パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

登った分は降りなければならない

2023年04月17日 09時37分57秒 | 徒然なるままに

ずっと前の山に登っていた頃
下山した翌日は脚の筋肉痛で階段を降りるのは一苦労だった
筋肉を酷使するのは登りではなくて、むしろ降りの方らしい
心肺機能には楽でも、下りは知らず識らず脚に負荷を与えて
立ち止まっていると膝が笑うというかブルブル震えるのだった

下りは苦手だった
特に大きな岩の多い落差の大きな道は、登りにはよくても降るには
歩きにくくてイライラが募るのだった
今でも覚えているのは白馬からの下山、白馬大池から栂池まで降るコース
天狗原と名付けられたところを降る時はこのイライラで精神的に参ってしまった
同様に奥穂、前穂と回って岳沢に降りる道も下りにくい道で
これは登る方の道に使うべきだったと反省をしたのだった

そして降る時、いつも思うのは登った分は降りなければならない
という当たり前の事実の重さだった
身体は降りはさほどしんどくない
だが気持ちが登るときほど高揚していないのでやたら長く感じてしまう
(実際の時間は短いが長く感じてしまうということ)

急にこんなことを思い出したのは女性登山系Youtuberかほさんの挑戦した
南米最高峰のアコンカグアの登山の動画を見たからだ
この人は難なく登山をしてしまうスーパーな人ではなくて
むしろ言い訳を考えてしまって「しんどい」とか「辛い」という本音が
出てくるので、とてもリアリティがある
蝶ヶ岳を長塀山経由で登った動画を見た時も、退屈な長い登りに
心が折れそう、、とこぼしていたのが、そのコースを歩いたことのある自分は
とても親しみを覚えた
(彼女の山の経験は初期の頃だったせいもあっただろうが)

このアコンカグアの動画を見ている時も
登った分は降りなくればならないのは辛いだろうな
と思いながら見ていた

行ける時に行ったほうが良い
というのは年齢を重ねたおっさんの実感だが
彼女はこれを実践している
国内の山からヨーロッパ、アフリカ、南アメリカの高い山に挑戦している
だが安全なガイド付きのパックで(と言っても体力的にいろいろ大変そうだが)
ちょいと山好きの人なら可能のものだ

今は絶対行けない場所なので、動画を見て行った気分に浸るしかない
高い山の空気の薄さに苦労したり、そこから来る頭の痛さとか眠気とか
猛烈な寒さとかは、画面から想像するしかないが、それを体験している彼女を
羨ましくも思う

ということで、今日はこのYoutuberの紹介(かほの登山日記)
【アコンカグア最終回】高山病と体力の限界で歩けない…!?迫るタイムリミット!!登頂なるか??

コメント
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