また気分の悪い事件が起きた
和歌山県に選挙の応援演説にでかけた岸田さんを狙って
爆発物が投げられた事件がそれで、昨年奈良で起きた
安倍さん銃殺事件を連想させる
あのような事件は誘発されてしまうのは、無意識の行動で
ある程度の確率で起きてしまうのだろうか
昔、岡田有希子が飛び降り自殺した時も後に続く人が絶えなかった
社会に蔓延する不思議な空気は、ストレスとなって
人に奇妙な行動を強いるのかもしれない(と勝手に想像した)
今は新しい戦前と口にする人がいる
どこか重苦しい気分を感じているからで
現在のWBC絡みの馬鹿騒ぎも、その反動としての現れかもしれない
人々の気分に大きく影響するのはメディアで、各媒体は中立公平
を標榜するものの現実はアメリカの様にどちらかに分かれつつあるようだ
フジテレビなどは、もはや開き直って極端に偏ったコメンテーターの人選を
しているように思えてしまう(個人的な感想だが)
今朝の中日新聞の「視座」に目加田説子氏の投稿があった
アメリカのトランプさんの起訴があり、彼は一旦裁判所に立った後
地元に戻り記者会見をしたのだが(いつもより短くて20分というやつだ)
それをテレビ局は「放送しない」と判断した局があることを紹介していた
その理由は、トランプさんの演説はニュースと考えていないからだとしている
彼の発言は嘘も言いっぱなしのデマも存在していることが多いため
事実と異なることを報道することはためらわれるということらしい
このコラムにはおまけがあって、実はそちらの方が興味があったのだが
トランプさんが負けた選挙の時トランプさん側は、不正選挙だと言って
投票機メーカーのドミニオンを名指しで攻撃した
(その他にも票が盗まれたという様々な怪しい動画が当時は流れた)
この時、トランプさん寄りのFOXニュースは
報道の自由と言論の自由は憲法で保証されている権利で
表操作があるとしたトランプさんの主張は報道する権利があるとしていた
だがドミニオンはこのデマに対して裁判を起こした
表操作などしていないという訴えで、結果はドミニオン側の訴えを認めることとなった
ここで問題となるのは「FOXの一部のスタッフはトランプさんの嘘の主張を支持している」
と明らかになったことだ
これは日本でもよく目られる「彼はこう言った」という形に関わる報道の問題で
言ったのは事実だから、その公言した内容を確かめることなく報道しているが
これは実は許されないことではないかとの指摘だ
実はこれほど大きな話ではないが、自分も「市長がこう言った」
というパターンの新聞記事で困ったことがあった
それは新庁舎の規模のことで、住民投票までなった市民の関心事で
住民投票では規模縮小を望む人が多く、結果的に縮小することになった
規模縮小を訴えた側と行政は具体的な案を検討する実務協議を数回開いた
訴えた側は消化不良を覚えながら予定された回数の実務協議は終了した
その後、急に出てきたのが「市民案は無理」とのタイトルの新聞記事だった
これこそが「市長はこう言った」というタイプの記事で
無理かどうかは客観的な事実ではなく、単に市長がそう考えたに過ぎないのだ
実務協議では素人同士の話に終止するより、その場に設計業者を呼んで
解決法を提案してもらったらどうかとする提案は受け入れられなかった
このように、誰々がこう言った というパターンの記事は
受け取る側はよく考えないと、間違った情報を受け入れてしまうことになる
メディアの紙面に載るとか電波で放送されるということは
その内容が美化されるから、本当に気をつけなければならない