同居人と自分では新聞を読むところがだいぶ違う
それは仕方のないことだが、どうやら関心のあるコーナーが
同居人と違うだけでなく、世間の人々とも違っているようだ
ここ大事でしょう!との思いでSNSにアップし紹介した
「束ね法案という便法」の記事
これがさっぱりレスポンスがなかった
普段でもそんなに多いレスポンスではないが
それでもいくらかの反応はある
ところが、これは全く無かった
束ね法案は記事にあるように、いくつかの法案を一つにまとめて
一回の採決で決めてしまうシステムで、市議会では予算案で
個々の予算をまとめて一つの案として該当年度の方針が
是か非かが問われる
(これは時間とか手続きの関係で、ある程度仕方ないと思われることがある)
だが数年前に実際にあったことだが、新城市の予算に新東名高速道路を使った
新城・長久手の高速バス運行が、計画のKPIの数字に達せず
低空飛行を続けているにもかかわらず継続の予算化が行われた
このバスについては実証実験期間の頃から反対意見が多く
実証実験が終わった時点で、一旦中止したらどうかとの意見も多く見られた
市民の間では運行中止の署名を募り、それを予算提案の前に
市長・議長あてにが届けられた
しかし、予算はこの高速バスの運行継続も含めた次年度のすべての予算を
含んだ一つの議決案件として採決が行われることになった
賛成するところもあるが、反対するところもあるといった
束ね法案を防ぐ方法として、この予算委員会では議員提案で
高速バスの予算だけを除いた予算案が考えられた
他の予算はこのままでいいが、高速バスは別に考えて採決しようというものだ
ところがこれを提出した議員さんの作業は相当面倒なものだったらしい
予算の一部を変えると、他のいろんな部分が変わってくる
その変わっている部分を全て間違いなくしなければ
対案としての体をなさない
この時は提案議員の努力も虚しく
これだけ取り出して議決する議員提案は否決された
面倒な議員提案の予算の組み替えだが
我が市では過去には2.3度行われたことがあったらしい
やればできる、、ということだが、今回は残念な結果だった
予算だけでなく、「束ね法案」は新庁舎建設時でもあったようだ
すぐさま必要とされる調査(費用)と、計画全体の方針の是非が
ひとまとめにされて提出されたようだ
前者は仕方ないと思うが、後者は賛成できないという議員は
前者の仕方ないということで、議案に賛成することになった
すると、この仕方なく賛成した議員は後々まで
議案賛成という事実に苦しめられることになった
多額の費用を要する庁舎建設は見直したほうが良いとする考えをもって
次に具体的な住民投票という手段を考えた議員だったが
「一旦、議案に賛成したじゃないか、議決と行動が矛盾している」
と責められたのだ
段取りとしての効率の良い「束ね法案」だが、その使い方によって
危なっかしい結果を導くものにもなりそうだ
(この中日新聞の記事はその部分を紹介している)
関心事は当たり前のこととして人によってだいぶ違う
だが、今回のSNSのレスポンスで分かったことは
この手の面倒くさい法的な段取りとその危険性については
人はあまり関心がない!ということだ
世の中はそんなものだ!と思いつつ、
それでも誰かがこのように記事とか紹介をしていかないと
思いもよらね事態を招くことになってしまいそうだ
相変わらずまとまらない話!