北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊退役砕氷艦しらせ 解体から一転、保存の可能性浮上

2009-02-08 22:13:51 | 海上自衛隊 催事

◆ウェザーニューズが名乗り

 海上自衛隊の砕氷艦として活躍をつづけ、2008年7月に除籍された砕氷艦しらせ、ですが、保存をめぐり引き取りを希望する企業が出た、とのことです。

Img_2470  解体処分が決定し、錨など一部の部品を保存し、廃棄される予定であった砕氷艦しらせ、であるが、この、しらせ、を管理する文部科学省南極地域観測統合推進本部に、気象情報会社ウェザーニューズが買い取りを提案していたことが1月27日わかったとのこと。もともと、自治体での受け入れを募集したものの改修に10億円、年間維持費に1億円を要する砕氷艦の受け入れ先はなく、一旦は廃止解体が決定していた。文部科学省は、一旦解体は決まったとしていて難色を示しているが、解体したのちの鉄材の中古価格が下落しており、解体もままならない状況である。

Img_2407  ウェザーニューズは、気象や環境問題の情報発信や議論の場として活用したい、と表明している。解体にも費用がかかり、2008年12月にも払下げされ、解体される予定であったのだが、前述のとおり、鉄材としての価値よりも解体費用の方が大きく、ここにウェザーニューズ社は、解体するにはあまりに惜しい、として名乗りを挙げており、一時決定した解体が撤回された場合は買い取りたいとの姿勢を示しているとのこと。

Img_2467  船舶の保存や中途半端に古い建物には非常に冷淡な日本、もう少しこの種の船舶の保存について考えてみてもいいのでは、と思ったりもする次第。なお、非常に蛇足ながら、しらせ、は小説日本沈没第二部に、調査船しきしま、として登場している。小松左京の日本沈没には、国民退避計画(D2計画)の本部が置かれている艦として、当時海上自衛隊最大の護衛艦である、はるな、が登場している。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二北大路機関 舞鶴基地・岐阜基地・名鉄・阪急の現在を伝え創立一周年

2009-02-07 10:26:51 | 北大路機関特別企画

◆2北 本日で運用開始から一周年

第二北大路機関[http://harunakurama.blog10.fc2.com/]、現在は2月3日撮影の写真のうち、こちらに掲載しきれなかった写真とともに舞鶴基地を総力特集中であるが、予備ブログとして発足して本日、一周年を迎えた次第。

Img_9671  舞鶴基地・岐阜基地・名鉄電車・阪急電車を写真中心の記事として扱い、このWeblog北大路機関のメンテナンスやPC不調時の予備ブログとして稼働を開始した第二北大路機関[以下2北]は、もともと一年前の本日、OCNブログサービスがメンテナンス中で更新できない状態であった為、急きょ立ち上げた、という経緯がある、Weblog北大路機関も阪急十三駅にて勢いで立ち上げたことを考えれば、こういうものは勢いが大切なのかもしれない。

Img_9647  岐阜基地関係では携帯電話からでもいち早く更新できるという強みがあり、2北は速報記事として、XP-1の飛行情報などを出すときにも重宝。なによりも、メインの北大路機関に何かあった時に、2北の存在が周知されていなければ、そちらの方も見てもらえないだろうという考えから更新もできるだけ、多く実施してきた次第。2北のアクセス数は1/15くらいのものではあるけれども、コメントなどの双方向機能が使われておらず、更に本文が少なく検索で引っ掛らないことを考えれば頑張っている方なのかな、と。

Img_3373  今年度は、ヘリコプター護衛艦ひゅうが建造による、最古参のヘリコプター護衛艦はるな除籍という節目の年であると共に、長きにわたって名鉄の代表的な電車として活躍してきた7000形パノラマカーが遂に定期運行から退く年であり、岐阜基地ではXP-1の海上自衛隊引き渡しや、待ち望まれるC-X初飛行への期待など注目の出来事が幾つかあり、2北を行っていることで定期的に足を運んだことに意義は多少あったのかな、と考えている。

Img_7868  2北は、この北大路機関が時間的に更新できない時などは、記事の元となる写真を提供するという役割も兼ね備えていることから、実は先月のもっとも忙しい時期、これは昨年八月ごろに、十二月から一月にかけて相当長期間更新が滞るだろうと考えていた時期に2北のタイマー更新機能を利用して凌ごうと考えていた時期と重なるわけだけれども、2北用の備蓄された写真群を利用し、更新を維持できた次第。

Img_8134  加えて、2北は、現在の舞鶴基地特集がその典型と言えるのだけれども、北大路機関にて掲載しきれなかった写真を掲載するという目的もあり、写真の隣にはレイアウト上必要な本文を配置しディテールを崩さないよう掲載しているので、本文を書くためには12~15枚の写真付記事を書くのに一時間ほど掛かってしまう。これが2北であると、10~15分ほどで完了するため、日の目を見ない予定であった写真も掲載することができた。

Img_5874  当初、舞鶴基地、岐阜基地、名鉄電車、阪急電車の四本柱で行く予定が、国鉄時代の車両が多く残るJR京都駅の発着列車を記録しておくという目的からカテゴリに京都駅が加わった。そして、中之島線開業に伴う塗装変更などで転換期を迎えた京阪電車についても新カテゴリとして加えた次第。もちろん、際限なく広げてゆくと焦点がぼやけてしまうため限界を設定する必要はあるものの、これからもできる範囲内で、カテゴリの基地や鉄道の“現在”を掲載していきますので、ご笑覧ください。

北大路機関

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次世代の新幹線運用を構想する 中央新幹線・北陸新幹線開業後

2009-02-06 20:34:30 | コラム

◆新幹線の未来

 N700系新幹線に追い抜かれる瞬間を撮影した写真が入手できたので、この写真を軸に、次世代の新幹線についての話題を一つ提示したい。

Img_5964  現在、東海道新幹線は、東京と名古屋、京都、新大阪を結ぶ過密路線の旅客輸送需要に対応する観点から、新幹線は一編成あたり300系・700系・N700系の普通車1123名&グリーン車200名、1323名定員という体制への共通化を目指している。高性能で定員も多い500系新幹線の山陽新幹線転用の背景にもこうした背景があるとのことだ。

Img_5969  他方で、現在、リニア方式の中央新幹線が長野県の経路における混乱を除けば整備計画が進められており、2025年には、東京から名古屋までの区間が開業する計画となっている。最終的には大阪まで延伸され、これによりJR東海は東海道新幹線とともに、のぞみ号を中央新幹線に、こだま・ひかりを東海道新幹線という基幹ダイヤのもと運行する構想である。

Img_5799  すると、現在、東海道新幹線の大きな旅客需要に対応するための普通車1123名&グリーン車200名、1323名定員体制についても余裕が出てくることが考えられる。すると、九州新幹線の東京乗り入れや、東海道新幹線の東北新幹線、場合によっては北海道新幹線と九州新幹線の直通運転について可能性は出てくるのかな、と考えた次第。

Img_5808  また、中央新幹線開業前であっても北陸新幹線が、過密状態の東海道新幹線を経由しないかたちで新大阪までの延伸が実現すれば、北陸新幹線経由での東北新幹線への乗り入れという可能性も出てくるかもしれない。この長距離を運行する新幹線が実現すれば、ビュッフェや食堂車、もしくは試作に終わった新幹線の寝台車計画も再び息を吹き返す可能性があるかもしれない。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都京福電鉄 地域の重要な交通手段であり不可欠な観光路線

2009-02-05 18:37:04 | コラム

◆嵐電特集

 本日は、京福電鉄、嵐山に乗り入れるということで嵐電として親しまれてるレトロな電車の収蔵してる写真を掲載してみる。

Img_6053  京福電鉄は、京都市内の観光地嵐山と阪急電鉄京都本線と連絡する四条大宮、そして北野天満宮や竜安寺、等持院や仁和寺といった京都有数の観光地を結び北野白梅町に向かう路線から成り、地下鉄東西線とも連絡している。運行本数が比較的多く、運賃も全線200円均一と判りやすいため利用者は多い。

Img_6062  京福電鉄は、路面電車としての区間も一部残っており、これは西院までのわずかな区間ではあるが、自動車の車道に軌道線を敷設し、運行している。日本に路面電車が誕生した最初の街が、ここ京都、つまり路面電車発祥の地という位置づけにあることを考えると、京福電鉄が発祥の地という面目を守っているようにも思える次第。

Img_5229  もともと京都市の路面電車は1895年に京都電気鉄道が伏見線の七条駅と下油掛駅との間を路面電車として開業したのを皮切りに、1957年には京都神戸間にあたる76.8kmの営業距離を有し、車両351両を誇っていたとのことであるが、1978年に全線が廃止されており、その後、京福電鉄が唯一の路面電車となった次第。

Img_5201  京福電鉄は運行されている路線が恵まれていたことと、また、自動車との並行区間が少なかったことから、今日に至る。何よりも運行本数が多いのと、市バスなどバス路線と比べて鉄道ならではの定時運行が利点としてあり、移動時間が読みやすいことから市内から嵐山までの移動には重宝されている。

Img_5237  非常に便利な京福電鉄ではるが、もう少し路線が長ければ、と思ったりもするしだい。そもそも、市電との競合を極力避けるという目的で路線が敷かれている背景もあるので、京福から市電に乗り換えれば便利な立地、というところから市電が撤退し、既に三十年以上という状況であるのが実情。

Img_6040  聞くところでは、市電の路線の多くの部分を地下鉄線で代替するという壮大な構想があったようだが、何分、ここは古都京都、地下鉄線を建設すればするほど遺跡や史跡が出てくるため、そのまま学術調査が終わるまで工事は中断、そのコストも負担しなくてはならないので建設は思うように行かず、路線は観光名所よりも山間部に北上していった次第。

Img_6056  市電に代わって公共交通の主役に乗り出しているのは市バスであるが、市バスは交通渋滞に巻き込まれやすく、加えて所要時間や乗り換えの利便性も悪いのは偽らざる実情。京福電鉄、あとは叡山電鉄もそうなのだが、移動に関する所要時間が読みやすいこの種の電車網は、もう少し広がらないのか、とこれは年始にも掲載したのだけれども思った次第。

Img_6069  例えば、北野白梅町から西大路通り、北大路通り沿いに地下鉄烏丸線の北大路駅まで延伸して、北大路バスターミナルの地下に乗り入れて地下鉄と連絡、そして北大路駅からもう少し延伸して、出町柳駅の叡山電鉄線と京阪電鉄線まで連絡できるようになれば利便性はもっと高まるのだろうなあ、と考える次第。

Img_6314  夜暗い時間帯に駅に到着する電車。駅があるというだけで、その地域は違ってくる。バス停と比べれば鉄道線は、地域へのポテンシャルが大きく、その分防犯効果もあるわけで、加えて軌道線は一般車両が乗り入れできないため、緊急時には緊急車両用通路として確保できる利点もあるはず、と考えたりもするしだい。

Img_6330  例えば、京阪の中之島線が新設されるまで、大阪の中之島は鉄道線が無かったわけだけれども、これは市電が昔、京阪や阪急が路線を建設していた祭に運行されており、競合を避けるという目的があり、特に京阪も淀屋橋延長か中之島延長かを検討した際に、中之島への乗り入れを断念したという背景がある。

Img_6321  しかしながら、市電が廃止されてのち代替手段が建設されず、中之島から鉄道線が消えた。京阪中之島線の建設でようやく中之島に鉄道が戻ってきた次第。大阪市の中之島の事例を考えると、京都市も市電廃止後の京都市内の鉄道輸送に関して、もう少し京都市は考えてもいいのではないかな、と思う次第。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特急タンゴディスカバリー号と特急まいづる号 京都~東舞鶴間を結ぶ

2009-02-04 22:58:48 | コラム

◆二つの特急

 舞鶴基地のまわりを散策するべく東舞鶴へ、そして田辺城を見学するべく西舞鶴へ。その道中、お世話になった特急車両についての写真と感想が本日のお題。

Img_6334  北近畿タンゴ鉄道がJRに乗り入れる形で運用するKTR-8000形気動車、タンゴディスカバリー号。二条駅に到着する様子。ディーゼル機関を内蔵する車両で、非電化区間での運行に対応している。この車両は、1996年に運用が開始された車両で、JR西日本において運行される車両としては新しい部類にはいる特急用車両だ。

Img_7164  183系特急電車にて運行される特急まいづる号。特急らしい風格と共に二条駅に停車する様子。車両は導入が1973年から、と古いものの、ヘッドマークを中心として、これこそ特急車だ、という風格を兼ね備えている車両だ。綾部駅にて、まいづる号の後ろには、特急たんば号を連結している。

Img_6332  タンゴディスカバリー号、比較的新しく、そして全面展望が多少は可能な配置から、車両として好きな部類に入るのだけれども、自販機のような設備は無く、編成の長さが短いことからか、車内販売は行われていない。この車両は、1~4号車が福知山行き、5~6号車が東舞鶴行となっていて、東舞鶴行は5号車が指定席、6号車が自由席という設定。

Img_6336  タンゴディスカバリー号は、運転台後方に、サロンスペースのような、オープンデッキを備えており、座席はないものの、テーブルと特大の側面窓が配置、途中の保津峡をはじめとして美しい情景を楽しむことができる。お手洗い周辺の設備も間接照明を採用するなど、JR時代の特急らしい設備を誇る。

Img_6340   ただし、これは気動車だからなのだろうか、翌日に乗った、まいづる号と比べると騒音が大きいようにも感じた。振動は、音と重なって心なしか大きく感じる。これは心理的なものだろう、ブレーキ特製からは、車輪がすり減りやすく、独特の振動が生じる183系とくらべれば揺れるはずはないのだけれども、つまり、内装では上なのだが、音は如何ともしがたいというところか。

Img_6339  終点の東舞鶴駅の様子。舞鶴線が結ぶ福知山京都方面、小浜や敦賀方面とを結ぶ小浜線ともに、本日は終了しました、という表示が、時計を見ても、2200時をやや過ぎた時間帯。隣の西舞鶴駅まで、また、隣の松尾寺駅までも距離があり、一杯やって家路につくには、やや早い終電の時間帯のようにも思う。

Img_7073  183系特急まいづる号が留置線に停車している。撮影したのは所変わって西舞鶴駅。183系というと、冒頭に記したような特急らしい面持ちとはかけ離れた印象であるが、これは編成の真ん中に中間運転台を設けたからである。乗客が比較的少ない嵯峨野山陰線での運用にはこうした工夫が必要ということだろうか。

Img_7079  この中間運転台は、名鉄7500形の中間運転台を思い出す。自販機がないのは、タンゴディスカバリー号にて運用されるKTR8000も、この、まいづる号に運用されている183系にも共通するところで、これは特急料金を撮って運行する特急として劣る点のようにも思うのだがどうだろうか。

Img_7088  もともと本数が少ない舞鶴線では、短距離の移動であっても特急も重要な移動手段だ。しかし、園部駅に近づくまで、特急は比較的ゆったりと走っている。園部を出ると、これぞ特急、これが特急というような速い速度で運行する。まあ、サンダーバードや、しらさぎ号に比べると振動はあるのだけれども、音は昨夜に比べると静かなような印象。

Img_7110  ただし、車内の古さは否めない。リクライニングシートひとつとっても、まいづる号の183系は、タンゴディスカバリー号のKTR-8000と比べれば古く、水周りもステンレスが強調された古い印象のもの。しかも、窓の高さがあるので、もう少し窓を大きく、そして縁を低くしてくれるとありがたい。

Img_7172  二条駅を出発する、まいづる号。これまでは、タンゴディスカバリー号と、まいづる号を24時間以内に両方とものることはなかったのだけれども、乗ってみると、183系にも古い良さがあることが実感できた次第。可能ならば、水周り付近や照明、リクライニングシートなどをリニューアルして、もう少しオープンスペースを考えてくれるといいとも考えるのだが、それでもこれぞ特急というべき車両は、新しいKTR-8000に十分対抗できるという感想だ。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘリコプター護衛艦はるな 舞鶴基地に顕在! 舞鶴撮影紀行

2009-02-03 23:21:43 | 海上自衛隊 催事

◆舞鶴基地の日常風景

 海上自衛隊舞鶴基地の写真を特集。ちょうど時間ができたので、前から見たかった舞鶴城[田辺城]と、久しぶりに、はるな、を見ようと足を運んだしだい。

Img_6728  昨夜お伝えした、“HARUNAらしい記事”といえば、群馬県の榛名山に行くか、舞鶴の護衛艦はるな、の特集でしょう。ということになったのだけれども、榛名山は、近くの浅間山が噴火を始めたので断念。ということで、舞鶴基地に行ってきました。とりあえず、2041時に二条駅を出る特急タンゴディスカバリー号で東舞鶴へ、そして2月10日に閉店のカプセルホテル赤レンガを利用して一泊。サウナでひと汗流す。

Img_6584  新造砕氷艦しらせ、建造は最終段階である。兆と一年前には上部構造物が完成しつつある段階でったのが、公試を行うまでに建造は進んでいる。こうやってみると、先代の砕氷艦しらせ、とイメージは非常によくにている。大きさもほぼ同じだし、もちろん、例えば煙突部分とか細部はずいぶんと違うのだけど。よくみると、機関は動いている模様。

Img_6614  舞鶴基地を見学する定番、小樽行きのフェリーが接岸し、海釣りの名所である前島埠頭から舞鶴基地の北吸桟橋を撮影。この日も数人の釣り人が釣り糸を垂らしていた。さて、舞鶴基地には、ヘリコプター搭載護衛艦はるな、護衛艦あぶくま、ミサイル護衛艦みょうこう、そして霞んでいてみえにくいが、護衛艦はまゆき、が停泊しているのがみえた。

Img_6609  海上自衛隊舞鶴教育隊の隊員がカッターによる訓練を行っていた。これは、カッター5162号型の一隻で、正式にはカッター5211号。海上自衛隊に59隻が配備されている。FRP製で基準排水量1.5㌧、全長9.0㍍、幅2.5㍍。動力は手動、つまりオールを漕いで機動するものだ。

Img_6499  前島埠頭の目の前の海域では、運貨船14号が作業中であった。この船は、運貨船9号型の一隻で、同型船は7隻が海上自衛隊に配備されている。載貨重量50㌧、全長27㍍で、速力は9ノット。貨物の輸送用にクレーンが搭載されている。船体は、前部にランプドアを有する交通船と同じかたちだ。

Img_6530  こんなところで何をしていたかというと、近くに国土交通省の人がいたので聞いてみたら、戦時中の爆雷が10個ほどみつかったとのことで、その回収作業をおこなっているとのこと。一瞬驚いたが、爆雷の中はヘドロ化していて危険はないとのこと、新聞にも出てたよ、と散歩中の老人からも教えてもらった。しかし、爆雷の回収作業を目前にしても、釣り人は何事もないように自らの釣果に注視している。

Img_6641  舞鶴市役所駐車場からみえる掃海艇桟橋。そろそろ退役が近い掃海艇あわしま[MSC-670]がみえる。もう一隻は、掃海艇とびしま。二隻の掃海艇はともに舞鶴地方隊第44掃海隊に所属している掃海艇だ。その背景に、舞鶴基地の旗艦ともいうべき、海上自衛隊最古参のヘリコプター護衛艦はるな。

Img_6770  文庫山に上る。山頂は福祉施設になっていて、早朝は市内バスも到着する。そこから、はるなを望見。自衛艦旗が掲げられ、舷門に隊員が待機している。満載排水量6800㌧、1973年に就役し、海上自衛隊最古参、海上自衛隊最初のヘリコプター搭載護衛艦は、いまなお現役である。

Img_6662  護衛艦あぶくま。後部にクレーンがみえているが、これは魚雷を好感しているところで、魚雷はこのあと、民間の輸送車両にて運ばれて行った。あぶくま、は地方隊用小型護衛艦として整備された最後のクラスで、現在の所属は護衛艦隊。満載排水量2900㌧で、護衛艦隊用に建造された護衛艦に準じる性能を有する護衛艦だ。

Img_6914  自衛隊桟橋前バス停にてバスを待つ最中、もう少しバスが来るまでに時間があったので、歩道橋に上ってみる。イージス艦みょうこう、車道を行く自動車と比べると、満載排水量9500㌧の護衛艦の大きさがよくわかる一枚だ。このあと、バスにて移動、舞鶴城[田辺城]などを見学した。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Weblog北大路機関 明日より2009年平常運行の予定

2009-02-02 22:44:18 | 北大路機関 広報

◆まる二日の徹夜を超えて

 諸般の事情で多忙な日々が続き、昨年夏ごろから書きためた記事を小出しにして、足りない部分はコネタにて賄うというWeblog北大路機関ですが、明日から平常運行の予定。

Img_7038_1 明日からは、北大路機関らしく、これぞHARUNAの記事!的な内容を掲載しまして、本年の行事撮影を開始したいと考えている今日この頃。忙しくないかと言われれば、11日までは忙しいのだけれども、一番の山場を乗り越えましたので、これでなんとかなりそう、という状況でして、再離陸の予定です。

Img_7535_1  まず、昨年から停滞している、航空自衛隊F-X次期戦闘機に関する考察や、最近アクセスが集中している新ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、などについても掲載を検討中。さらに、駐屯地祭や航空祭の詳報記事も順次掲載予定です。第2北大路機関の方にも、新年度以降新しい企画を検討していますので、これからもよろしくお願いいたします。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

航空自衛隊YS-11中型輸送機 ロールスロイス社製ダートエンジンの響きとともに

2009-02-01 22:49:05 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆多忙につきコネタ

 本日も多忙につきコネタです。本日の記事は、もともと第二北大路機関(http://harunakurama.blog10.fc2.com/)用に蓄積していた写真群のなかからの掲載。

Img_2709  航空自衛隊が輸送機として運用しているYS-11中型輸送機。京都から少し離れて、大阪、特に大阪城や新大阪駅なんかでは、意外なほど低く伊丹に向かう旅客機が降りてくるので驚かされる。一方の京都市上空には、なにぶん近くに空港が無いので旅客機は飛行機雲を描くほどの高度のもの以外はなかなか見ることが出来ない。

Img_2716  代わって京都上空でみかけるのは自衛隊機。戦闘機などはさすがにみることは無いものの、注意深く耳をすませば、ロールスロイス社製ダートエンジンの響きが聞こえてくることは多少ある。紅葉のときなどは、いつもよりも低く飛んでいるようなきがするのは気のせいだろうか。

Img_2718  さて、日本国内のエアラインからは引退して久しいYS-11であるけれども、航空自衛隊、海上自衛隊では適当な後継機が無いことと、さらに国内エアライン用の予備部品の備蓄が十分にあることも手伝って、まだまだ現役で飛行している。他方で、YS-11の後継となる国産機は、MRJが構想段階であるのを除けば、長い期間、空白期が出来ている。航空機の技術では、まだまだ先進国と言えない象徴のようにも思える次第。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする