ビートルズがある時期から演奏活動をやめて録音室に閉じこもり
今までにない録音テクニックを磨いて独自の世界観を作り出したが
カナダ人の変人ピアニストグレン・グールドも録音室に閉じこもって
まるで自分との対話のような音楽を残した
(個性的な、新しい発見のある演奏だったが、自分には孤独すぎて辛かった)
ナマで見る人のいないスポーツ競技
オリンピックは首都圏は無観客で行われる様になった
不意に思い出したのはこのビートルズとグレン・グールドのことだった
ビートルズはいろいろやり尽くしたあとで、やはり聴衆を前にした演奏が
必要だと感じるようになった(特にポールは)
音楽で目の前に聞く人の存在が絶対必要だったのは
カラヤンの前のベルリン・フィルの指揮者フルトヴェングラーだった
彼には息をひそめて静寂を待つ聴衆が生み出す緊迫した空気感が必要だった
また肌で感じ取れる聴衆の興奮も彼の指揮に影響を与え、
指揮行為とは聴衆と演奏家の両方でつくるものだと信じていた
スポーツの世界でもきっと肌で感じる観客の興奮や緊迫感がアスリートの精神や身体に
何らかの影響を与えるものと思われる
その証拠にホームのサッカーチームはハイテンションで戦い抜くことができて勝率も高い
録音室で作られる音楽と同じような、まるで記録会のようなオリンピック
果たしてそれが真にオリンピックの戦いなんだろうか
だから観客を入れるべきというのではなくて、そもそも観客がいないような大会は
行われるべきか、、と大いに疑問がある
今回のオリンピックでいろんなことが明らかになった
オリンピックはもはやクーベルタン男爵が望んだ姿にとどまることはできず
単に商業的なイベントになってしまった
そしてその商業的な影響があまりにも大きいために、トランプさんが大騒ぎした
ディープステートがIOCという形で存在するかのような気持ちになった
確かにオーバーエイジが加入して可能性の高いサッカーは
強いチームと戦うところは見てみたい
だが、素直にそれを楽しめないだろうという気も湧いてくる
(それどころじゃない、と)
水泳もソフトボールも体操も、、、今は空虚に、、盛り上げの空気だけが作らていく
へそ曲がりの自分は、これがとても気持ちが悪い
仮に幸運にも被害が少なく終わったとしても、
自分はこのような失態を繰り返した人々を支持することはできない
だが、多くの人はそう感じるか、、、
世の中は難しい
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