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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

弁護士さんのこと(どの時点からお願いするか)

2022年10月24日 09時58分17秒 | あれこれ考えること

相対性理論とか量子力学とか、紐理論とかABC予想とか多次元とか
全く手に負えない思考の産物は多い
同様に、ホッブスの「リヴァイアサン」やロールズの「正義論」も
正直なところ読んでもさっぱりだ

世の中にはこうした難解な思考の産物を難なくこなしていける人が
存在していることは、ただただ驚くしかないし、そういう人には
ちょいと羨望の思いが募る

フルスコアを見て頭の中で音のする人も羨ましいし
囲碁将棋の過去の棋譜をスラスラと並べられる棋士も
自分たちの平凡な世界とは違う景色を見ているのだろうと想像する

弁護士さんの世界も同様なものだろう
小室圭さんのニューヨーク州の弁護士試験に受かったとのニュースを知って
人生であまり関わらないほうが幸せな弁護士さんのことを考えた

自分が関わったことに行政訴訟がある(現在進行中が一件)
行政訴訟は段取りとして住民監査請求という手順を踏まなかればならない
住民監査請求は不法行為を示してその対処(措置)をしてもらうのだが
大半は却下となることが多く、そういう時は一ヶ月以内に裁判所に訴えることになる

裁判は現実的には、論点を整理したり意図的にぼかしたりの戦いなので
素人が戦える場ではなく、弁護士に依頼するの普通だ
この弁護士にどの時点で依頼をするのが適切か?
を考えた時、2回経験している行政訴訟の一回目は裁判のスタート時点からで
2回目は住民監査請求の時から参加してもらった

その時に実感したのが、弁護士の能力というのは改めて凄いな、ということで
1回目は素人が作成した住民監査請求の書類は不法行為と思われることに
怒りとか正義感に燃えてその感情が表に出て、怒りはわかるが
付け入るスキは見つけられる様になってしまった

そこで2回目は住民監査請求の書類の作成から手伝ってもらったが
この書類の論点とか不法行為の指摘などは、当事者として読み直すと
「言いたいことはそれだった」ととてもスッキリしている
やはり「餅は餅屋」だなと強く実感した

世の中には自分が理解出来ない世界が存在する
時間をかけてその世界に住み続けようといた人しか理解できない世界だ
素人はそれらの特別な人とどのように関与したら良いのか
を考えると、物理学を始めとする学者の世界は、一般的には接点がないので
それで困ることはない

ところが極めて人間的な裁判という事態では、どの弁護士と付き合うかで
物事は大きく変わる
弁護士を選ぶということは、情報量やら自分自身の審美眼を頼るしかない

現在、継続中の訴訟では世間的な評価の高い頼もしい弁護士さんにお願いしている
一般的には行政訴訟の勝ち負けは原告側の負けが多いらしいが
我が市の訴訟と少し似ている奈良市の火葬場の訴訟では、原告側の勝訴になっている

ということで、これから住民訴訟を前提に住民監査請求を出す人は
その時点から弁護士にお願いしたほうが良いということ
(余計なお世話だし、こんなのはない方が良いが一つの知恵として)



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