パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

本因坊戦、規模縮小の記事が目に入った

2023年04月08日 09時26分15秒 | 徒然なるままに

新聞を見ていたら少し残念な記事が目に入った
「囲碁 本因坊戦大幅縮小へ」

棋聖戦、名人戦、と並んで大3冠と称された毎日新聞が主催のタイトル戦が
7番勝負から5番勝負へ、2日制から一日制へ、
挑戦者決定システムも大相撲の幕内同士の戦いのような
リーグ戦勝ち残りから、トーナメント戦に変わる
そして賞金総額も2800万円から850万円まで減額とのことだ

将棋界は藤井君の登場と桁外れの活躍で盛り上がっているが
囲碁界は期待の星、中邑菫ちゃんの活躍以外はあまりメディアで扱われていない
(だから盛り上がっていないと思えてしまう)
そして今回のこの報道、、、

一時期、囲碁は「ヒカルの碁」でブームになったり
NHK囲碁番組の司会者に吉原由香里さんが抜擢された時に
会社の重役の間でちょっと騒がれたことがあったらしいが
その後は国際戦でも日本は中国、韓国に遅れをとっているので
盛り上がらないようだ

囲碁界も芝野虎丸名人、一力遼棋聖、関航太郎天元など
若い力が台頭してきて、今の藤井くんのタイトル独占のように
一時期はタイトル総なめをしていた井山裕太氏もタイトルをいくつか失っている

将棋も囲碁も新聞社の販促・あるいはイメージ向上のためのツールだったようだ
囲碁の棋聖戦が存在していなかった時、朝日新聞が一社独占で名人戦の権利を奪ったので
読売新聞が腹を立てて、名人戦よりも賞金が多くて頂点に至るまでの戦いを多くした
新設の棋聖戦を囲碁界最高のタイトル戦にしていったことがあった

これはなんだかレコード大賞をTBSが独占したので
他の民放は歌謡大賞をつくりそれに対抗した例を思い出す
つまりは棋士の戦い以外にもいろんな思惑があって
タイトル戦は行われるということだ

囲碁は日本だけではなくて世界中で楽しまれている
日本のルールと中国のルールは少しだけ違うようだが大きな問題ではなさそうだ
中国では囲碁はスポーツと同じでピークは若い時とされているようで
確かに国際棋戦では若い棋士が国を代表している

それにしても、ずっと続いてきた本因坊戦がこのように規模縮小されるのは
事情があったり、時の流れというものの残念だ

残念ながら囲碁も将棋もよくわからないが
囲碁はYoutubeでタイトル戦の中継を見ることが多い
将棋と違って囲碁は変化図を画面で見られるので将棋より楽しみやすい
(将棋は頭の中で変化図を思い浮かべなければならないが、そんなことはとてもできない)
それにAIの評価値がでているのでどちらが有利かは素人でもわかる
(将棋でもYoutubeの評価値入の中継があるので
 勝ち負けのハラハラ・ドキドキは実感できる)

それにしても、新聞媒体の力と経済基盤の低下はこんなところでも見られる
だが新聞に限らず媒体としてのテレビも、少しづつ力を失いつつあるもかもしれない
テレビ番組表を見ると明らかに番組自体のパワーが落ちているように思える
それはテレビ局に優秀な人材が行かなくなっているからなのだろうか

本因坊戦は前回の井山裕太対一力遼の一局目は半目勝負で
石が目一杯使われ盤面が埋まってしまうよう壮絶な戦いで、素人ながら面白かった
それは二日制だからこそ生まれた勝負で、その歴史がなくなるのは本当に残念!










 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする