデータをあちらもこちらの出しているさまを報道したならば
日本という国は思ってたよりもひどいな、、、
との印象を与えるに違いない
要は、これらのニュースをわざわざ流す必然性があるかということ
あいつらはひどいと煽るよりも、どの国も同じだな(子どもに対する思いとか親に対する思いとか)と
感じさせるような報道のほうが、最近のギスギスした世界においては必要なんじゃないのか
テレビ局が近隣諸国への嫌悪感を煽るようなところは、戦前の新聞記事を連想させる
みんな「正気にもどれ!」と言いたい気分