パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

祖母と孫、母と息子

2024年04月09日 15時23分18秒 | ダイアリー

ジョージア出身の大相撲力士、栃ノ心の断髪式をテレビで偶然見た
ジョージアからその式のために来日して、土俵に上がった彼のお父さんは
耳元で何か囁いた
栃ノ心は軽く頷いた

お父さんは何と言われたのですか?
誰もが聞きたい問の答えは、式の後のインタビューで答えられた
お父さんは「お前の父で良かった!(誇らしい)」と言ったそうだ

自分も同じようなことを言ったことがある
それは大好きだった祖母のお葬式の挨拶の時のこと
明るく冗談が好きで優しかった祖母は、母にも優しくて
嫁と姑と言われる険悪な関係を感じたことがなかった
むしろ、仲良くやっていた

父が早く亡くなったので、祖母と母は父を介さずに暮らすことになったが
相変わらず本当の親子のように暮らしていた
自分は年老いた祖母に一度運転免許証を忘れたので岡崎まで
電車で持ってきてもらったことがあった
また、祖母は好奇心に富んでいて自分がけったいな食べ物を購入すると
何にでもチャレンジして、美味しい美味しいと喜んでいた
まだカマンベールチーズが今ほど普及していない時
祖母は北海道土産にカマンベールチーズを買おうとした
こんなおばあさんがカマンベールチーズを知っていたことに
店の人は驚いていたそうだ

祖母はいい人だった
何かを成し遂げたわけではないが、いるだけで安心できる人だった
お葬式のあいさつに自分は「おばあちゃんの孫で良かった」と言った
いろんなことは忘れたが、このことだけは覚えている

そして今は母に対しても同じことを言える
「母の息子で良かった」と

飲食店で食事して支払いをした後、母は必ず「ごちそうさまでした」と言う
また家に品物を運んでくれる人には必ず「ご苦労さま!」と言う
そしてそれがとても自然にできている
それだけで、自分は母が誇らしいし「母の息子で良かった」と思う

それに比べ、今の自分は、、、まだまだだな!

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