官僚さんとか市職員に関する個人的な思いつき(人事異動と連続性の問題)
新城市では庁舎建設用地以外の物件の移転保障費について行政訴訟裁判が行われたが
その前に市議会でもそれに関する質疑が行われた
市議の質問に応えるのは担当部署の部長さん
ところがそのとき答えるその部長さんは人事異動で代わったばかりで事情をよく知らない
議員さんの突っ込んだ質問に答えはしているものの少しばかりはっきりしないところもあった
通告書は出ているので想定の答弁は、本人か下の方が準備していたのかわからないが
基本的には以前から発表している方針とか意見と異なるようなことはできない
行政の連続性とはそういうもので、一旦言ってしまったら最後なかなか途中で変更したり
間違いを認めることは難しいようだ
話は変わって、ある事柄を条例化するために、その下調べとしての会議に参加したことがあった
会議は月一のペースで、参加者が言いたいことを言い合うような雰囲気で行われ、ひとつの結論として
条例化するための方針というよりは、条例化以前に解決すべき問題が多数あることを確認していた
その会議の結果は上の段階の会議によって更に検討される事になったが
自分たちが出した結論等が次の段階でどの程度反映されるか気になって
その上の段階の会議を傍聴し続けた
だが、その会議は少し不安を覚えるものだった
その一番の理由は職員の人事異動が行われてしまったこと
作業部会と名付けられた自分たちの熱気を帯びて行われた会議には
市の職員が同席しており、こまめにメモを取っていた
つまりはその会議で話されたことの細かいニュアンスも彼らは知っていた
ところが彼ら(二人の主だった人物)は人事異動でそこからいなくなった
作業部会の細かなニュアンスを知っている人物がいなくなることで、それまでの(自分たちが参加した)
会議の内容が反映されず、そのかわりにステップだけはキチンと踏んでいる条例づくりのアリバイ
に自分たちの会議が使われないか不安を覚えた
実際のところ、傍聴している限りにおいては作業部会のニュアンスは徐々に薄くなっていった感がある
昨年度末、作業部会に出席していた職員の方に、移動する前に作業部会の内容は後任の人に十分伝わるのか
と聞いたことがあったが、市では人事異動が行われる場合
前任者は後任者に継続している課題について申し送りをしたという種類を作成することになっているらしい
それを受けて今度は後任者は前任者から確かにその申し送りを受けたとの書類を作成し
それを見ていた上司は確かに組織として情報の共有はなされたとする書類を作成するとのこと
しかし、実際のところ書類だけではニュアンスまでは伝わらない
結果的には行政の連続性の観点からの部分だけ、あるいは今回の場合は「条例化するという目的」だけが
伝えられることになった(今のところ)ようだ
これらの過程が現在の国会でも似たような形で行われているのではないか
と想像してしまった
運悪く現在の内閣府に配属された人物は、実はよくわからない問題について答弁の一貫性を守るためにだけ
頑張らなければならないような、、、
その立場の人間は、明らかに世間一般では通用しない理屈を言い続けなければならない
それは忖度が働くとかいうのではなく、一貫性が欠けることへの気持ち悪さもあるのかもしれない
ということで、いろんなことは一旦口に出したらなかなか途中で変えることは難しい現実を
今更ながら思い知ったということ
何事も最初が肝心ということだろう