パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

読みかけの本と読みたい本

2024年12月11日 09時34分43秒 | 

先日、友人のお母さんのお葬式に列席した時
キリスト教の牧師さんが話されたことが気になった

「エッセンシャルというのは必要不可欠という意味です
  世界中のどの地域にも宗教はあります
 だから宗教は人類にとって必要不可欠なものです
 また、ほとんどの宗教はあの世のことを扱っています
 キリスト教も、、、」

普段耳にするエッセンシャルはこう言う意味だったのか!
と初めて知ったのは恥ずかしいが、確かに宗教というものは
人類には心理的必然性があるように思われる

そこで思い出したのが昔読んだ3冊「世界宗教史」ミルチア・エリアーデ著

本棚にひっそりと並んでいたのを、今ならどう感じるだろうかと
引っ張り出して、ところどころ読んでみた
しかし、情けないことに何も覚えていない
かすかな記憶にはどの宗教にも「イニシエーション」(通過儀礼)が存在する
ということぐらいだ
今読んでも手応えはありすぎて、昔、本当に読んだのか?
とさえ思うが、これは部分的に拾い読みしたい気分
(今はユダヤ教絡みのところ)

ところで自分は同時進行で何冊かの本を読むタイプではなかった
一冊をとにかく終えてから次に取り組むのが常だった
しかし、困ったことに今は読みたい本が一気に増えてしまった

図書館で借りたのは村上春樹と並んでノーベル賞候補と言われる
金井美恵子さんの「スター誕生」

一つ一つの文章がとても長くて、野坂昭如の「エロ事師たち」を思い出した
それからプルーストの「失われた時間を求めて」と文体が似てるな!とも

ところで最近の世の中は「法に抵触していない」との言葉で芳しくないこともスルーされる
傾向にあるが、そもそも「法の存在意義」は一体なんだろうか、、
と考えるうちに思いついたのは「法の精神」モンテスキューの本
何が書かれているかは全くわからないが、今の気分に合いそうとの直感でアマゾンで購入した


これは面倒くさい本だが、とても面白い
西欧人の知識人の懐の深さに驚く

アマゾンで購入した最近の本は「赤松小三郎ともう一つの明治維新」

少し前に読んだ「江戸の憲法構想」の中に、幕府の中にも民主主義的な考えを持った
赤松小三郎という人がいて、生きていたら世の中は今とは違ったものになったとされるが
彼はテロによってその役目は果たすことができなかったとあった
自分は運の悪い人はどうしても気になってしまうし、読むべきとの使命感に襲われて手に入れた

そして今年中に読み終えないと!と脅迫観念に襲われるのが「香子」紫式部物語 帚木蓬生著

5冊ある中の最後の一冊だ
「光る君へ」の進行と合わせて読んでいたが、これは何としても今年中に最後のページに
たどり着きたいものだ

ということで、少なくとも今は「読みたい」意欲とか衝動があることにホッとしている
なかなか偉いぞ!と自分で自分を褒めてる毎日

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