今は全然目にしないので不思議に思っている映画がある
有名なルーフトップのライブ演奏が最後に見られるビートルズの「レット・イット・ビー」だ
この映画はドキュメンタリーだが、画面に感じられる寒々とした雰囲気、
もうバラバラになっていると感じさせるエピソードや映像が見られ
(ポールとジョージの口喧嘩、歓迎されていないヨーコのポツネンとした様子)
彼らのファンにとっては手放しで喜べる作品ではない
それはグループの崩壊とか解散というのは、こうして行われていくのか、、と、
残念で悲しい思いを呼び起こす
ところがポール・マッカートニーの話によると、あの時期のビートルズは
音楽に関する限りあんなに寒々とした関係ではなかったらしい
一旦演奏が始まるとあの4人でしか生み出せない音楽がいつも生まれて
あの映画で感じられる雰囲気とは違うというのだ
あの映画は、ある意図をもって切り取りされた場面から成り立ちすぎていて
彼らの当時の全体を表したものではない、、というのだ
だからこそ、彼らはこのドキュメンタリー映画の再上演を拒んでいる、、
との話を見聞きした記憶がある(ある権利を侵害しているので公にできないとの話もある)
寒々とした関係だったか、それとも昔のように音楽が始まればすっかり元通りだったのか
それはわからない
ただ言えるのは、あのドキュメンタリーは間違いなく寒々とした印象を人にあたえたということ
その寒々とした関係は、最終的に解散となった後の出来事を納得させるものだった
ところでこの映画の再編集版が製作中であるとウィキペディアには掲載されている
完成したら、見に行かねば、、、