「柿の木街道」と名付けられた新城と豊橋をむすぶ道がある
秋のこの時期になると無人販売の店が道の左右に並ぶ
大半が一袋300円で、ちょっと傷ついたものが5.6個入っている
昨日、豊橋に出かける用事があって信号の少ないこの道を使った
信号の少ない田舎に住んでいると、現役のころは当たり前の様に感じていた
街の信号の多さが気になってしょうがない
燃費も悪くなるし、何よりも走ったり止まったりが不快だ
「買っていこうか!」
と同乗者に声をかける
いつも買うところは決まっている
何年も前から続けていても、買う場所は3箇所くらいで固定している
こういう時、人は保守的だな、、と思ったりする
いや、リスクを下げるためかもしれない
新しい店で外すより、何回か経験してそれなりの満足感を与えてくれるところから
変える必要性はない
この気持ちのほうが大きいかもしれない
いつもの新城よりの店をやり過ごして少し行くと、車の停めやすいところに
人のいる販売所があった
ここも2.3回購入の経験がある
自分たちがその日の最初の客だったのか
彼女は一袋分の金銭を受け取ったたあと
「これ要る?」
とダンボールに4個入ったものを見せて言った
「柔らかいから、、食べれる人なら」
既にだいぶ熟して(傷ついているからか)皮の色も濃くなっている
いいえ結構です、、というタイミンを逸して、もらうことになった
最初は2つくらいくれるのかと思ったら、段ボールごと渡された
やっぱり人がいる店は何かがあって面白い
家に帰ってそのジュクジュクの柿を頂いた
皮を剥くなんてことはできないので、頭の方をとって
スプーンでジェルのような実をすくい取るようにして食べる
「あまーい!」一口食べた瞬間に声が出た
「そう言えば、イタリアだったかどこかでは、こんなふうにジュクジュクにしたのを
スプーンで食べるらしいよ、それもありだね」
(これはうっすら記憶に残っているだけだが)
そう言えば、昔ドイツで皮がシワになったりんごを買った記憶がある
こんなにシワシワで大丈夫かな?
と思ったが意外と食べられたのが印象に残っている
食べ物は見た目だけじゃないな、、と思ったりする