昔、愛知県2番目の都市だった豊橋市は
近くの浜松市といろんなところで競っていた
ところがいつの間にか大きな差がついてしまった
差がついた理由にそれぞれの都市の住民の気風があるとされていた
「やらまいか」と「やめまいか」
前者が浜松市で、とにかく良いと思うことはやってみようとする精神
後者が豊橋市で、新しいことをするのはリスクがあるのでやめておこうとする精神
これが本当かどうかはわからないが、風評として広がっていたのは事実だ
愛知県の東三河の中心都市豊橋市
ここが揉めている
豊橋公園に建設予定のアリーナについて
計画には基本的に反対で当選したら進んでいる工事は契約解除する
と公約で謳った長坂氏が新市長に選ばれたので公約通りの作業に入ったところ
議会に対する新市長の説明がないということで議会が不満の意を表しているのだ
今年いろんなところで多く見られるのが首長に対する不信任案
一歩間違えると豊橋市もそういう状態になりそうな空気があったようだ
市長選が終わったばかりで議会が市長不信任案をだす
これは法的には可能でもどこか政争的で違和感を覚えてしまう
この事態を避けるためにアリーナ建設反対派からと賛成派の議員から
住民投票の実施を議員提案があるそうだ
これは部外者だがいい方法だと思う
特に評価したいのは双方が「負けるかもしれない」と思えても
とりあえず民意を聞いてみようとする姿勢だ
アリーナ反対派はすでに二回、地方自治法に定められた手順で
署名活動を行い住民投票の実施を訴えた
署名は規定数に達したが議会は住民投票の実施は否決した
建設を進める立場の人たちは住民投票でNOの結果がでると面倒なことになる
から否決したと想像できる
だが今回、二度住民投票の実施を否定した人たち(議員)も
直近の民意を聞いてみようということで
あれだけ嫌った住民投票を行う判断をしたようだ
今は立場が前回と違うことになっている
作業は反対派の望む方針で進めらようとしている
本来なら新市長の方針だから傍観していれば良い反対派も
「負けるかもしれない」住民投票の実施を訴えている
それは政治的な混乱と分断を避けるためらしいが
双方が「負けるかもしれない」住民投票を行おうとしたことは
少し感心した
他市の住民投票が気になるのは実は新城市でも2015年に
新庁舎建設について住民投票があったからだ
今でも腹が立って仕方ないのが「負けるかもしれない」
と恐れた(と思われる)人が奇妙な保険をかけた
その保険とは議会提案で行われた住民投票の選択肢が
誰でもすぐに分かるシンプルなものではなく
いかようにも解釈可能なへんてこな選択肢だったことだ
結果的にわかりにくいまま住民投票は行われ、わかりにくい選択肢の
都合の良い解釈によってその後の計画は進められていった
住民投票の選択肢がシンプルなものだったら
その後の混乱(リコール運動など)はなかったと思われる
最近気になるのは社会が「法的には問題がないが倫理的、常識的にはどうだろう」
と思われることが、平気でまかり通っていることだ
東京都知事選のポスターの掲示についても、法の不備というよりは
今まで社会がなんとなく築いてきた秩序を土足で踏みにじるようにしている
としか思えない
住民投票でも潔くシンプルな選択肢にすればいいものを
とにかく実施したことだけに価値を置いて
あとは有耶無耶にしてしまった我が市のことがあるから
豊橋市はシンプルな選択肢で実施され
そこででた民意を組んでほしいと思う
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