他人の本棚を見てみたいと思うことがある
心の中を覗くことはできないが
本棚を見ればその人の内面を想像できるような気がするからだ
何年か前に市内で行われた市長候補の公開討論会では
「今読んでいる本は何ですか?また、おすすめの本を3冊挙げてください」
を聞きたがったが、この質問は会場での選択に採用されず
「あなたの長所はなんですか?また短所はなんですか?」
と言ったわかりやすいものになった
わざわざ3冊としたのは、1冊なら適当に答えられるが3冊なら
少し考えないと答えられないし、好みの傾向もわかると想像したからだ
この質問を「怖い!」と評した人がいた
彼はその質問の意図を想像できたからだと思う
自分の本棚は一応読んだ本が並んでいる
最後のページまで行ってから次の本に向かうのが自分のパターンで
収集家としての本好きというよりも
それらを読んだ!という満足感を感じたいために
本棚にいつまでも収めている
ところが最近は気張って購入したものの手に負えず
「積読」という状態のものも多くなってきた
これは少し悔しいが、時間が限られたものになりつつある現実は
どこかでエイヤッと割り切るしかない
本棚と同様に音楽のアルバム(CD.レコード)の他人の棚も
覗いてみたい気もする
それらを見れば、なんとなく性格・傾向もわかりそうだ
書店でも棚に並んだもので、その書店のポテンシャルがわかりそうだ
ABC分析の結果で売れ筋の本ばかりの書店は自分にはつまらない
書店はまるで運命の出会いのような自分のために待っていてくれた
という本に出会うのが楽しみだが、最近は大手書店でも
時を忘れるような、購入に迷うようなことは少なくなっている
そう言えば、リモートインタビューが多かったころ
ある政治家の自宅でのそれの背景に本棚が写っていた人がいたが
本のタイトルをパッと見て「なんだ、、こんなもんか」と思ったことがある
たくさん並んでいるのは良いとしても、人様にそれを見せる時は
ちょいと気をつけないと、人としてのポテンシャルがバレてしまう