北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【防衛情報】ポーランド空軍サーブ340AEWとカタール空軍F-15QA,フィリピン空軍JAS-39

2023-10-23 20:12:48 | インポート
■防衛フォーラム
 今回は空軍関連の話題を纏めてみました。

 ポーランド空軍は初の早期警戒機としてサーブ340AEWを選定しました。サーブ社によればポーランドからサーブ340AEW早期警戒機2機の発注があり、その受注額は6億スウェーデンクローネで技術サポートや地上設備と教育支援や予備部品などを含んだ総合費用としています。サーブ社の発表では2025年までに2機を納入するとのこと。

 サーブ340AEW早期警戒機はスウェーデン空軍ではS-100Bアーガス早期警戒機として採用、カヌー型のエリアイPS-890-AESAレーダーを搭載し左右120度の全体で240度にわたり300㎞から400㎞以遠の航空機や船舶などを監視可能としています。比較的安価であり、既に9か国で採用され、ポーランドは10か国目のユーザーとなりました。

 PS-890-AESAレーダーは非回転式であり、240度までのみを観測するために死角が生じることは難点とされています。他方、この選定はロシアウクライナ戦争を受け防衛力近代化を急ぐポーランド軍には、建国以来初の早期警戒機を導入することとなり、F-16戦闘機やFA-50戦闘機、そして今後はF-35を導入する同国の空軍近代化が進みます。
■防衛フォーラム
 B-2戦略爆撃機の話題なんですがB-2は見た事が無いのですよね。

 アメリカ空軍はB-2戦略爆撃機レーダー更新へレイセオン社と契約を締結しました。契約金額は1億7505万ドルで、AN/APQ-181マルチモードレーダーシステムへの換装などが主軸となっています。AN/APQ-181はAESA方式のレーダーでありGPS及び航法装置との連動、またリンク16との連接機能などを改修の対象にしているとのこと。

 B-2戦略爆撃機はアメリカンスピリットの愛称とともに冷戦末期に設計されたステルス爆撃機ですが、あまりに高価過ぎ量産数が限られるとともに維持費も高く、後継機B-21レイダーが開発されています。しかしB-21の戦力化までまだ一定の期間があることからB-2爆撃機についても近代化改修が継続的に進んでいることを意味しています。
■防衛フォーラム
 グアムミサイル防衛について。

 アメリカ国防総省はグアムの防衛施設ミサイル防衛射撃試験を2024年末に行う方針を示しました。計画は議会上院の承認待ちで、方針は8月9日にアラバマ州ハインツビルにて開かれたアメリカミサイル防衛庁主催の宇宙ミサイル防衛シンポジウムにおいて示されています。国防総省は2024会計年度に80億ドルのミサイル防衛費用を充てています。

 グアムの防衛施設ミサイル防衛射撃試験は2024年にグアムに設置される指揮統制システムと海軍のイージス駆逐艦を連接することで行う方針といい、弾道ミサイルと巡航ミサイル及び極超音速ミサイルに対抗するもので、海軍のイージス艦との連接を進めつつ今後進む陸軍のミサイル防衛システム強化を待って総合的なミサイル防衛を行うとのこと。

 グアムはアンダーセン基地やアプラ軍港など、西太平洋地域におけるアメリカ軍戦略拠点であり、座に地米軍基地や在韓米軍基地には難しい核関連装備の拠点としても機能します。この為に北朝鮮弾道ミサイルや中国とロシアの弾道ミサイルや巡航ミサイル、極超音速兵器にも狙われる懸念が高く、ミサイル防衛能力強化が大車輪で進められています。
■防衛フォーラム
 F-35運用国が間もなくもう一つ増える。

 ベルギー空軍向けF-35A戦闘機初号機が最終組み立ての段階へ進みました。ベルギー空軍は旧式化したF-16戦闘機の後継機としてF-35戦闘機を選定、計画では34機を導入します。今回の最終組み立てはアメリカ本土テキサス州フォートワースにあるロッキードマーティン社のF-35工場で、各種センサーを搭載する四個の機体モジュールが接合された。

 F-35の最終組み立ては機体部分を組み立て、エンジンの搭載やコックミットの挿入などが行われ、電子戦システムなど主要機材を装着するとともに第五世代戦闘機の重要な要素であるステルスコーティングが行われます。ベルギー空軍向けF-35A初号機はAY-01の名称で呼ばれており、2023年後半にも初号機はロールアウトを迎える見込みという。

 AY-01のロールアウトとともにベルギー空軍操縦要員のF-35飛行訓練も開始される計画で、先ず2025年にもアリゾナ州のルーク空軍基地において飛行試験を実施、そして2025年内にフロレンヌ空軍基地へ配備され、最終的にクライネフローゲル空軍基地を加えた二か所での運用を計画していて、他方、退役するF-16は海外供与などが期待されています。
■防衛フォーラム
 MQ-9の生存性を高める試み。

 アメリカ空軍はMQ-9リーパー無人機へALQ-167電子戦装置を搭載し飛行試験を実施しました。これは既に4月よりネバダ州クリーチ空軍基地において開始されていたものが最近公開されたもので、更に前に地上試験も行われていたとされています。昨今黒海上空などでMQ-9リーパー無人機が妨害行動を受けている最中の発表となりました。

 ALQ-167電子戦装置はポッド方式を採用していて、アメリカ空軍では既にF-16戦闘機での運用が開始されています。この数か月間、ロシアウクライナ戦争の最前線ではロシア軍電子妨害装置の威力が発揮されており、対策が施されていない無人機の運用が困難となっています。MQ-9は軍用開戦と衛星管制を受ける航空機ですが早晩脅威に曝され得ます。
■防衛フォーラム
 アルメニアからナゴルノカラバフを剥ぎ取った国の話題だ。

 アゼルバイジャン空軍はソ連製Su-25攻撃機の改修をトルコで行う方針です。この方針はトルコのイスタンブールで開催されたIDEF国際防衛産業展において示され、TAIトルコ航空宇宙産業がSu-25攻撃機を改良することを発表、アゼルバイジャンのアギルグルバノフ国防副大臣とトルコのハルクグルグン大統領府武器輸出担当官が立ち会った。

 Su-25攻撃機はアメリカ空軍のA-10攻撃機と並んで世界でも数少ない対地攻撃専用機であり、アゼルバイジャン空軍はクルダミール空軍基地へ配備しています。他方、この近代化改修には従来ロシアが参加していましたが、ロシアウクライナ戦争の影響によりこれらが難しくなり、F-16近代化改修などで技術を有するTAIへ協力を要請したかたちです。
■防衛フォーラム
 C-130の方が良いと思うのですが。

 インド空軍は検討中のMTA中型輸送機計画へエアバス社よりA-400M輸送機の提案を受けました。インド空軍が想定しているのは36か月以内に機体をインド空軍へ納入可能であるとともに18tから30tまでの輸送能力を持つ機体で、現在の有力候補はアメリカのロッキードマーティンC-130J輸送機、ブラジルのエンブラエルKC-390輸送機です。

 MTA中型輸送機計画が構想するのは現在使用するアントノフAn-32輸送機が老朽化していることによる、ただアントノフAn-32は小型輸送機であり貨物輸送能力は最大6.7t、兵員50名か空挺兵42名を輸送します。このため求める輸送能力は18tから30tと幅が大きく、エアバスA-400Mは今回応募した候補機中で最大規模の機体となっています。
■防衛フォーラム
 海兵隊もMQ-9を使う。

 アメリカ海兵隊はMQ-9リーパー無人機の運用を開始しました。アメリカ海兵隊発表によれば、8月2日、ハワイのカネオヘベイ海兵航空基地において第3無人航空隊のMQ-9無人機初度作戦能力獲得に関する記念行事が挙行され、アメリカ海兵隊は世界の水陸両用作戦部隊の中でも最も有力な無人航空機部隊を整備している点を強調しました。

 フォースデザイン2030に基づき、アメリカ海兵隊は従来の水陸両用戦部隊から、インド太平洋地域における中国軍脅威に対抗する新しい装備体系への劇的な改編を進めており、戦車などの重装備を全廃するとともに航空部隊も縮小、たいして洋上の中国海軍部隊に対抗可能である無人航空機部隊とミサイル部隊を大幅に増強する改編を進めています。

 MQ-9リーパー無人機は20時間以上の警戒監視能力を有するとともに、スティンガーやサイドワインダー空対空ミサイル、JDAM精密誘導爆弾やヘルファイアミサイルなどを搭載し限定的な空対空戦闘や有用な空対地戦闘能力を有していて、また敵戦闘機からのミサイル攻撃を想定し、IRフレアーなど機体自衛装置の搭載改修が進められています。
■防衛フォーラム
 今度こそ戦闘機導入となるか。

 フィリピン空軍はスウェーデンよりJAS-39グリペン戦闘機を導入する方針で、8月14日にケソン市で開かれたアニカトゥーンボーグ在比スウェーデン大使とフィリピンのジルベルトテオドロ国防大臣との会談においてスウェーデン政府がJAS-39戦闘機を供与する方針を正式に伝えました。フィリピンは次期戦闘機として12機の航空機を求めている。

 JAS-39戦闘機についてフィリピンが本格的に導入を検討したのは2016年頃であり同年9月にサーブ社もマニラへ事務所を開設する方針を示しています。このころアメリカはF-16V戦闘機の売り込みを強化していましたが、サーブ社は同社で実績のあるリース方式も含めたフィリピンへの配備を提案、2022年にスウェーデン議会も輸出を承認しました。

 FA-50戦闘機、韓国製戦闘機12機が現在のフィリピン空軍の戦闘機部隊となっていますが年々厳しさを増す南シナ海情勢を前に軽戦闘機として設計されているFA-50戦闘機では不十分という認識があり、一方フィリピンは南沙諸島問題が激化した1992年頃から戦闘機導入を模索しており、予算難を乗り越え30年を経て具現化の可能性が出てきました。
■防衛フォーラム
 イーグルも息が長いもので。

 カタール空軍はF-15QA戦闘爆撃機の導入計画を完了しました。これはF-15QAカタールアドバンスドイーグル36機の導入計画においてすでに納入された31機に加えて最後の5機がこのほどカタール空軍へ納入されたこととなります。今回の導入計画は内1機が納入前にアメリカ空軍が飛行中2021年に墜落し、1機を補填に生産しています。

 F-15QAカタールアドバンスドイーグルはカタール空軍が旧式化したフランス製ミラージュ2000戦闘機の後継機として選定されたもので、フランス政府が強く推したラファール戦闘機に打ち勝って採用された経緯があり、カタールではF-15QAカタールアドバンスドイーグルをアバビル、メッカのカーパ神殿を守った伝説の鳥たちの名を冠しました。

 アバビルの名の通り、イーグルシリーズでは最も先進的な装備を持ち、搭載する各種装備は、拡張型ハードポイント、AN/APG-82(V)1AESAレーダーやF110-GE-129エンジン、JHMCS統合型ヘルメットマウントディスプレイに19インチというLAD大型ディスプレイ改良型グラスコックピット、MAWSミサイル警報装置などが採用されています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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ウクライナ情勢-ロシア軍第1親衛戦車軍第6諸兵科連合軍第25諸兵科連合軍クピャンスク攻撃の失敗

2023-10-23 07:00:05 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 日本は多過ぎと指摘される将校の数というのは重要だと改めて。ロシア軍はかなりの指揮官損耗を抱えていると繰り返し指摘されていますが結果として攻撃が緩慢となっています。適正数は難しい。

 第1親衛戦車軍、第6諸兵科連合軍、第25諸兵科連合軍はクピャンスクとリマン地域において限定的な戦果を収めた、10月18日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告がその概要を分析しました。特筆すべき点は、第1親衛戦車軍、第6諸兵科連合軍、第25諸兵科連合軍というかなりの戦力を投入したが、戦果が限定的でしかない、という点でしょう。

 オスキル川まで前進しルガンスク州での緩衝地帯を形成することが目的ではないかとイギリス国防省は分析しています。ロシア軍のこの地域の攻撃は10月に入り激増していますが、ただ、限定的な前進による損害も大きく、イギリス国防省はウクライナのこの地域における防衛線の概況から、突破口を得られる見込みは非常に薄いと分析しています。
■ロボティネ南西地域
 昨年末から三月にかけてのバフムトと似た状況がロボティネ周辺で醸成されているのでしょうか。

 ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した戦況報告によればウクライナ軍はロシア軍攻撃を以下の地域で撃退したとのこと、クピャンスクの南東19kmにあるイヴァニフカ、スヴァトヴェの南西20kmにあるマキィフカ。対してウクライナ軍はバフムト南西5㎞地点にあるクリシチフカにて前進しロシア軍を排除、鉄道線を確保しつつあるもよう。

 ロボティネ南西地域ではウクライナ軍が奪還に成功した地域がロシア軍の威力偵察を繰り返し受けているというウクライナ軍参謀本部発表をISWは紹介しています。その上でロシア軍の行動について、ロボティネ地域でのロシア軍後退は作戦計画にない敗走であり、この地域を再確保するべく威力偵察を行い兵力を集中しているとISWは分析しています。
■ドニエプル川渡河作戦
 架橋出来ない限り大きな転換は無いのかもしれない。

 ドニエプル川渡河作戦について、ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した戦況報告によれば、10月17日から18日にかけウクライナ海兵隊の2個中隊規模の部隊がヘルソン州東岸地域にあるピシャニフカに攻撃を行い、警戒中のロシア軍と戦闘になったとの事ですが、ロシア軍筋の情報としてウクライナ軍は橋頭保確保に至っていないもよう。

 ドニエプル川渡河の概況は、ピシャニフカとポイマに対して中隊規模の舟艇部隊が渡河を図っているもよう。ただ、ISW分析によればこの地域においてウクライナ軍は戦果拡張に必要な大規模な機械化部隊を渡河できる体制を確立していないとしています。他方、この戦線はクリミア半島への接近経路であり、ロシアには神経質な要素であることは確かです。

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【日曜特集】小牧基地オープンベース2019【13】小牧で!ブルーインパルスが大空に!(2019-11-09)

2023-10-22 20:22:22 | 航空自衛隊 装備名鑑
■アクロバット飛行凄いね
 皆さんお楽しみの浜松基地航空祭がいよいよ来週ですね。

 ブルーインパルス飛行展示、小牧基地航空祭にて見ることができるようになりましたのはなかなか驚きでした、こういいますのも小牧基地雄編住民は騒音問題、特に民間機ではなく自衛隊機の騒音やその他の問題にウルサイもとい敏感で、抗議が凄いのだという。

 アクロバット飛行は航空法違反だ、という主張まであるそうで、それならば防衛出動なんかも対応できなくなる、このあたりまで考えずに知った部分だけを主張されますと無知を晒すようで。自衛隊機の運用は防衛庁の航空機の運航に関する訓令に依拠し行われている。

 昭和 31 年防衛庁訓令第 34 号としてこの防衛庁の航空機の運航に関する訓令が示され、この枠内において実施されています。予定飛行空域の気象状況並びに着陸予定地飛行場等及びその航空保安施設の状況を確認し示された飛行計画に基づく、条件付けがあるのだ。

 着陸予定地の状況、航空保安施設の状況、航空機の状況、乗組員の技量等を考慮して安全な飛行計画の作成が行われ、その中には広報業務も任務飛行として含まれています。なにも趣味で勝手に飛ばせば問題なのでしょうが、飛行計画に基づく任務飛行、ということ。

 広報行事、そもそもわが国には防衛力への偏見というものが存在しますが、この偏見というものの価値観や背景というものを、ある程度防衛に関する関心と共に知識を有する、調べるという基本的姿勢だけでも時間という有限なリソースが必要ではある、努力が必要だ。

 防衛力そのものについては、理解するには、専守防衛と共にアメリカという同盟国は存在するものの片務的な同盟と揶揄されるとおり、相互の防衛力を理解するには当事者同士だけで良く、国民が知識としてさえ防衛に参画する機会は、ある程度の選択が必要でした。

 義務教育で教えてくれるわけではなく、また新聞などでそうした情報が無限に掲載されるわけではない、故に誤解と偏見が生じる、こうしたもの、これまでは、そんなものか、と理解できる側とできないものの境界線を考えさせられたのですが、この数年認識が変わる。

 COVID-19新型コロナウィルス感染症、まあ、このCOVID-19新型コロナウィルス感染症には航空祭が中止になるだけではなく日本だけで数万の死者がでるという緊張が走ったのですが、その前に、ただの風邪だとか感染者は嘘だとかワクチン陰謀論などがでた。

 コロナウィルス陰謀論というのは、これはまさに理解の不足と調べる努力の欠如、海外論文や公的研究情報を無視して、都合の良い情報だけを取捨選択し物語を組み立て、主義主張を重ねるという構図が、これは防衛への無理解による俗説の醸成と非常に共通点が。

 報道がすべて正しいという主張を重ねるのではないのですが、少なくともファクトチェックに相当の費用を投じているとともに、これまでファクトチェックを機能させたことにより一定程度の正統性を得ている、という簡単な事実への欠如があるのではないか、と。

 ブルーインパルスは、小牧基地周辺での飛行展示がこれまで反対運動などにより行えていなかったわけですが、国際航空宇宙展に関わる中部国際空港周辺での飛行展示へ小牧からリモートで実施した際に、同日が航空祭という事で曲がりなりにも参加実績を積む。

 アクロバット飛行、凄いね、というだけの話題なのかもしれませんが、ここに来るまでの長い時間というものを思い返しますと、ブルーインパルス飛行展示が小牧基地で見られるとはねえ、と周りの方々の感動の輪の中に自然と入ってゆく気分となるのですよね。

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【G3X撮影速報】第10師団創設61周年守山駐屯地祭【1】師団祭久々の一般公開(2022-09-05)

2023-10-22 20:00:15 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団創設61周年
 自分は晴天に御縁が深いとは思っていたのですが快晴というのは嬉しい誤算でした。

 第10師団創設記念守山駐屯地祭、久しぶりに一般公開されました。北大路機関にとり、Weblog運営開始の2005年以来毎年欠かすことなく行けていた行事というのは第10師団祭守山駐屯地祭と岐阜基地航空祭だけ、第3師団祭は疾病や震災などがあった。

 COVID-19、しかし第10師団も巨大台風や東日本大震災には師団祭の時期が偶然大きく逸れていたことで毎年挙行されていましたが、COVID-19新型コロナウィルス感染症には、流石に勝てなかった、という。2020年と2021年の師団祭は中止となってしまう。

 2022年はどうだったんですか、行ったんですよね、と期待されそうですが、まさかの出来事が起きました、こういう日もいつか来るだろうと思っていた、世界規模のパンデミー流行禍はある程度想定していましたし、核戦争も中東や中央アジアで起こるかもしれない。

 しかし、まさか、まさかですよ。岐阜基地航空祭と守山駐屯地祭が同日に行われるとは思いませんでした。だって祇園祭と天神祭も日程が分れているじゃありませんか、そこで岐阜と守山かなり考えたのですが、2021年は岐阜基地航空祭の方に行く事としまして。

 第10師団祭、昨年は雨で大変だったという。艦船モデラーの老紳士の方にお教えいただきました。なんでも肝心な時に雨雲がカーテンの様な豪雨を伴い名古屋市を通過して集中豪雨のように降って退避退避と見学者の方が右往左往する中で式典は威風堂々と、と。

 岐阜基地航空祭も昨年は雨天が迫ってきたのですが、天候偵察の結果、豪雨が近いと判断し、特に午後からは飛行できないほどの豪雨となるだろうから午後に予定の岐阜基地名物“異機種大編隊”を急遽午前中に切替えまして、中止になる前にもう飛んでしまったわけ。

 酒井秀典師団長は2022年12月23日補職発令、見たことある人だなあとおもっていますと前任が中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令、第1ヘリコプター団長や第11旅団長を歴任し、その前は陸上自衛隊航空学校副校長、ああ行事で見ている人だね。

 部隊を強く、隊員を幸せに。師団長の統率方針とのこと。中部方面総監堀井泰蔵陸将が全く同じことを方面隊行事において訓示されていましたので、親しみがある。鍛えると叩くことは違い合理的な組織でなければ強くなれない、最近の米陸軍の方式とかさなる。

 雨天雨天、といえば、昨年も凄かったそうですが、この師団祭の当日も予報では雨天というもので、実はかなり覚悟していました、カメラバックは手荷物検査で呆れられるほどに雨具を準備し、逆にカメラ機材は最小限、カメラを予備含め四台とレンズ、だけれど。

 雨天ということでカメラ機材は第一線機材をそろえるのではなく一眼レフこそEOS-7Dmark2を抱えましたがEOS-5Dmark4は当然のようにお留守番、赤ハチマキの白レンズも全員お留守番で緑ハチマキで小さなDOレンズの望遠レンズのみを準備して。

 快晴、といっていいのでしょうか。晴れてしまいまして、これは嬉しい誤算です。隊員を幸せに、という師団長さんですが、晴れ男なのでしょう、堀井総監もものすごい晴れ男でヘリで移動していると雨天の方から避けてゆくそうですが酒井師団長もなかなかです。

 観閲行進準備、この号令が聞こえたように思ったのですが、さてここで想像もつかない事が起きるとは。撮影位置は観閲行進を真正面から迫力ある構図で収められるのですが、よくよく観察していましたらば気づけたような、そんな出来事は、次回紹介しましょう。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-下京,イタリアンバルのランチとともに現代の執筆を考える

2023-10-22 18:22:11 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 基地で撮影し帰路に喫茶店に立ち寄りノートパソコンにPHSアンテナを差し込み限られたバッテリー駆動時間内に写真を加工し記事を作成していたのが2006年くらいでしたか。

 北大路機関は日々多くの話題を紹介していますが、記事作成には写真を撮影し情報を収集するとともに分析し、誤字脱字に留意しつつ添削校正を行い、と結局のところは文字が重要となります。その基本となる文章は列車移動や食事の零細時間も有効活用する。

 フリック入力の方が早いかキーボード入力の方が早いか、こんな議論があるそうで。フリック入力、スマートフォンとかの入力方法で指先からタッチパネルを滑らせる方法ですが、キーボード入力の方が馴染みがある。そこでランチタイムの際に試してみました。

 ITALIAN QUATRO、下京区総合庁舎の直ぐ近く下京区塩小路通烏丸西入東塩小路町、ランチタイムも営業しているイタリアンバル、休日限定ランチが前菜と主菜をえらべてフルコース的な豪華さで、そしてここ平日はパスタランチが妙に美味しい割にお手ごろ。

 本日のパスタを注文しつつ。フリック入力でちょっと長文を試してみます、なんとなれ今は2020年代、聞けば大学生さんがフリック入力で卒業論文まで執筆するという。これ、不可能ではないと思うけれども一万字にまとめる情報量を小さな画面で仕上げるのかあ。

 トマトベースで生ハムの載ったパスタ、注文してみて驚いたのですが、生ハムはそのまま載せられるのではなく一緒に和えられて加熱されているのですね。パルメザンチーズで和えられていたのですが、乳製品の滋味がトマトの酸味と和えられていてこれなかなか。

 パスタはアルデンテ具合で好みが分かれると思うのですが好みというのは個人差がありますので、茹で上がった小麦の香りにオリーブオイルとともにソースに絡めた段階で供されるところ、ここで一口目に美味しい、と直感したお店は、大切にしておいてそんはない。

 バルの時間帯はね、鱧と万願寺のアヒージョや牛タンのボッリートとか、みすじの赤身ステーキとかにミラーコロの赤ワインやカルロマーノの白ワインとかを合わせて頂くと美味しい。ランチタイムというのは夜の本番に備えたお店のプレゼンテーションみたい。

 紅茶を食後に頂きつつフリック入力、ううむ、iPhoneで短いメールを送るのにはフリック入力は簡単ですけれども、1000文字を超えるとPOMERAでキーボード入力した方が早いよね、一万字超えると添削も大変そう、今の子は凄いと思いお昼ご飯を終えました。

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【京都発幕間旅情】ロマンスカーEXE,小田急30000系電車-小田原駅にEXEとEXEαエクセアルファの転換期を見る

2023-10-22 07:00:29 | コラム
■ゴールドからシルバーへ
 EXEのリニューアルをみていますと塗装がゴールドからシルバーになっているように見えるのです。

 小田急30000系電車、Excellent Expressで略してEXE。なにか近年の京阪特急がそのまま使っていそうなネーミングを先取りしていますが、京阪沿線民に言わせるとそもそも戦前にロマンスカーを走らせていたのは京阪なので取られた側だ、という言い分でした。

 EXE、1996年から運用が開始されまして、それまでロマンスカーといえば名鉄の7000形パノラマカーを持ってきたような3100系以降、7000系に10000系と全面展望車のイメージが定着していたことですし、この30000系は展望車がないのか、という電車です。

 箱根に言うほど行くか、というロマンスカーへの需要の相違点が30000系開発の背景にあったといいまして、要するにロマンスカーというよりも混雑する普通列車や急行列車に代えてビジネスユースの特急、という需要を想定し1990年代に開発されたという。

 ロマンスカーも東海道本線と隣接する小田原駅から見ますと、確かにビジネスユース、湘南新宿ライン快速電車のグリーン車という発想に重なるものといえる電車で近年有料特急を運行してこなかった私鉄が挑戦しているビジネス輸送重視の流れを先取りしている。

 EXEα、エクセアルファと読むそうですが2017年よりリニューアル改装が順次実施されていましてサービス水準の維持に努力しています。しかしこの小田原駅、凄いなあと感心するのはクリーナースタッフの方が特急入線に際してお辞儀して列車を待つところ。

 ロマンスカーはビジネス需要にも観光需要にも、こうしてサービス水準を、細かいところまで行き届いた、より分かりやすく言えば丁寧さに手抜きをしないという点が、新型ロマンスカーを開発し続け、そして利用者に愛される背景なのだろうなあ、と思うのですね。

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CB90/Stridsbåt90H【3】襲撃艇,グリフィンミサイルやAMOS自動迫撃砲搭載で強力な哨戒艇となる

2023-10-21 20:21:41 | 防衛・安全保障
■地方隊の警備隊用
 CB90/Stridsbåt90Hは調べれば調べるほど興味深い装備ですし充分日本の造船能力ならばライセンス生産も可能という。

 CB-90,海上保安庁すずかぜ型巡視艇の後継に最適な性能、と強調しましたがもう一つ、自衛隊においても有用な装備です。例えば基地警備、海上自衛隊の警備隊にSBU特別警備隊などの支援には最適な装備の一つです。RHIB特別機動船のSB-25型などが支援に充てられていますが、特殊作戦の支援能力としてSB-25には限界があることも事実です。

 ひうち型多用途支援艦が基地防衛訓練では12.7mm機銃を搭載して警備支援に当たっていますが、さすがにあの多用途支援艦で、相手が特殊部隊という想定であっても携帯無反動砲などを装備していると仮定するならば対処は無理というものでして、はやぶさ型ミサイル艇なども警備隊に装備されていますが、もがみ型護衛艦に代替され退役が遠くない。

 CB-90の強みは3名で運用できるという点と、警察でも運用できるほどに後方支援が必要ない点、そして防弾装甲を加えられる点と元々沿岸砲兵用の装備であり、重機関銃をはじめ有力な武装を有している点です。まあ、12.7mm機銃を標準装備型で3丁も搭載していますので、射撃をしましたならばその機銃の分解清掃だけでかなり面倒ですけれども。

 日本海側の舞鶴基地などへのゲリラコマンドー対処を考えた場合、64式小銃を以て車両で警戒するという選択肢もあるのでしょうけれども、CB-90はこの点で有用な装備です、何より跳弾被害を局限しなければならないようなものが多数ありますので、12.7mm機銃をRWSにより正確な射撃を行うことができる点だけでも有用といえるでしょう。

 武装については、いろいろ搭載できる。AMOS-120mm自動迫撃砲システムを搭載することもでき、変な言い方ですが11㎞先に艦砲射撃を加えることができる、もっともAMOSを搭載しますと後部区画が何も載せられなくなりますが。アメリカ軍はペルシャ湾での警備任務にM-240機銃をこれでもかというほど搭載して撃ち負けないようにしている。

 AGM-176グリフィンミサイルは、CB-90に搭載できる有用な装備です。AGMとありますので空対地ミサイルと思われるかもしれませんが、地上発射が可能である空対地ミサイルであり、発射システムはジャベリン対戦車ミサイルを流用、シーカー部分の一部はサイドワインダーミサイルを流用していて、ミサイルは15㎏、発射システムも軽量です。

 ジャベリンミサイル程度の大きさのもので、しかし見通しの良い海上で運用する場合にはジャベリンミサイルの射程1.5㎞では短すぎる最近は4kmに伸びたが、故にサイドワインダーの部品などを用いて地上発射で射程6.5㎞、航空機から発射する場合は23㎞まで延伸する、という発想で開発されています。戦車を破壊できる弾頭はありませんが舟艇は一発で無力化できる。

 サイクロン級哨戒艇を筆頭にアメリカ海軍では特殊部隊作戦支援に当たる舟艇へ搭載しています、その射程は艦砲と比べればなにしろ57mm艦砲でも射程は15㎞以上ありますから十分ではないのですが、機関砲などよりは射程が大きく、しかもミサイルですので命中精度は高い、こうしたものを搭載していると知れば相手が警戒する、という点で重要です。

 はやぶさ型ミサイル艇、もともと海上自衛隊のミサイル艇は極地防衛としてソ連軍上陸船団などに一撃離脱を考えた魚雷艇の後継、ミサイル艇の運用は基本的に単体で運用した場合、相手が哨戒ヘリコプターを装備していた場合、生き残ることは出来ません、だから先進国では普通、沿岸の地対空ミサイル部隊の掩護下で航空攻撃に備えつつ運用します。

 スウェーデン沿岸砲兵がまさにそうでしたが、RBS-15地対艦ミサイルやホーク地対空ミサイル、RBS-70携帯地対空ミサイル、120mm沿岸榴弾砲と40mm機関砲とともに沿岸に接近できない体制を構築し、しかし見えないままでは抑止力といいますか示威運用ができないためにミサイル艇を巡回させてプレゼンスを行使する、という運用が為された。

 海上自衛隊の場合は、沿岸砲兵任務としては陸上自衛隊の地対艦ミサイル連隊が対応しています、そして護衛艦の大きさを見ればわかるように、ゲリラ的に沿岸部に隠れての運用というものはそれほど考慮されていません。唯一の任務は不審船という名の武装工作船対処で、かなりの部分、海上保安庁が対応するようにはなっていますが任務としては残る。

 地方隊の警備隊用にCB-90は2隻か4隻程度あっていいように思うのですね。そして、海上保安庁と自衛隊にCB-90は必要だ、と提唱したのですが、この装備は陸上自衛隊にも有用であると考えますし、もう一つ海上自衛隊にも哨戒艇、特に無人哨戒艇の原型として有用な装備ではないかと考えるのです。なにしろ自動化が進んでいる装備ですからね。

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【M-5撮影特報】小松基地-武士道23日豪共同訓練,ミラーレス一眼でもこれくらい撮れる(2023-09-07)

2023-10-21 20:00:57 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■ミラーレス時代の挑戦
 土曜日という事で時間が有りますので記事を二つ載せる事としまして前半は先月撮影しました小松基地の情景などをお伝えしましょう。

 オーストラリア空軍が訓練展開したりイタリア空軍が大幅に遅刻して台風を乗り越えてやって来たり、いろいろありましたが、ここはM5ミラーレスカメラにて撮影した写真を紹介します。そしてWeblog北大路機関の、部内でもわかり難い管理の話題について一つ。

 陸海空自衛隊関連行事詳報(220)、詳報 陸海空自衛隊関連行事(111)、というカテゴリについて。この話題が220の記事と111の記事があるということは分かると思うのですが、どう使い分けるか、片方はコンデジともう一つは一眼レフという使い分けでしたが混同する。

 一眼レフでしっかりと撮影した話題は、ちゃんと解説記事とともに時間をかけ掲載したいものの、その為には時間が必要なので折角撮影した写真を生地にするまでに事案が掛かり過ぎてしまう、その為に速報記事を作成していますが、もう一つ一眼レフの写真として。

 過去に撮影したものの紹介しきれていない話題を、12枚に厳選して特報記事を載せる場合とコンデジで撮影したものは分けて載せよう、と二つに分けた事が混乱に繋がりました、更にそこにサブカメラとしてミラーレス一眼を2017年に導入してしまい、更に混乱へ。

 詳報 陸海空自衛隊関連行事は一眼レフとミラーレス一眼で撮影した話題を載せる、陸海空自衛隊関連行事詳報についてはコンパクトデジタルカメラで撮影した写真を載せる、今回こう決定しました、詳報 陸海空自衛隊関連行事、レンズと本体の様に分かれている。

 詳報 陸海空自衛隊関連行事、レンズと一眼カメラか一眼レフの本体の様に分かれているので、見た目分りやすい、といえるでしょうか。EOS-M5にレンズアダプターを装着し70-300mmDOレンズにて撮影したのが、今回の記事に掲載しました写真たちなのです。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-錦市場,旨い牡蠣でも頂こうじゃあないかという日常風景

2023-10-21 14:44:14 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 練習艦隊遠洋航海部隊が横須賀に帰国し補給の後に帰国式典に向け晴海へ向かったという。練習艦隊はコロナ禍下でも日常の様に継続された自衛隊関連行事でしたね。

 京都散歩、さて散策していますと2020年と2021年というのは大変な時代ではあったのだけれども、混雑していない静かな街という意味では京都にはよかったのかもしれないなあ、と思うのです、こういうのも2005年のWeblog創設時よりも2019年の混雑は凄かった。

 錦市場、ここも元々人の多い場所ではあったけれども、2005年のWeblog北大路機関創設当時と違い2019年には歩くにも限度があるほど混雑してきました、ただ、ここはNHKなどで京都市民の台所ともいわれ、観光客だけが散策するのではないのですが、例えば。

 牡蠣だなあ、という気分の際にはすぐ立ち寄れるお店があるのです。いや市場のお店ですので夕方には閉まって仕舞うのですけれど、ちょっと今日は仕事が早く片付いた、という時には、粋な焼き牡蠣で清酒を一献、とか瀟洒なフライでワインを一杯、とかをお安く。

 江田島の練習艦隊出航、艦隊が単縦陣にて旗艦かしま先頭に堂々出航する緊張と感激の瞬間を、牡蠣いかだの曳航船が1ノット未満で航行して出航できないと舌打ちが聞こえてきますが、牡蠣を思い出してごくりとするのは私、ヲタク貸船が同じ事をすると舌打ち。

 だいやす。大安という屋号ですので大安吉日の大安と読んでしまいそうなのですが読みは、だいやす。ここは美味しい牡蠣を、牡蠣だけ食べたい、というときちょっとお勧めな場所でして、市場の軒先にカウンターがありますが、昨年コロナ禍下に改装工事に踏み切る。

 牡蠣のお店、改装工事を行いまして奥にはちょっとした坪庭も建設されました。十年前は180円くらいだったとおもう、ただ、満々と焼き上げる牡蠣の蒸気と湯気とが少々素通りするには魅力的過ぎます香りを放ち、空いているなら一寸だけという感じは昔と同じ。

 カキフライは冬の食べ物、というよりも牡蠣が旬の季節に入りますといろいろなお店が始めるのですが、ここのは当然のように粒が大振りで、800円ほどでしたか。ほおばるとじゅうじゅうと海のミルクと呼ばれる所以の牡蠣汁がぷりぷりした実から染み出す。

 北海道厚岸産、岩手県釜石産、徳島県鳴門産、日本列島は欧州の地図に転じれば北海道の稚内が北欧コペンハーゲンの位置ならば沖縄は波照間が北アフリカのアルジェあたりに来る、だから日本中を俯瞰すると、どこかが牡蠣の旬を迎えていて、いまはこの三か所、と。

 ワインな気分なのだよねえ。土佐鶴や海風山に八海山、地酒で洛伝や富翁にあらばしり、なんてものもあるのですが、ちょっと翌日の予定から生ガキは慎重に避けていて、カキフライとともに合わせるには今夜は日本酒よりもワインとしよう。グラスに牡蠣が透く。

 鉄板蒸し牡蠣、このじゅうじゅういう鉄板の一皿はクロッシュ、金属製の蓋を載せたまま熱々で目のまえに運ばれ、ボナペティ、と仏語は飛び出しませんが、代わりに蒸された熱々の牡蠣が殻付きで目の前に。急いでかぶりつくと火傷しそうなので気を附けて。

 殻付きの牡蠣というのは特別な感じがします、こういうのも牡蠣汁という牡蠣の身そのものに湛えている極上の出汁をそのまま湛えているのですからね、ここをこじ開けて、蒸されたことで多少弾力を増した牡蠣そのものを、こう盃を傾けるように頂くのですよね。

 錦のだいやすさん、聞けば昨年創業100周年ということで、100年前といえば日本が初めて空母を建造し艦載機の運用試験を開始したのが102年前、だいやすさんは牡蠣の行商として広島から京都へ上ったのが101年前といいますので、ここで頑張っているなあ。

 旨い牡蠣でも食べようじゃあないか、そんな気分の際には錦通りの錦高倉、四条高倉の大通りを北の方へ歩み進めますと直ぐのところで、毎日焼き上げています。広島の産地よりは確かに値段は張りますが、まあ、この古い市場の片隅で牡蠣の一献も、楽しいものです。

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【京都発幕間旅情】N700系新幹線-007ジェイムズボンドガンバレルシークエンス的情景と共に小田原駅を通過

2023-10-21 07:00:14 | コラム
■小田原駅の新幹線
 700を逆に読めば007、鉄道の素敵な構図を見つけると舞い上がってしまうのですが2020年に混雑する新横浜駅を避けて小田原駅を利用した際にこの構図に気付きました。

 007のガンバレルシークエンスのような構図でN-700系新幹線を撮ってみました。007のあのセンス、ドクターノオが公開されたのが1962年でしたか、あのガンバレルシークエンスからジョンバリー作曲ジェイムズボンドのテーマに遷る一連の流れ、いい。

 小田原駅、新幹線撮影をそれほど熱心に撮影位置研究していない事が分ってしまいそうなのですが、駅のホームからトンネルを見通すことができる新幹線駅は、ここ小田原駅しか知りません。だから横須賀へ所用がある際には新横浜駅ではなく小田原駅をつかう。

 007は二度死ぬ、短歌のように原題は“You Only Live Twice”という作品となりましたが、イアンフレミング原作の作品で日本が舞台となるジェイムズボンドシリーズは“007は二度死ぬ”の一作のみ、しかし1967年に映画化されて有名となった作品でもあるのですが。

 You Only Live Twice、原作発表は1964年だった訳ですが映画化の際には東海道新幹線が開通していたわけで、東京から神戸まで、なにもトヨタ2000GTで下道を走らずとも新幹線で新大阪へ行けば、と思ったものです。シンカンセンは日本的乗り物ですし。

 東海道新幹線の1964年開業は東京オリンピックとともに有名になりましたが、意外に知られていないのは東名高速道路はその時点で完成はもちろん起工式さえ1965年、東京ICが完成し小牧ICで名神高速道路まで結ばれたのは1968年という工期でした。

 ジェイムズボンドシリーズを、ついこういう小田原駅の新幹線通過でガンバレルシークエンスのように構図を決めてしまいますと、どうしても語りたくなってしまうのです。N-700系新幹線、そんな思いをよそに次々と通過し東京へ京都へ、走り抜けてゆきます。

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