パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

リコール運動のスタッフから声は出なかったのだろうか?

2020年09月27日 08時58分04秒 | あれこれ考えること

新城市でも今日久しぶりに行われる軽トラック市の会場近くで
愛知県知事大村氏のリコール署名が行われるようだ
リコール自体は法的に認められた権利だから別にとやかくいうつもりはない
ただ署名活動が始まってからのドタバタが情けない

リコール運動の中心人物である高須克弥氏は、数人のツイッター投稿者に
「署名した人の個人情報が漏洩する」としたデマを流布したとして刑事告訴したとのこと
刑事告訴された方のツイッターを見ると、彼女は
「直接請求するために集められた署名は、自分の意思に関係なく何者かに勝手に署名された
場合などに異議を申し立てるため、管理委員会による審査のあと、役所で1週間縦覧される」
と伝えただけで、それは法的に行われることでデマでも妨害でもない

ただ現実にはこの縦覧を脅しに使うことは過去に何度もあった
自分は(残念ながら)リコール運動を経験したことがある
それが正しかったかどうかは今でも悩む
しかし、最終的には「クレジットカードを彼に自由に使わせることは良くない」
との思いで、首長のリコールを要求した
(一般的な大義は住民投票結果を守らないため、、とされているが)

リコールは選管の扱う範囲で、署名活動を始めるにあたって普通は選管から
いろんな注意や説明がなされる
署名は申請用紙、受任者確認用紙、署名簿をセットにして本人に書いてもらうとか
選挙と違って自宅訪問は許されるとか
署名が終わりセットして選管に提出された署名簿は一旦住民台帳と照らし合わせて
確認した上で、一定期間縦覧される
それは
「自分の意思に関係なく何者かに勝手に署名された場合などに異議を申し立てるため」
である
他には判読しづらい文字などで選管が無効としたものに異議を唱えることができるため

この縦覧期間がどのように使われるか、、は
何でもありのリコールでは、好き勝手な広報(?)ができる
現実には、日本でいろいろ行われたリコールではこれ(縦覧されて署名したのがわかる)が
リコールにブレーキをかける力となるし、実際自分たちも「リコール反対派」からは
そのような攻撃を受けた

ただ、縦覧は一連のリコールの手続きの1つで法的には何ら問題はない
選管も今回のリコール運動の方々にもこれは伝えてあると思える
そこで問題は、なぜ高須克弥氏はこのことをデマと決めつけて刑事告訴したのかということ
(彼は縦覧自体がいけないこととまで思い込んでいる)

そしてもっと不思議なのは彼のスタッフの中に、こうした手続き(縦覧)には法的な根拠があるのを
彼に伝えなかったのだろうか?ということだ
勢いで威勢の良い言葉を発するのは勝手だが、それが本当かどうかは広く発する場合は注意が必要
慎重になるべきことをスタッフは見過ごして高須氏に自由気ままに行動させていたのだろうか

結局のところ、スタッフの中には「声を上げる人は出にくい」雰囲気があったのではないか
と想像される
この一種の同調圧力とか忖度とか、、こうしたことが、官僚の世界だけでなくこうした場面でも
存在するのだな、、と感じた次第

グループの中にいて大勢を占める考えに異を唱える、、
それは、変人以外にはとても難しいことのようだ
こういう場合、自分は「空気を読まないで悪いけど」と但書をつけて発言している
最近はそういうキャラということも知られているので、何ら問題なく受け入れられてる
(と自分では思っているが)

今は自分の意見を通す以前に、発表することすら難しい世の中なのだろうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする