世の中には知らないことが多い
なんとなく知ってるつもりのSDG’sにしても、直ぐに思いつく企業主体の目標だけでなく
人の生き方とか社会に関する目標があげられていることに今更ながら驚いた
ちなみにSDG’sの目標は
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な社会は人に優しい社会なのだとする西欧の理想主義的な理念がここには見られる
西欧が歴史の中で身につけた知恵とか理想は、空想ではなくて現実的な手段であると思いたい
ところで知らないことはこうした言葉とか理想だけでなく、社会の具体的な行動もそうだ
一気読みしたこの本の中には、地に足をつけて行動した人たちの話が紹介されている
この本は対談形式なので読みやすい
自分の周囲の社会的な問題に関して、まるで偶然の出会いのようにその行動に突き進んだ例が
いくつか紹介されている(食糧支援とか、里親についてなど)
ところが、いつものことだ内容よりも印象に残ったのは別のことだった
それは行動に移してこの本に紹介されているのは「女性ばかり」ということ
ここに登場する女性たちは大きなことを考えているよりは
身の回りの経験上こうした方が良いと思われることを具体的な行動としている
学者さんの説はもっともらしくてもどこか世間ズレしているのに対し
彼女らの行動とか思いはとてもリアルと感じさせる
企業論理に埋没してしまいそうな男性の価値観とか生活感よりは
女性の方が自由な地に足のついた何かができそうな気がする
だがら、男性は女性の力をもっと借りたほうがうまくいくのではないか
と思ったりする(公平か否かというよりその方が効率的と思う)
気がついたもう一つの本質と関係ない点は、この行動をおこした女性陣は
言い方は悪いかもしれないが、それなりの経済的・社会的立場にいることだ
アメリカ留学で知ることになったシステムとか
幼い頃からデジタルスキルを身につけられる環境にあったとか
みなさんがそれなりのポジション(家庭環境)にいる
人のためとか社会の矛盾をなんとか変えようと思うのは
実は底辺の人たちではできないのではないか?と感じてしまった
あまりにも底辺にいすぎると、そこからの脱出が目標になって
大きな社会の問題点には考えが及ばない可能性がある
現実的にはノブレス・オブリージュに代表されるようにそれなりの立場の人のほうが
社会を広く見て、社会の矛盾にたいして行動していける可能性があるにではないか
(中には強欲な人がいたとしても)
結局のところ、立場立場で個人個人ができることをしていくしかないのだろうが
それなりの立場の人は、、、もう少し頑張らないとアカンかも
例のごとく、まとまらない話!